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ナスダック、価格下落もビットコイン先物検討

2018.11.29
ナスダック、価格下落もビットコイン先物検討ーブルームバーグ

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株式取引所ナスダックが、ビットコインの価格下落が続いているにも関わらず、来年早々にもビットコイン先物を上場させる計画を進めている、と米ブルームバーグが27日報道しました。

ブルームバーグは「事情に詳しい関係者2人」の話として、ナスダックがビットコインの将来性を見込んで、来年1−3月期の上場に向けて規制当局の米商品先物取引委員会(CFTC)の懸念を払拭するために動いていることを明らかにしました。

昨年上場のCBOE、CMEビットコイン先物は盛り上がらず

ブルームバーグによると、ビットコイン先物は昨年、シカゴオプション取引所(CBOE)とシカゴマーカンタイル取引所(CME)が大手デリバティブブローカーの反対を押し切り、簡素化された独自の承認プロセスで上場を実現させたことで話題になりました。

業界初のビットコイン先物は、機関投資家による仮想通貨取引の新時代を切り開くと期待されたものの、その後の取引は盛り上がりにかけ、現物のビットコイン価格も昨年の2万ドル付近から4千ドルを割る水準まで下落しています。

また、昨年のCMEとCBOEの先物上場を受けて、CFTCは仮想通貨デリバティブの上場に関する事前調査体制の強化を発表しました。

ナスダックは複数の現物市場の価格を参照ー差別化をはかる

2018年1月に、ナスダックのアデナ・フリードマンCEOは、ナスダックは既に上場しているビットコイン先物との差別化をはかる方法を検討していることを明らかにしました。

事情に詳しい関係者の1人は、ナスダックの先物は複数の現物市場の価格を、ヴァンエック・アソシエイツ・コーポレーション(VanEck Associates Corp)を通して参照する予定であるとブルームバーグに対して述べています。

CMEは4箇所の取引所の価格を参照しているが、Cboeは1ヶ所の価格のみを元に先物価格を算出しています。

ICEも来年1月にビットコイン先物を予定

ブルームバーグによると、ヴァンエックは別途米国証券取引委員会(SEC)から仮想通貨の上場投資信託(ETF)の承認を申請しているとのことです。

また、ナスダック以外にも、ニューヨーク証券取引所の親会社であるインターコンチネンタル取引所(ICE)も来年1月24日にビットコイン先物を開始する予定としているとのことです。

ブルームバーグに対して、ナスダックは公式なコメントを控えています。また、ヴァンエックの代理人とCFTCの広報担当もコメントを控えています。

参考サイト:
“https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-11-27/nasdaq-is-said-to-pursue-bitcoin-futures-despite-plunging-prices”

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