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インテル、SAPと提携。エンタープライズ市場でブロックチェーン開発

2018.09.10
インテル、SAPと提携。エンタープライズ市場でブロックチェーン開発

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インテルとソフトウェア大手のSAPが”市場のギャップ”に対応するため、大企業や公的企業を対象にしたエンタープライズ市場でブロックチェーンシステムを支えるソリューションを共に開発すると発表しました。

長年のパートナーシップで築いた最先端のブロックチェーン技術

インテルとSAPは25年に渡りエンタープライズ・インフラプラットフォームの構築においてパートナーシップを築いてきました。
最近では、グローバルなブロックチェーンコンソーシアムの構築によってブロックチェーン技術を包括できるほど成長させています。
プレスリリースでは、両社が密に連携をとり発展させてきたSAP NANAデータ管理システムとの相互運用を視野に入れ、両社のブロックチェーン技術の最先端を主導するとしています。

SAP NANAブロックチェーン・アダプタは、最近発表されたSAPのクラウド・プラットフォーム・ブロックチェーンと連携します。
これにより、SAPユーザーは、オンプレミス(自社運用)かクラウドかに関わらず、SQLインターフェイスとスタンダードSQLコマンドを使用することで、ブロックチェーンデータにアクセスできます。
SAPはさらにSAPクラウド・プラットフォームブロックチェーン上にBaas(Blockchain-as-a -service)を立ち上げました。
これにより、消費者はa-pay-a-you-goモデルを使用してエンタープライズとブロックチェーンの統合ができるようになります。

セキュリティ強化とコンセンサス効率向上

インテルは、自社のプロセッサー技術でブロックチェーンアプリケーションの基礎となる処理能力とスピードを提供できると強調しています。
将来的には、インテルのソフトウェア・ガード・エクステンション(IntelSGX)がブロックチェーンのソースコードとデータのセキュリティを高め、コンセンサス効率を向上させることに役立つとしています。

様々な分野の企業とコラボレーションを広げる

インテルとSAPは、UPS、Flex、HPEなどを含むチームとコラボレーションを組み、インターナショナルトレードと呼ばれる、ブロックチェーン基盤のサプライチェーン管理の開発などにも取り組んでいます。

以前報じられたように、この夏、インテルは分散型アプリケーションプラットフォームEnigmaともパートナーシップを組み、プライバシーリサーチに注目してきました。
Enigmaはのちに、ブロックチェーンテストネットを立ち上げる予定です。
インテルは、またブロックチェーン関連の多数の企業と提携し、パートナーシップを拡大していています。
その中にはヘルスケア分野や仮想通貨ハードウェア企業なども含まれるとのことです。

様々な企業とパートナーシップを結びブロックチェーンプラットフォームの開発を進めていくインテル。
次はどのようなチャレンジをするのか、動向を期待したいですね。

参考サイト:
“https://itpeernetwork.intel.com/sap-intel-blockchain-solutions/”
“https://cointelegraph.com/news/intel-software-multinational-sap-partner-on-enterprise-blockchain-development-initiative”

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