中国広東省 ブロックチェーンプラットフォームローンチで中小企業で融資
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中国の広東省政府は、ブロックチェーン基盤のプラットフォームを立ち上げました。
中小企業向けに商業銀行よりも迅速な融資を提供するとのことです。
広東省の今回の同プロジェクトは、中国最大の保険会社Ping An Insuranceが出資しているフィンテック企業One Commectの支援を受けて実現したものです。
信頼性の高い信用格付けを提供
このプラットフォームは、信用格付けなどを含む、より詳細で信頼性の高いプロファイリング情報をブロックチェーン上で提供することで、銀行が中小企業に融資を行うプロセスを合理化することを目的としています。
新しいプラットフォームは広東省政府が2019年7月に立ち上げたブロックチェーンプラットフォームプロジェクトの結果であるとのことです。
このプラットフォームは中小企業への融資を、より迅速かつプロセスを簡素化するため、近隣の香港やマカオと提携により運営されています。
顧客にはアリババのグループ企業も
アリババグループのAnt Financial も同プラットフォームのユーザーです。
同社は、スタートアップ企業を支援するために独自のネットワークであるAnt Blockchain Open Allianceのテストネットを2019年11月に立ち上げました。
一方、One Connectは同月にアメリカで新たなIPOの条件として500億円を超える申請を行ったとのことです。
新しいプラットフォームは広東省の26の政府機関のネットワークから提供された中小企業の財務情報をもとに、信用格付けを作成します。
広東省の金融規制当局んお責任者であるXiaojun He氏は、次のように述べています。
「中小企業にとって銀行からお金を借りるためには多くの時間を費やさなければならず、コストがかかるものでした。」
新しいプラットフォームによって、中小企業は自社の知的財産と輸出入の取引記録を利用して銀行に融資を申請することが可能になります。
また、319もの金融商品の中から自社の経済状況に応じて、最適な融資会社とのマッチングを行うことができるようになります。
プラットフォームは1100万社以上の企業と129の金融情報を収集しているとのことです。
すでに広東省のテクノロジースタートアップ企業と中国工商銀行、中国建設銀行、平安銀行との3件の取引の処理を完了したとのことです。