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バイナンス、法定通貨と仮想通貨の取引プラットフォームを全ての大陸で展開する計画

2018.09.22
バイナンス、法定通貨と仮想通貨の取引プラットフォームを全ての大陸で展開する計画

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世界最大の取引高を誇る仮想通貨取引所バイナンスが、世界5大陸すべてで、法廷通貨と仮想通貨の取引を扱う取引所を展開するという計画を明らかにしました。
バイナンスのCEO、Zhao Changpeng氏はこの計画について、先日シンガポールで開かれたCoindeskのイベントの対談の中で明らかにしました。
このイベントでは、彼がどのようにバイナンスを、ICOで1500万ドルのを調達したスタートアップ企業から、世界最大の仮想通貨取引所にまで成長させたのかについて、またプラットフォームに関する彼の今後の展望など、幅広いトピックについて語られています。

各大陸に2つの取引所展開が理想的

対談の中で、Zhao氏は来年の今頃までに、5から10の法定通貨と仮想通貨の取引所を、立ち上げたいと話しました。
各大陸に2つが理想的であるとも語りました。
この計画は現在バイナンスがシンガポールで取り組んでいる国内法定通貨と仮想通貨の取引サービスから始まったといいます。
Zhao氏は、今週火曜日には最終テストを終えたとし、1ヶ月以内にはサービスを開始したいと語りました。
しかし、銀行や当局との共同作業は、仮想通貨のみの取引所サービスを立ち上げるよりもはるかに大変な苦労を要するものだと話しています。
仮想通貨のみを扱うサービスには熟知しているバイナンスですが、状況は簡単なものではなく、むしろ逆転したと言います。
「仮想通貨市場はまだ、従来の金融市場には全く及ばないということを認めざるを得ない。我々が扉を開かなければならないんだ。」と語りました。

小さな国から攻略する

このためにも、反応がよりわかりやすい、マルタのような比較的小さな国での展開に引き続き取り組むとしています。
「小さな国は、政府のトップレベルにすぐにアクセスできるし、彼らは我々の質問に直接かつ、効率的に回答してくれる。そして彼らは自国の経済への投資を歓迎してくれるんだ。それに、このやり方のほうが、全体を旋回するよりも簡単なスポットを効率的に見つけることができるんだ。これまでも長い間そうしてきたように、ゴールはやはり技術が成熟した場所で、取引所を立ち上げることなんだ。」

堅調な実績に裏打ちされた計画

最近の仮想通貨市場全体の低迷にもかかわらず、バイナンスはここ数年で堅調な収益を上げてきました。
法定通貨と仮想通貨取引所の計画は、このバイナンスの功績が裏付けとなっていると言えます。
対談の中で、Zhao氏はバイナンスは今年の第1四半期のデジタル資産の収益は2億ドルでしたが、第2四半期は市場の下落により1億5000万ドルに減収したと語りました。

バイナンスの急速な成長の経緯

「バイナンスの急速な成長については、”しかるべきタイミングでやるべき事が出来た”ことは会社にとって運が良かったと言える。」とZhao氏は語ります。
2015年にOKCoinを辞めてからの2年間で、クラウド基盤の仮想通貨取引のインフラシステム構築をチームで取り組み、独自のプラットフォームを作り上げたことが、今のバイナンスの土台となったと語りました。
その2年後、仮想通貨取引所が始動したと同時に、中国政府は仮想通貨取引の監視に乗り出し、国内ICOや法定通貨と仮想通貨の取引を禁止するに至ったのです。
「時には、ネガティブなことも起こるが、長期的な視野で取り組めば、ポジティブなことに変えられるよ。」

市場のボラティリティについて

市場のボラティリティがバイナンスのビジネスに及ぼす影響について懸念しているかという質問に対しては、彼はこう答えました。
「2014年に、ビットコインを買うために家を売った後に価格が600ドルから200ドルに下落したけど、ビットコインを売らなかったよ。結局、僕はそんなに心配してなかったんだ。」

スタートアップ企業を世界最大の取引所にまで成長させたZhao Changpeng氏の次の野望は、世界5大陸制覇という事でした。
対談からは、彼がどこまでもポジティブで強靭な精神力と行動力の持ち主である事が伝わってきました。
今後もZhao氏の活躍が期待されます。

参考サイト:
“https://www.coindesk.com/binance-reveals-plan-to-launch-crypto-exchanges-on-almost-every-continent/”

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