アリババ コロナウィルス被害者への保険適用にブロックチェーン活用
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アリババグループの金融関連会社であるアント・フィナンシャルのオンライン医療保障「相互宝」が、ブロックチェーンを利用して世界中で感染が拡大する新型肺炎コロナウィルスの被害者を対象に一時金の支払いを行うと発表しました。
ブロックチェーンで迅速な請求処理を可能に
相互宝は、1億400万人のユーザーを保有する巨大プラットフォームを運営しています。
サウス・チャイナ・モーニングポストによると、ブロックチェーンによって不正を防ぎ、迅速な請求処理が可能になるとのことです。
アント・フィナンシャルは、モバイル決済のアリペイを展開しており、コロナウィルスの補償の支払いにはアリペイが使われているとのことです。
アント・フィナンシャルの広報担当は次のように述べています。
「申請者は証拠書類を提出することができ、調査会社はブロックチェーン上で即座にそれらの書類にアクセスすることが可能です。
また、全ての関係機関がプロセス全体を閲覧することができます。」
香港の医療請求アプリにも活用
香港の東亜銀行のブルー・クロス・インシュアランスの医療請求アプリでも、コロナウィルスの被害者向けの事務処理にブロックチェーン技術を活用しています。
ブルー・クロスのマネージングディレクターであるパトリック・ワン氏は次のように述べています。
「ブロックチェーンを保険の請求手続きに活用することは、病院との間で書類のやり取りを繰り返す手間を省くことで、書類の事務処理の過程を大幅に削減することに貢献しました。また、対面でのやりとりによる感染のリスクも大幅に軽減されました。」
ブロックチェーンを活用したプラットフォームは、人間の手を借りることなく1秒間で1000もの取引を処理することが可能になるとのことです。
2019年4月にブロックチェーン基盤の医療請求アプリが立ち上げられて以来、契約者はひと月に平均で2桁台の増加を続けているとのことです。