PoWのBTCマイニング電力にまつわる賛否両論、将来性は?

2018.09.04
PoWのBTCマイニング電力にまつわる賛否両論、将来性は?

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ビットコインのマイニングは周知のとおり、PoW (Proof of Work) という承認方法で行われています。つまり、解析能力の高いハイパワーマシンを駆使して1番にカギを見つけなくてはなりません。

それに伴う非常に多くの電力消費が問題視されています。マイニングに使われる電力は供給停止する自治体があるほどで、地球の環境問題にも影響が危惧されると取り沙汰されています。

しかし、Bitcoinマイニングは本当にマスコミで攻撃されているほど電力無駄遣いの悪者なのでしょうか。
仮想通貨のアセットマネジメントや調査などを行うNode Blockchain Inc.のSaad Imran氏の調査報告を見てみましょう。

PoWは無駄なもので環境に悪いものとして片づけるのが、最近の大衆意見

インターネット上に数多あるネットワークで「bitcoin」と検索すると、Bitcoin Coreのエネルギー消費量はアイルランドやアイスランドなどの国家の年間電力消費に匹敵する、実際は超えている、という記事が見つかるでしょう。

もっともそれらの見積もりは3分の1は多めにBTCのエネルギーを見積もっていますが、仮に福音的にとらえたとしても大事な点を見落としています。

Mediumに4回投稿されたGravityのPlologue、ビットコインのPoWモデルについての談話では、その重要ポイントを認めながら述べています。

「cryptopocalypse(crypto+apocalypse: クリプトの黙示録、終末)がやって来る。BitcoinのPoWは2020年には世界を滅ぼすような非常に悪いものだ、などという、このような記事がしている間違いのひとつには、ビットコインのトランザクションの数とマイニングコストを同一視している点が挙げられます。ビットコインのブロックが満杯であるか空っぽであるかに拘わらず、マイニングコストは変わりません。同じです。」

PoWのビットコインを効率的にマイニングする唯一の方法

またNode Blockchainの調査では、ビットコインには「正の外部性」があることも認めています。
つまり、ビットコインの承認方法を解決する以外の要因が効果的であることです。

ハードウェアの進歩に伴い、マイニングの利益は縮小してくるという事実に対して、マイナーが利益を維持する唯一の方法は安価な電力源を求めることです。

「マイニングセンターの物理的な所在地はBitcoinネットワークにとっては重要ではないので、マイナー達はマージンコストを最大限に抑えるべく十分な電力を供給してくれる地域に集まるのです。長期的には、これがBitcoinマイナーがグローバルセンター間で電力の裁定取引を行うことでより効率的な世界的エネルギーマーケットを作り出す可能性を秘めています。」
と、断言しています。

価格差があるから取引価格が生まれるという裁定取引(アービトレージ)は、マイナー達が転居するたびに享受している典型的な考えではあります。

これも長期的にみれば、最終的には再生可能エネルギーだけがその要求を満たすことができる現実的なものでしょう。ビットコインのいわゆるブラウンエネルギー(グリーンエネルギーに対して)への依存が減少すると期待するのは道理的です。

PoWマイニングの効率を見出すことは地球環境への貢献に繋がる

マイナー達のグリーンエネルギーへの乗り換えが増えているだけでなく、使い捨てではなく再利用へのイノベーションへ動き出しているということもあります。例えば、油井から放散される天然ガスを捕えようとしています。
このエネルギーを取り込んで電気に変換するマイニングハードウェアを開発している会社もあります。

「比較可能な近い例を考えることが重要です。グローバルデータセンターなどは、現在、世界の電力量の2%を消費しています。これはBitcoinで使われる量の133倍に当たります。なぜ、ビットコインの電力使用は無駄遣いなのにこれらの利用については概ね公正と考えられるのでしょうか?」とSaad Imran 氏は、問いかけます。

「そっちはどうなんだ論法」などで、他の産業に電力の無駄遣いを指摘していては、ビットコインがPoWマイニングの為にエネルギー集約的だという事実を変えることはできません。

しかし、データセンターや電力消費の膨大な他の産業とちがって、マイニングは効率的にならざるを得ないのです。
かくして、もっと環境にやさしい産業になることが義務付けられているのです。

この点をふまえると、ゲーム感覚でいたいマイナーにとっては、電気料金を減らすかマイニングをやめるか、の2択になります。

しかし、環境にやさしくという倫理的理由から再生可能エネルギーにシフトする必要はなく、金銭的な理由だけで変わればいいだけなのです、と結んでいます。

このような電力シフトをせざるを得ないような現状を見ると、サトシ・ナカモトは、グローバルな金融環境の改革だけでなく、再生エネルギーの将来を見据えたシナリオを描いていたのだろうかと考えてしまいました。

参考サイト:
“https://news.bitcoin.com/new-study-highlights-the-many-positives-of-bitcoin-mining/”
“https://drive.google.com/file/d/1dB0aDo__nzhNM8toHclhk9qfFNENVWci/view”
“https://blog.goodaudience.com/gravity-10e1a25d2ab2”

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