ポロニエックス、クレジットカードでもデビットカードでも暗号通貨が買えます
<この記事(ページ)は 4分で読めます>
大手の暗号通貨取引所のひとつ、ポロニエックス(Poloniex)が自社のマーケットプレイスを強固なものにしようと、新しい機能をユーザーに向けて展開(ロールアウト)しています。
発表された内容によると、法定通貨と暗号通貨(fiat-to-crypto) 取引が可能になります。
顧客は銀行口座で直接、資金の預入および引出しが可能で、それにデビットカードやクレジットカードで購入することが出来るということです。
出典:Poloniex公式ブログ(https://medium.com/circle-trader)より
米国拠点の取引所マーケットシェア争いに、フィアットtoクリプト
ポロニエックス(Poloniex)といえば、2014年にスタートした米国拠点の仮想通貨(暗号資産)取引所です。
2017年の200万円台に到達時代に莫大な利益を獲得していわゆる「億り人」になった人たちがよく利用していた海外取引所のひとつということで聞いたことがある人も多いと思います。
ポロニエックスは、当時から暗号通貨同志(クリプトtoクリプト) のトレードのみ可能で、それがICO全盛期の2018年に自社のマーケットプレイスのシェア崩壊を招くことになり、ゴールドマンサックス出資のCircle社に約4億円以上の金額で買収されたのです。
2019年6月現在では取引所シェアNo.1はバイナンスですが、コインベース、ビットフィネックス、クラーケン、ビットスタンプ、ビットフライヤー、ビットトレックスと続き、ポロニエックスのシェアはわずかです。
今回のロールアウトは、米国内での暗号資産取引市場での数ある競合を意識したものであることは明白です。特に近い将来に米国拠点も設けようと計画しているバイナンスは最大の競合です。
バイナンスはシンプレックスとパートナー契約を結び、デビットカードやクレジットカードでの決済を利用しています。
法定通貨と暗号通貨(フィアットtoクリプト) のゲートウェイを効果的に提供している取引所です。
今年1月にバイナンスはクレジットカードでの暗号通貨購入を発表したばかりです。
ポロニエックスのクレジット決済パートナーも、イスラエルを拠点とするシンプレックスということで、50ドルまでクレジット購入が可能ということです。その手数料は3.5%または10ドルのどちらか大きいほうとなるようです。
今回のロールアウトのみならず、ポロニエックスのマーケットシェア奪還のマーケティングは他にも目立つものがあります。最近、自社のトレーダーフォーラムTrollboxをリニューアルしたり、Cosmos ATOMのホルダーに対して毎日のステーク報酬を提供したり、そのAPIをアップグレードしたりしています。
法定通貨を取引のゲートウェイに取り込む
法定通貨の1週間分の預け入れは5万ドル(約540万円)、引出しは2万5千ドル(約270万円)まで、と制限されているようです。
米国拠点の暗号通貨取引所では、コインベースも銀行口座とデビットカードおよびクレジットカードでの暗号通貨購入が可能です。
また、リンクルボス兄弟の取引所ジェミニ、クラーケンやビットスタンプも多くの法定通貨を受入れています。
日本の取引所しか使っていないとわかりませんが、海外の取引所は法定通貨とのトレードを出来るところはそう多くないようです。
ちなみに、日本でも以前はZaifやCoincheckでは購入できていましたが、2018年からクレジット決済はできなくなっています。
そんな中で、ユーザーの利便性を提供してマーケットシャアを固めようとクジレット購入のドアを開こうとしている取引所が増えてきています。