イーロン・マスク「スパムボットはマッド・スキルだ」-ヴィタリク・ブテリンも参戦
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ビットコインやイーサリアムといった仮想通貨の無料配布を騙り、仮想通貨の投資家やツイッター初心者をだますスパムボットですが、トランプ大統領や、「スペースX」「テスラ」のCEOであるイーロンマスクもそのターゲットとなっているようです。
スパムボットはツイッター上で著名人になりすまし、仮想通貨を無料配布するなどの偽のコメントをツイートします。
トロールファーム(偽情報の拠点)からたくさんのリツイートや“いいね”を購入し、プロフィール画像も含めて巧妙に本物のアカウントに見せかけます。
この被害にあったイーロン・マスクは「いったい誰がイーサリアムのスパムボットを運営しているんだ。マッド・スキルだ・・」とつぶやいています。
これを受けてイーサリアムの共同創業者のヴィタリク・ブテリンはツイッターのCEOであるジャック・ドージーに問題の解決を依頼し、イーサリアムの開発者をフィルターの開発に当たらせてもよいと提案しています。
「イーロン・マスクがイーサリアムについて初めてツイートするのは、イーサリアムのテクノロジーについてであって欲しかった。スパムボットなんかじゃなく・・。」
スパムボットによる詐欺被害の排除は、ツイッターのプラットフォームの存命に関わる
スパムボットの被害者の自己責任を問う声もありますが、ツイッター初心者や仮想通貨初心者をフェイク情報で惑わすのは簡単です。
また、システム上こういった詐欺を根本的に追い出すこともできません。
3月にはコーンウェル大学のエミン・ガン教授がツイッターの開発チームを非難しました。
「こういった詐欺が手におえないレベルまでいっている。もしこの種の詐欺を特定できなければツイッターのプラットフォームとしての未来はないよ」
これをうけてジャック・ドージーは「取り掛かっています」と簡単に返答したのみでした。
公式アカウントと同じ名前やプロフィール画像を使っていたりするアカウントは直ちに凍結してもいいでしょうし、それにはそれほど高度な技術は必要ありません。
ツイッター側の対処の遅れが更なる被害を日々生み出しているは確かなようです。
お手軽に使えるSNSは他にもたくさんありますが、真偽を見分けるリテラシーが必要ですね。
参考サイト:
“https://www.ccn.com/even-elon-musk-is-talking-about-twitters-crypto-scambot-epidemic/”