米フィデリティ ニューヨークでのカストディサービス提供へ
<この記事(ページ)は 3分で読めます>
フィデリティ・デジタル・アセット・サービス(FDAS)はニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)から仮想通貨のカストディサービスと取引プラットフォームを提供するライセンスを取得したとのことです。
NYDFSのライセンスを取得
プレスリリースによると11月19日、NYDFSは、フィデリティに機関投資家と個人投資家両方に対して仮想通貨カストディサービスや、仮想通貨保管、売買、送金などのサービス提供を行うことを承認したとのことです。
NY金融サービス局の監督であるリンダ・A・レースウェル氏は、次のように述べています。
「今回の承認は、さらなる刷新と顧客保護の共存をニューヨーク実現や、さらなる金融サービス業界の拡大の可能性を示したと言える。」
フィディティのCOOであるマイケル・オーレリー氏は、次のように述べています。
「我々の提供するサービスは、デジタル資産に機関投資家が継続的に参入するための基盤となるだろう。
DFSの監督下のもとニューヨークの信託企業の一員として、機関投資家や他の市場参加者からの信用と信頼を築いていく。我々は、引き続き業務拡大と顧客の獲得を図ることで、エコシステム全体の成長をサポートするリーダーとしての役割を果たしていく。」
フィデリティのカストディサービス
11月初旬、フィデリティ・デジタル・アセット・サービス(FDAS)に出資している投資会社フィデリティ・インベストメントはプロダクトスペシャリストとして、さらに同社の仮想通貨事業やカストディサービス戦略の責任者としてマイケル・ジナマン氏を起用しました。
ジナマン氏は、同社の10月中旬に立ち上げられた仮想通貨のカストディサービスの企業戦略を監督していた人物です。
FDASは、1年にわたる準備と顧客獲得期間を経てようやく完全なカストサービスの立ち上げに漕ぎ着けました。
ニューヨーク州では、仮想通貨に関わる規制環境の整備が進められています。
最近では、機関投資家向けのビットコイン取引プラットフォームBakktでは、以前はビットコイン先物取引を行っている機関投資家のみがカストディサービスの対象でしたが、NYDFSの承認を得て、全ての機関投資家向けのカストディサービスの提供を開始しています。