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バンク・オブ・アメリカ、企業向け仮想通保管サービス「ブロックチェーン暗号化タグ」特許出願

2018.08.29
バンク・オブ・アメリカ、企業向け仮想通保管サービス「ブロックチェーン暗号化タグ」特許出願

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米国内で2番目に大きい銀行、Bank of America(バンク・オブ・アメリカ)は、ブロックチェーンをベースにした、仮想通貨を保管できる安全な手段を提供するためのシステムを米国特許商標庁に出願しました。

この出願書には、企業向けの仮想通貨取引にかかわるデータの記録と保管のシステム、と記述されています。

「Block Chain Encryption Tags」(ブロックチェーン暗号化タグ)と題する特許には、

「プロセッサー付きのデバイスを備えたシステムで、第1のデータ要素を受信し、メモリーから暗号キーを取得するように構成されている。」と記載されています。

仮想通貨は暗号化とブロックへの紐づけで安全に保管

「プロセッサーは、第1のデータ要素セットを暗号キーを使って暗号化し、暗号化された第1のデータ要素セットをブロックチェーン用の第1のブロックに埋め込み、そして第1のブロック内で第1の暗号化データ要素セットの場所を特定し、第1暗号化要素マップを生成するように構成されている。その後、プロセッサは暗号キーを第1の暗号化要素マップと組み合わせてクリエイター(作成者)タグを作り、そのクリエイタータグを暗号化し、そしてクリエイタータグを第1ブロックに埋め込み、ブロックチェーンに第1ブロックを公開するように構成されている。」

とあります。

つまり、暗号化とデータユニットの特定ブロックへの紐づけを実施することによって、ブロックチェーンネットワークの為のデータセキュリティシステムを提供する、という発明です。

企業に求められる安全な仮想通貨資産管理

さらにこの特許出願には、2014年にJame G.Ronca氏の「Cryprocurrency Online Vault Storage System」と題した非仮出願の再現を含んでいるとコメントされています。
Ronca氏の出願が全体的に再生されているかのように組み込まれているという点と、本出願は(2014年の出願に先立って)優先する継続部分である点、を述べています。

バンク・オブ・アメリカがこのような出願に至った背景には、仮想通貨を保管資産として利用する企業が増え、さらに安全性を求めていることを付け加えています。

実は、バンク・オブ・アメリカがブロックチェーン技術を採用しようと踏み込んで出願したのは、これまでに50件ほどになります。
大企業のなかでもこれほどブロックチェーン関連の特許を持つ企業は他になく、あのIBMさえも凌いでいるという報告もあります。

ブロックチェーン技術の活用例は、まさに延々とつながる鎖のように途切れることがありません。

参考サイト:
“https://news.bitcoin.com/bank-of-america-files-patent-cryptocurrency-custody-system/”
“https://cointelegraph.com/news/bank-of-america-applies-for-blockchain-based-encrypted-crypto-storage-system-patent”

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