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イーサリアム、$185に下落。他の通貨より下げ幅が大きいのはなぜ?

2018.09.11
イーサリアム、$185に下落。他の通貨より下げ幅が大きいのはなぜ?

<この記事(ページ)は 4分で読めます>

去る9月9日の朝、イーサリアム・クラッシック(ETH)の価格は年間で最低の$185にまで下がりました。

ETHはBitcoinが$6,190から$6,450への予期せぬ回復を見せた後、$200を上回りましたが、7月以来、どの仮想通貨よりも急激にその価値を下げています。
いったい、イーサリアムに何が起こっているのでしょうか。

2017年の終わり、イーサリアムの価格は$1,500を超え、EthereumプロトコルのERC20トークンに投資した人たちはICOにエントリーして10倍から100倍の利益を達成しました。
EOS、Ontology、ICON、Zilliqaや0xなどへ投資した人たちも2017年の終わり、仮想通貨市場のピーク時には大きな利益を得ています。

しかし、ここ数か月にはERC20の価格はBitcoinに対して大幅に下落しており、またUS$に対しても70%も下落しています。
OntologyやICONはBitcoinに対して75~80%の損失、US$に対しては95%以上も損失を被っています。

ERC20プロジェクトでのETHの大量売却

仮想通貨部門のアナリストたちの大半はETHの価格下落を、トークンセールで何百万ドルもEHTに集めたERC20ブロックチェーンプロジェクトのETH売却に起因すると考えています。

ETHの価格が下がり、仮想通貨市場が弱気市場に転じたため、ERC20プロジェクトは保有していたETHを売り始め、それが原因でETHはどの仮想通貨よりも激しく下落したのだと。

イーサリアムのERC20プロジェクトがパニックになって大量のETHを販売するという決定をしたことがETHの下降傾向に寄与したことは明らかのようです。

Augurチームがプロジェクトの資金調達にETHを0.7ドルで売ると決定したことに仮想通貨コミュニティで批判があがりました。Augurの共同クリエイターJoey Krug氏は、その批判の一部に応える形で、AugurはICOで開発資金を集めた後すぐにトークンセールですべてのETHを売ったことを述べました。
また、Augurはヘッジファンドではなく洗練された分散型システムを構築するために動いているプロジェクトだと付け加えました。

もし、Augurが保持していたETHを2017年末に$1000に達した時に売却したとしたら、10億ドルを調達することが出来たのですが。

しかし、Krug氏が強調するように、ICOマーケットでの投資家はヘッジファンドとして運用するためにブロックチェーンプロジェクトに資本を提供するのではなく、分散型アプリケーションやプロトコルを成功させるためにリソースを最大限に活用して資金を提供するのです。

ICOへの投資≠ヘッジファンドへの投資

0xアドバイザーでありScalar Capital副社長のLinda Xie氏は、資金調達のためにトークンセールでETHを流動化するよう、彼女のチームがプロジェクトにアドバイスをしたようです。プジェクトの構築中にETHの価格がが簡単にひっくり返ってしまう可能性があることは容易に推測できたと言います。

ICOによって引き起こされたETHの大量の売却は、Augurが2016年に経験したようなラリーで行方を見失う事を避けたいという理由で起きました。
AugurやXie、その他の著名なプロジェクト、投資家やアクセラレータのアプローチのように、ブロックチェーンプロジェクトがオープンソース開発コミュニティへのヘッジファンドのように機能しないようにすることで、ETHが極端に下落することを将来的に防ぐ可能性があります。

ICOに関わる際には大幅なもうけを期待しがちかと思いますが、目的が違うという事を投資家の私たちが再認識する必要がありそうですね。

参考サイト:
“https://www.ccn.com/ethereum-falls-to-185-whats-causing-eth-to-drop-harder-than-other-cryptos/”

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