ビットコイン急上昇 8900ドル到達で年初来高値更新
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ビットコイン価格が再び上昇に転じました。
一時8905ドルに到達し、2019年の年初来高値を再び更新しました。
日本時間5月27日早朝、ビットコインは急上昇を始めました。
それまで8000ドル付近で推移していたビットコインは、午前4時過ぎから1時間ほどで8%以上上昇し、現在は8900ドル付近で推移しています。
ビットコインは2019年に入って120%の上昇を記録しています。
2017年12月の史上最高値が射程圏内に入るのも、まもなくかもしれません。
今月初めにビットコイン価格が7000ドルを下回った時に、eToroのシニアアナリストのMati Greenspan氏は、次のように述べていました。
「痛みを伴う調整局面は、仮想通貨相場がさらなる上昇相場への本格的な突入を果たすことができるかどうかの判断材料になる。」
「もし、反発による下落を退け、さらに上昇を維持できたならば、20000ドルまでには実質的に大きなレジスタンスラインはないだろう。」
今日の急上昇はこれらの条件を満たしているようです。
一時的な大幅調整の可能性
一方で、 大幅な調整が起きることを予想する声も聞かれています。
去年のビットコイン下落を的中させたベテラントレーダーPeter Brandt氏はツイートで、静観していた投資家が取り残されることを恐れて一気に相場に戻る現象「FOMO」(Fear of Missing Out)の段階と指摘しています。
FOMOにより押し上げられた価格は、内容が伴っていない上昇と見られる可能性があるとのことです。
FOMOがいつ起きるのかについて、仮想通貨市場での関心は高いと言います。
また米格付け会社Weiss Ratingのアナリストは、今後激しい調整や一時的なプルバック(利益確定で一気に相場が反対方向への急転換)が起こる可能性が高いと予想しながらも、2015年以来最高のビットコインの購入時期になるだろうとの分析リポートを発表しています。
2011年11月からビットコインは7ドルまで上昇した後、45%調整して約4ドルまで下落ましたが、その後急騰し2013年12月には1000ドルをつけたとのことです。
これと似た現象が、2015年にも起きているとのことです。
11月に500ドルをつけた後の1週間で40%調整して300ドルまで下落、その後強気相場に回復し2017年12月の史上最高値2万ドルまで上昇しました。
今回の上相場は過去の上昇の時よりも取引高や手数料などファンダメンタルの改善が見られることから、長続きする可能性も期待されています。