TRONのCEO、環境活動家グレタさんに100万ドルの寄附。その目的は?
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COP25も閉幕したばかりですが、世界の地球環境に憂いを寄せる16歳の少女、環境活動家のグレタ・トゥンベルグさんに100万ドル(約1億円以上)を個人的に寄付したい、とTRON設立者Justin Sun (
ジャスティン・サン)はTwitterで発信しています。
若き実業家として、世界を変えたいという彼女の情熱に共感しての寄附であり、クリプトは分散型決済を実装することにより、世界の二酸化炭素排出削減に大きく貢献する、と主張しています。
As a young entrepreneur, I share @GretaThunberg’s passion to change the world. Crypto will contribute immensely on reducing carbon footprint by implementing decentralized settlement. I would like to personally commit USD$1 Mil to @GretaThunberg ’s initiative. #cop25
— Justin Sun (@justinsuntron) December 18, 2019
(出典 @JustinSun, Twitter)
しかし、このコメントの中にある、「クリプトは二酸化炭素非出量に大きく貢献する」という点に対して、いくつかの疑問や批判が投稿されていることも無視できません。
BitcoinはVISA決済よりも180,000倍も効率が悪くCO2を大量に排出する
TRON(TRX)の設立者であるジャスティン・サンは、グレタさんの情熱を共有したい為、彼女の気候変動イニシアチブに100万ドルを寄付すると申し出て、暗号通貨がCO2排出量の削減に貢献することを訴えました。
しかし、2017年のCleanCoinの発表したデータによると、ビットコインのほうがVISAで決済するよりも二酸化炭素出力が大きく、はるかに非効率的であることを示しています。
調査当時のビットコインは56,000,000Th/sだったハッシュレートは2倍になりました。イーサリアムと比較すると、114Th/sですが、それでもトランザクション毎にかかるエネルギーはVISAの30,000倍も消費します。
ではTRONの場合はというと、イーサリアムと同様のコードを多く共有しているということを考慮すると恐らく、イーサリアムの場合と同様であると考えられます。
TRONのイメージ戦略なのか
サンは以前のエアドロップやテスラのギブアウェイの際に、勝者の決め方に関してコミュニティから批判を浴びていました。今回の寄附の件も、「あげたいと言ってるけど、あげないよ」などと揶揄されています。
また、彼女の環境活動に対して寄附をするなんて無駄使いだ、というようなコメントもあり、Twitterの中では物議をかもしている様子です。
それでもサンの寄附コメントに対しては好意的なコメントもあり、今後、グレタさんがどう反応するのかも注目ですが、環境に対して本当にクリプトが貢献できるのかも重要なポイントです。
世界で一番注目を浴びている環境活動家に対する寄附でTRONのイメージを上げようとしたのでは、という見方もありますが、地球の為にも低迷するクリプトマーケットの為にも、多少なりとも起爆剤となれば結果オーライですね。