仮想通貨Verge(バージ/XVG)とは?将来性・買い方・取引所まで徹底解説
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仮想通貨はブロックチェーン技術により、優れた情報の透明性を持ちます。
しかし透明性を持つことは、決してメリットだけとは限りません。全ての情報をオープンにするということは、プライバシーを保てないという大きなデメリットも存在します。
この問題を解決しなければ、仮想通貨の普及は難しいと言われています。
そして、そんな仮想通貨に「匿名性」を加えたものが今回紹介する「Verge(バージ/XVG)」です。
仮想通貨Verge(バージ/XVG)とは-実用を見据えた機能
Verge(バージ/XVG)は元々ドージコインダーク(DogecoinDark)という仮想通貨をリブランディングして生まれた仮想通貨です。
その後、優れた匿名性通貨として、その価値を示しました。
全てをオープンに作られたビットコインとは全く違う思想を持ちます。
通常「ホワイトペーパー」と呼ぶ企画書をわざわざ「ブラックペーパー」と読んでいる点もこのためでしょう。
Verge(バージ/XVG)の主な特徴として、
・特徴1、匿名取引
・特徴2、秒速決済
・特徴3、可用性と安全性
・特徴4、ボランティアコミュニティ
などが挙げられます。
一つずつ見ていきましょう。
Verge(バージ/XVG)の特徴1. 匿名取引
Verge(バージ/XVG)は、TORやi2Pといった技術を採用することにより、ユーザーのIPアドレスが公開されず、トランザクションを追跡することもできません。
TORとは
“The Onion Router”:「匿名ネットワーク」の略称です。
匿名通信を可能にするフリーソフトであり、ユーザーの個人的なプライバシー、機密通信の自由および能力を保護する目的で開発されました。
i2Pとは
“The Invisible Internet Project ”:「不可視インターネットプロジェクト」の略称です。
通信の始点と終点と端的点を暗号化することで通信内容を匿名化されるオープンソースソフトウェアです。
Verge(バージ/XVG)はこれらの技術を組み合わせることで、ブロックチェーン技術を用いながらも匿名性を持たせることに成功しました。
仮想通貨 Verge(バージ/XVG)と他の匿名性コインの違いとは?
ここまでVerge(バージ/XVG)の匿名性について説明をしてきましたが、実はVerge以外にも匿名性を持たせた仮想通貨は存在します。
それぞれに特徴があるので見てみましょう
時価総額*1 | ブロック生成時間*2 | 匿名性レベル*3 | |
Dash | 10位 | 2.5分 | 低 |
Monero | 11位 | 2分 | 中 |
Zcash | 25位 | 2.5分 | 高 |
Verge | 31位 | 0.5分 | 低 |
*1 : 2018年3月16日時点
*2 : CoinGeckoに基づくデータです
*3 : 匿名性のレベルを大きく3つに分類しました。
注目してもらいたいのが、ブロック生成時間です。
Vergeは、SPV(Simple Payment Verification)技術(後述)の恩恵を受けて、匿名性コインの中で、もっとも早いブロック生成速度(0.5分)を誇ります。
送金時間はなんと5秒!
Dashも、Instant Sendという技術を用いているため、実際には数秒で取引可能です。
このように、ブロック生成時間と送金時間は必ずしも比例する訳ではありませんが、この中では一番Vergeが実用向きと考えられます。
Vergeはブロック生成速度が早いため、スケーラビリティ問題を抱える心配も少ないのです!
低:誰が誰に送金したかが不明
DashとVergeは取引の各経由地で関わる人のデータを暗号化します。
中:誰が誰にいくら送金したかが不明
Moneroはそれにくわえて、取引の内容まで暗号化します。
高:誰かが送金したという事実しかわからない
Zcashは取引があったという事実しか確認できません。
ゼロ知識証明というシステムを用いることで第三者に内容を一切知らせずに取引を行えます。
仮想通貨にどの程度の匿名性が必要とされるかは人によりますが、「低」の匿名性レベルでも個人的には十分な気がします。
Zcashまで行くと、利用者も何が起こっているかわからない状況ですので、そこまでの匿名性が必要なのか?という声も聞きます。
また、Vergeには他の匿名性通貨とは異なる機能がまだまだ搭載されています。
Verge(バージ/XVG)の特徴2. 数秒決済
先ほど説明した通り、Vergeのブロック生成時間は0.5分と脅威の速さを誇ります。
ちなみに、ビットコインの20分の1の時間でブロックが生成されます。
送金時間はおよそ5秒!
ビットコインの送金平均時間が平均1時間と言われていますので、その速度は720分の1です。
これは、SPV(Simple Payment Verification)という独自技術を用いることで可能にしています。
SPV(Simple Payment Verification)技術
ノードがブロックチェーン全体をダウンロードするのでなく、軽量なブロックのヘッダー部分をダウンロードするだけで済む仕組みです。
これにより、各ノードの所有するデータが必要最低限になり、結果として全体の処理速度が向上します。
仮想通貨の普及には欠かせない処理時間の短縮にもしっかり対策されていますね。
仮想通貨Verge(バージ/XVG)の特徴3. 可用性と安全性
Vergeにはなんと、5つのコンセンサス・アルゴリズム(Scrypt、Lyra2rev2、blake2s、X17、my-groestl)が兼ね備わっています。
5つのアルゴリズムを用意することで、「可用性」「安全性」を確保しました。
様々なデバイスや環境からマイニングを可能にすることで、マイナー達の選択制が大幅に広がります。結果として、安全性が向上、マイニング報酬の平等化、スケーラビリティ問題の緩和などに成功しました。
例えば、Scryptは「Lisk」と同じアルゴリズムです。
ということは、Liskのマイナーさん達も参加することができるということです。
このようにアルゴリズを増やすことで、ハッカーは改ざんのために全てのアルゴリズムに対応しなければなりません。
51%攻撃に対してもとても有効と考えられています。
仮想通貨Verge(バージ/XVG)の特徴4. 強力なボランティアコミュニティ
Vergeは強力なコミュニティのおかげで、時価総額20位圏内まで上昇したといっても過言ではありません。
Discord、Twitter、Slackなどで優秀なコミュニティを形成し、驚くことにそのメンバーのほとんどがボランティアで、組織自体も寄付金だけで動いていると言います。
コミュニティといえば、モナコインも優秀なコミュニティを持つことで有名です。
この仮想通貨は2ちゃんねるやSNSで大きな支持を有し、純粋に応援するファンが付いていることが特徴です。
そのコミュニティ内の盛り上がりが外へ広がるという形でモナコインは知名度をあげました。
それだけ、コミュニティに重要性があるということです。
仮想通貨Verge(バージ/XVG)のその他機能
Wraith Protocol
この技術は、匿名と非匿名のスイッチのような機能をするプロトコルです。
ユーザーは必要に応じて、情報を開示することも可能になります。
例えば、犯罪行為に加担する取引と疑われた場合だけ公開するといったこともできるのです。
Atomic Swaps
ハッシュ値と署名機能を応用して、個人間での取引を可能にする技術。
従来は、仮想通貨を取引する際に取引所などの仲介者が必要でしたが、この技術によって新たな取引の形が示されました。
しかし、送金時間や手数料の問題などから、実用向きにはまだ時間がかかりそうです。
RSK
Vergeのサイドチェーンを活用したオープンソースプラットフォームでです。
独自トークンを持つことはなく、すべてXVGに依存します。
そして、トランザクション処理は400回/秒を超え、驚くべきことに将来的には2000回/秒を目指しているそうです。
こちらは実装段階までには行っていませんが、Verge特有の匿名性と処理速度を活かしたDappsが今後開発されるかもしれませんね。
仮想通貨Verge(バージ/XVG)のチャート・相場・価格
Verge(バージ/XVG)のチャートは以下のようになっています。
わずか10日で27倍にまで上昇したVerge。
Vergeに対する期待がそれだけ高まったという証拠です。
しかし、なぜこの様な高騰をみせたのでしょうか
A:ビットコインをはじめとした、仮想通貨全体の値上がり
*アルトコインはビットコインとの取引が主流のためBTCの価格変動に影響されることが多い。
B:有名トレーダー、ジョン・マカフィー氏の発言による期待上げ。
Twitterで以下の様な画像が出回りました。
Vergeの価格が6ヶ月後に$15まであがるだろうと言う会話内容です
(当時は$0.13程度)
ジョン・マカフィー氏とは、アンチウイルスソフト「McAfee」の創業者であり、トレーダーとしても名が知られています。
過去にも、マカフィー氏の発言でアルトコインの価格が急上昇するなどし、彼の発言は「McAfee砲」と言われるほど影響力を持ちます。
そんな彼の発言がTwitter上で出回り、急激な高騰をみせました。
仮想通貨Verge(バージ/XVG)の今後と将来性
匿名性通貨は取引のデータが見えないが故に問題点がいくつか存在します。
まず、マネーロンダリングに使用されてしまう点です。
闇市の様にデータが見えないため犯罪の関与するデータが横行しかねません。
次に、政府からの規制です。
上記の問題点からもわかる様に匿名性通貨は規制対象となりやすいのです。
しかしVergeは、先ほど説明したWraith Protocolによる匿名化のスイッチが存在します。
このため、規制がいきなりかかる可能性は少ないでしょう。
Vergeは他にも送金スピードや安全面など独自の仕組みを構築しているため、数ある匿名性通貨の中でも一歩先を歩く通貨と考えられます。
加えて、Vergeベースの匿名版DAppsなどがリリースされれば、その価値が今後一気に上昇するかもしれません!
仮想通貨Verge(バージ/XVG)購入可能な取引所
Vegeの購入はBinanceがおすすめです。Binanceにの登録の仕方はこちらへ
Binanceは、手数料が0.1%と比較的やすくBNB経由の取引にすれば0.05%とさらに安くなります。
銘柄は100種類以上と日本の取引所とは比べ物になりません。
ぜひこの際に登録してみましょう。
仮想通貨Verge(バージ/XVG)の特徴・価格・今後の将来性についてまとめ
プライバシーの保護性にどの程度の価値があるかは人それぞれだと思いますが、取引をオープンにすることに抵抗を覚える方も多いと思います。
匿名性さえあれば、プライバシーを知られるリスクを抱えることもありませんので、とりあえず匿名性通貨だけ買うというのもありですね。
現在、仮想通貨を用いた様々なサービスが開発されています。
その中でも匿名性の技術を応用したサービスはほとんど存在しません。
ということは今後、匿名性を用いたサービスが展開されて、いきなりその価値が上昇する可能性も十分にあり得ますね。