韓国仮想通貨取引所Upbit ハッキングの被害を公表
2019.11.28
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韓国の大手仮想通貨取引所Upbitが、ハッキング被害にあったことを正式に発表しました。
被害同額は約53億円
同社は27日午後6時に声明を発表し、仮想通貨の流出被害があったことを明らかにしました。
流出したのはホットウォレットに保管されていたイーサリアムでおよそ580億ウォン(約53億円)相当にのぼるとのことです。
Upbitの発表によると、不明なウォレットへのイーサリアムの送金を確認したとのことです。
その後、小分けに送金された形跡がないため、流出した資金は現在も同ウォレット内にあると見られています。
Upbitは、さらなる流出を回避するために、ホットウォレットにある全ての銘柄をコールドウォレットへ移動したとしています。
また、顧客に対する補償については、Upbitが全額を補償すると発表しています。
Upbitは、仮想通貨の入出金が再開されるまでは少なくとも2週間以上はかかると説明しています。
不正流出被害が相次いだ2019年
Upbitは、2019年に起きた仮想通貨の不正流出の7件目の被害なります。
1月のCryptopia、3月にはシンガポールのDragoEx、韓国のBithumb、5月にはBinance、6月にはシンガポールのBiTrue、7月には日本のBitpoint、そして今回のUpbitでのハッキング被害に至ります。
その手口は年々、大胆になっており高度化していると言われています。
2020年は、ハッキングの被害をこれ以上拡大させないためにも仮想通貨取引所には、厳しいセキュリティ対策の見直しが不可欠な課題となっています。