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ビットコインのメリット・デメリットって?【仮想通貨初心者向け】

2019.04.08
ビットコインのメリット・デメリット

<この記事(ページ)は 13分で読めます>

現在、全世界で利用することのできる革命的なデジタル通貨として、ビットコイン(Bitcoin)が大いに注目を集めています。

特に仮想通貨元年と呼ばれた2017年、ビットコインの価格は高騰しました。

現在、ビットコインの価格は大きく変動しているので投資のタイミング次第では利益を得ることができるかもしれません。

2018年11月時点でのBTC価格

出典:CoinGecko

利益が期待できる投資対象として注目されているビットコインですが、メリットだけではなく、問題点・デメリットもきちんと把握しておく必要があります

しかし、実際にビットコインについて深く理解をしている人はまだ少ないのではないでしょうか。

これからビットコインの購入を検討している人、ビットコイン投資初心者の人のために、ここではビットコインのメリットデメリットをまとめてみました。

ビットコインを利用するメリット

ビットコインを利用するメリット1:個人間送金が可能

ビットコインと日本円や米ドルなどの法定通貨との大きな違いの一つとして、個人間で直接送金を行うことができる点が挙げられます。これは他者に送金を行う際に銀行などの第三者を介する必要がない、ということを意味します。

そのため、第三者に対して仲介手数料を支払うことなく、迅速に送金を行うことができるのです。

ビットコインを利用するメリット2:制限が存在しない

ビットコインでの決済は銀行を経由する必要がないため、わずらわしい手続きや制限が存在しません。お金の流通をより自由に行うことができるようになります。

また、法定通貨の場合、ドル、ユーロ、円など、国によって使用することのできる通貨の種類が異なります。そのため海外に行く際は通貨を両替しなければならず、両替レートや手数料などによって差損が出てしまうことにもなります。

しかし、ビットコインの場合は中央管理者が存在しないため、国という概念にとらわれることなく世界共通の通貨として使用することができ、両替手数料などの費用は生じません。

ビットコインが支払い手段としてよりメジャーになるためには、ビットコイン支払いが可能なお店が増える必要がありますが、現時点でもすでにビットコインによる決済が可能なお店は世界中に存在します。

ビットコインを利用するメリット3:24時間365日取引が可能

ビットコイン 株式 FX
24時間365日 平日9:00-11:30  12:30-15:00(東証) 月曜日の早朝~土曜日の早朝

ビットコインをはじめとした仮想通貨は、土日祝日含め24時間365日取引を行うことができます。そのため仕事から帰ってきて、夜間にトレードをする、というようなことも可能なのです。金融商品のなかでもビットコインのようにいつでもトレード可能な商品はほとんどありません。

FXも株式も土日は取引することができないため、平日は忙しく時間が取れない人であっても、仮想通貨であれば土日にデイトレードをすることが可能なのです。

ビットコインを利用するメリット4:インフレになる恐れが低い

ビットコインは金(ゴールド)の性質に似ているとされています。ビットコインと金の共通点は、埋蔵量が限られている、ということです。

ビットコインの発行上限数は約2100万枚と定められており、発行上限数に達した後は、それ以上発行されることはありません。

この発行上限があるためにインフレになる可能性が低く、自国の通貨がハイパーインフレに陥った場合でも、ビットコインに資産を移しておくことで、資産を短期的に守ることができます

実際、2017年11月にジンバブエでハイパーインフレが起こった際、人々が資産の逃避先としてビットコインを利用したため、ジンバブエ国内でビットコイン価格が暴騰する、という出来事も起こっています。

ビットコインを利用するメリット5:支払いに関する情報が漏れない

インターネット上でクレジットカード決済をする場合、クレジットカードのカード番号、有効期限等の個人情報を入力する必要があります。

この入力された情報が盗まれ、不正にネットショッピングなどに利用される手口が後を絶ちません。

しかし、ビットコインによる取引では個人情報を送信する必要はなく、送受金には公開鍵と秘密鍵が用いられます。秘密鍵は自分だけが知っている暗号鍵です。ビットコインアドレスに秘密鍵で署名をすることで、はじめてビットコインを送付することが可能になります。

また、ビットコインアドレスからはそのアドレスが誰のものか割り出すことができないため、個人情報が漏れ出す心配もありません

ビットコインを利用するメリット6:自分でマイニングすることができる

ビットコインは取引所・販売場で購入することができますが、コンピュータを使って採掘(マイニング)を行うことで、ビットコインを手に入れることが可能です。

マイニングマシンは個人レベルでも購入することができ、マイニングを個人で行うこともできます。しかし、現在ではビットコインのマイニング難易度が高くなっており、個人によるマイニングで収益を上げることは不可能な状況になっています。個人で収益を上げるためにはビットコイン以外のアルトコインでする方法が現実的です。

また、大手マイニングプールに個人で参加できる仕組みもあります。それが「クラウドマイニング」というサービスです。マイニング会社に投資した額に応じて、マイニングによる配当が得られるものです。

利益が日々のマイニング結果として配当されるため、短期間で多額の利益を出すことはできませんが、設備費や電気代などのコストが必要なく、マイニングの知識がなくとも参加可能なので、初心者でも始めやすい方法です。

ビットコイン・仮想通貨のマイニングについてはこちらの記事もご覧ください↓

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ビットコインを利用するメリット7:極めて少額から取引が可能

bitFlyerの販売所では、最低取引単位は0.00000001BTCです(2017年12月29日時点)。これは日本円にしておよそ0.02円となっており、極めて少額からの取引が可能です。

株式やFXに比べ、格段に少ない元手で投資することができるため、投資初心者であっても始めやすい金融商品といえるでしょう。

個々の投資スタイルに応じて柔軟に投資規模を変えることができる点は、ビットコインの魅力の一つです。

ビットコインを利用するメリット8:送金等の自由度が極めて高い

ビットコイン 株式 FX
どの取引所、ウォレットにも送金が可能。 別の証券会社に移管するには手間・コストがかかる。 ポジションを他の会社に移行することはできない。

FX、株式と比較して考えてみましょう。FXの場合、ポジションを他のFX口座に移すことはできません。株は他の証券会社に移管することはできますが、手間がかかる上に手数料もかなり取られてしまいます。

一方で、ビットコインは株式やFXと比較して、送金の自由度が極めて高く、ビットコインの場合、取引所同士の送金をすることができるのはもちろんのこと、個人間の送金も可能です。そのうえ株式のような面倒な手続きをする必要もなく、迅速な取引をすることができるのです。

 

ビットコインのデメリット

このように投資するうえでメリットが多く存在する一方、ビットコインならではのデメリットも多く存在します。どういった点がビットコインの欠点なのか、見ていきましょう。

ビットコインのデメリット1:投機的側面(ボラティリティが大きい)が強い

ビットコインの価格変動は非常に激しく、暴騰暴落を繰り返しているため、投機的な側面が強いといえます。通貨としては、まだまだ安定したものではなく、暴騰した際に売却することで多額の利益を得ることができる一方で、暴落するリスクも非常に高いのです。

特にレバレッジをかけた取引の場合は期待できる利益額が大きくなる分、リスクも大きくなり、証拠金の数倍の損失を出してしまう可能性があります。短期的でギャンブル性が高いという点は、留意する必要があります。

ビットコインのデメリット2:送金手数料が高くなる可能性がある

 

条件 送金額 送金手数料
日本→海外(銀行) 100,000円 3,750円~5,500円
日本→海外(ネット銀行) 100,000円 3,750円~5,500円
ビットコイン→ビットコイン  (coincheckの場合) 約0.057BTC 0.001BTC(約425円)

(2018年11月時点)

Coincheckを使用する場合、現時点(2018年11月)で1回の送金にかかる送金手数料は0.001BTC(約425円)、高速送金の場合は0.002BTC(約850円)です。現時点では送金手数料は安いですが、ビットコインは価格変動が激しいため今後手数料が上昇する可能性もあります。実際、2017年1月時点の送金手数料は約1800円で、銀行口座を使った海外送金とビットコインを使った海外送金の手数料に大差はありませんでした。

ビットコインのデメリット3:国による価値の担保がない

日本の場合、銀行が倒産しても利用者の預金額の1000万円までが補償されます。

しかし、ビットコインの場合は、取引所が破産してしまった場合でも国による補償制度はありません

ただし、補償制度を取り入れている取引所も存在します。代表例として、bitFlyerはメールアドレス・パスワードなどの盗難によって不正な日本円出金が行われた場合、以下のような条件で補償を行っています。

 

区分(不正な日本円出金が発生した時点) 補償上限金額
預かり資産の合計が円換算にて100万円を超える        二段階認証登録ユーザー 500万円
上記以外の二段階認証登録ユーザー 10万円

各取引所の補償制度をしっかりと確認したうえで取引所を選ぶことをおすすめします

ビットコインのデメリット4:マネーロンダリングに利用される可能性がある

マネーロンダリングは「資金洗浄」とも呼ばれているもので、麻薬売買や詐欺、汚職などの犯罪行為や脱税などで違法に得た資金を、偽名・匿名口座を活用して異なる口座へ移したり、金融商品の取引を通じて、資金の源泉を把握できなくするものです。

ビットコインには匿名性があり、ビットコインアドレスから個人情報を入手することはできません。その特性を利用し、犯罪者やテロ組織がビットコインをマネーロンダリングの手段として活用する可能性が考えられます

実際に、約4400億円相当のマネーロンダリングを行った疑いで、ロシア人の男がギリシャで拘束されるという事件がありました。

ビットコインのデメリット5:相続できない可能性がある

もし、突然の事故や病気で亡くなってしまった場合、ビットコインの相続ができなくなる可能性があります。なぜなら、相続する場合は公開鍵の把握、取引所やウォレットのパスワード、秘密鍵などを相続人が知っている必要があるからです。そのような情報が引き継がれることがなく亡くなってしまうと、誰も資産を受け継ぐことができなくなります。

生前から相続の準備をきちんとしておけば、相続は可能です。ただし、相続人以外にデータを知られた場合、すべての資産を失ってしまうリスクはあります。相続の際にはしっかりとセキュリティを確保したデータファイル等を利用して、情報を伝える必要があるでしょう。

ビットコインのデメリット6:取引所が破綻するリスク

ビットコインの取引所が破綻し、取引所内の自分のビットコインがすべて失われてしまう可能性があります。

過去には、ビットコイン取引所のマウントゴックス(Mt.Gox)が投資家のビットコインを大量に消失し、経営破綻するという事件が起こりました。

ビットコインが日本で有名になったのはマウントゴックス騒動です。そこまで記憶にない方でもどのようなことがあったのかを説明すれば何となく覚えていると思います。

当時のニュースで報道されたのは日本にある取引所マウントゴックスにおいて多額の資産(約500億円)が消失したというものです。社長の釈明ではハッカーによって攻撃されたことが原因とされましたが、のちの調査ではこの社長が社内のシステムを悪用して盗んだ疑いもあったことから逮捕に至ります。

多額の損失が生じて、不正アクセスによって盗まれたと多くのニュース機関で報道された結果、日本に住んでいる人々は「ハッキングで奪われるような信用ならない通貨」とか「消失する危険性のある危険な通貨」という印象をもつことになりました。

取引所の破綻による資産消失を防ぐためにも、複数の取引所と信頼度の高いウォレットを利用するべきでしょう

ビットコインのデメリット7:クレジットカードと異なりチャージバックができない

ビットコインは一度ブロックに取引が承認されると、行われた決済は取り消すことができません。

そのためクレジットカードのように、不正に利用された場合や返品したい場合などに支払った代金が払い戻されるチャージバックの制度はありません

販売店側からしてみれば、クレジットカードのように客から支払われた代金が後日取り消されるようなことが起こらないので、返金による損失が起こらない点はメリットでしょう。しかし、購入者側は不正利用やイメージと異なる商品に対して返金ができないことになり、特にECサイトなどを利用する際にはチャージバックできない点はリスクとなります。

ビットコインのデメリット8:利用可能な場所がまだ少ない

ビットコインは世界共通で利用することのできる通貨である一方、決済に導入している店舗はまだまだ多くありません。日本国内ではビックカメラやメガネスーパーなどでビットコイン決済が導入されていますが、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどではいまだビットコイン決済を行うことはできません。

つまり、現時点ではビットコインの実用性はそれほど高くはないのです。

この先、Amazonなどの大規模なeコマースやコンビニエンスストアなど、生活に密着したサービスがビットコインを導入することになれば、一気にビットコインの利用機会が増えるかもしれませんね。

ビットコインのデメリット9:マイニングに時間と労力、費用がかかる

メリットの説明で述べたように、ビットコインは個人でもマイニングが可能です。

しかし、採掘するためには莫大な時間と労力、金額が必要です。施設を作るために初期費用がかかるのはもちろんのこと、マイニングには大量の電力を使用するため電気代も膨大な金額になります。

 

ビットコインのリスクをきちんと理解して運用・投資を

このように、ビットコインにはメリットだけではなく、デメリットも多くあります。リスクや問題点をしっかりと把握したうえで運用・投資をしていく必要があります。

2017年はビットコインをはじめ、多くの仮想通貨の価格が急上昇しました。今後さらに多くの仮想通貨に注目が集まることでしょう。そのような状況を踏まえると、今は仮想通貨を保有・投資するいいタイミングかもしれません。

ビットコインをはじめとする仮想通貨は、取引所で購入することが可能です。以下にビットコイン初心者の方におすすめな取引所がまとまっているのでぜひ参考にしてみてください。

関連ページ
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参考サイト:
”https://bitcoin-matome.info/bitcoin/melit-demerit/”
”https://www.excite.co.jp/News/smadan/E1512120823610/”
”https://bitcoinlab.jp/articles/16”
”http://www.sankei.com/world/news/170727/wor1707270026-n1.html”
”https://bitflyer.jp/compensation-indemnity”
”https://www.mizuhobank.co.jp/oshirase/yokin_hoken.html”
”https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24069120Q7A131C1CC0000/”

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