バイナンス先物取引発表 市場への影響は?
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仮想通貨取引所バイナンスのCEOであるChangpeng Zhao氏は、7月2日に台北で開かれたアジア・ブロックチェーン・サミットで、先物取引のプラットフォーム立ち上げの計画を明らかにしました。
今回は、バイナンスが先物取引サービスを発表し、それが開始されることで起こる市場への影響を見ていきます。
バイナンス先物「Binance Future」とは
今回バイナンスが発表した先物取引サービスは「Binance Future」と呼ばれ、数カ月以内に公開する予定とのことです。
Binance Futureでは最大レバレッジ20倍、BTC/USDTが最初の取り扱いペアとなるようです。今後は、複数の取引ペアをサポートし、より高いレバレッジを提供していく予定としています。
.@cz_binance just announced that #Binance will offer futures contracts in his keynote at the @aba_summit! #ABS2019 #Taipei #Futures pic.twitter.com/RXlui8YY0V
— Binance (@binance) July 2, 2019
先物発表後の市場への影響は?
2019年7月2日の発表後、ビットコインの価格、バイナンスが発行する独自コインであるバイナンスコインともに上がっています。
ビットコインは、7月2日から7月3日にかけて、およそ9700ドルから11700ドル(約105万円から127万円)へ、20%増加しました。
バイナンスコインは、7月2日から7月5日にかけて、最大で、30.5ドルから34ドル(約3320円から3700円)へ、10%増加しました。
バイナンスが先物を発表したことだけが理由とは限りませんが、大きく価格が上昇しています。
他のビットコイン先物は?
他の取引所が、ビットコイン先物を発表もしくは取引開始した時の市場への影響を見ていきたいと思います。
CBOE・CMEのビットコイン先物
2017年12月10日からCBOE (シカゴオプション取引所) で、同年12月18日からは世界最大のデリバティブ取引所CME (シカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジ) でビットコイン先物の取り扱いが始まっています。
2017年末と言えば、ビットコインが過去最高額の200万円を突破した時期であり、2つの取引所で先物が開始されたことも、ビットコインが高騰したことの理由の一つとされています。
Bakktのビットコイン先物
世界有数の取引所であるIntercontinental Exchange(インターコンチネンタル取引所)が設立した、仮想通貨関連の子会社Bakktもビットコイン先物のサービスを開始すると発表しています。現地時間の5月13日にビットコイン先物開始に向けたテスト(UAT)を7月に実施する予定であると発表し、1か月後の6月13日に、7月22日からテストを行うと具体的な日程を発表しました。
5月13日の発表後、14日にかけて6900ドルから8300ドル(約75万から90万)へ、約20%価格が上昇しました。
また、6月13日の発表後、17日にかけて8200ドルから9300ドル(約89万から101万)へ、約13%価格が上昇しました。
この価格の上昇が先物の発表によるものとは限りませんが、理由の1つであることは確かであり注目度の高さがうかがえます。
まとめ
世界最大級の仮想通貨取引所バイナンスが2019年7月2日に先物取引サービス
「Binance Future」を発表しました。
その発表に伴い、ビットコイン、バイナンスコインはともに価格を上げています。
他の取引所の先物取引の発表、取引開始のときも同様に価格が上がっていることから、投資家にとってとても重要な情報であると言えます。
「Binance Future」の具体的なサービス開始の日程などの情報は、価格が動く材料になる可能性が高いため注目していきましょう。