ビットコイン開発者Jimmy Song氏、「プライベートブロックチェーンは全く意味を成さない。」
<この記事(ページ)は 3分で読めます>
ビットコインの開発者であるJimmy Song氏は6月26日、Laura Shin氏とのインタビューの中で、企業のような内密で中央集権化されたシステムでのブロックチェーンの利用は「無意味」であると主張しました。
また、Blockchain CapitalのベンチャーパートナーでもあるSong氏はUnchained Podcastで、プライベートブロックチェーン企業Paxosで設計者として勤務した2年間に関して、「仕事を成し遂げるため懸命に努力したけれど、大部分を中央集権化する以外に方法を見つけることができませんでした。その時点で意味がないのです。」と語りました。
さらに、ブロックチェーン連合システムの違いについて解説し、BlockstreamやHyperledger、Cordaについても言及しています。
Song氏曰く、信託問題とレギュレーター問題の2つがブロックチェーン技術の有効性を妨げてしまう
Song氏は、Hyperledgerプラットフォームを中央集権化問題の例として挙げ、「発注サービス」が実際どのようにブロックチェーンに加える取引を決定する中核になっているか説明しました。
Song氏は、ブロックチェーン技術を採用している企業の背景にある経済的側面も提示し、企業としても利益を得るためにシステムの中央管理を必要としていることも主張しました。
今回のインタビュー中、Song氏は今年のコンセンサス会議で、イーサリアムの共同創設者であるJoseph Lubin氏と最近行った賭けの条件を決めました。
どうやらLubin氏は、「ブロックチェーンベースの事業のほとんどが5年以内に廃れるだろう。」と考えているSong氏は間違っている、ということにビットコインを“いくらでも”賭けるそうです。
パブリックチェーンとプライベートチェーンの大きな違いは、取引の承認を誰が担うのかという点になります。
プライベートチェーンは迅速かつ効率的に取引が承認されるだけでなく、その承認権限を持つノードを指定できるため、企業側としても管理しやすくなります。
しかしSong氏の言うように、いくら信頼の高い複数のノードからの管理といえども、管理主体が存在することが既に真の非中央集権化から遠ざかってしまうのでしょう。
参考サイト:
https://cointelegraph.com/news/bitcoin-developer-jimmy-song-private-blockchains-make-zero-sense