TetherがTronブロックチェーン上で新たなステーブルコインを発行
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TetherがTronのブロックチェーンネットワーク上でUSDTを発行すると発表しました。
TetherはTronネットワークと提携し、USドル価格と連動するUSDTステーブルコインをTRC-20トークンとして発行するとのことです。
TRC-20とは、Tronブロックチェーンでトークンを実装するための技術基準です。
機関投資家がより参入しやすくなる
Tronのネットワーク上で発行するTRC-20基盤のUSDTは、Tronを基盤とするプロトコルや分散型アプリ(Dapps)と相互運用が可能とのことです。
Tronがネットワーク上のオプションとしてステーブルコインのサービスを提供することで、機関投資家がより参入しやすくなるとのことです。
発表の中で、TetherのCEOであるJean-Louis van der Velde氏は、今回の提携を称え、次のように述べています。
「この統合は、仮想通貨業界にさらなる刷新をもたらすだろう。我々は引き続きデジタル資産のコミュニティが必要とするものを察してそれに答えていく。」
この新しいバージョンのUSDTは、2019年の第二四半期までに発行されるとのことです。
Tetherの監査情報はいまだ公開されず
Tetherは、ビットコインとイーサリアムブロックチェーン上のステーブルコインとしてすでに認識されています。
2014年に発行されたUSDTは、USドルに連動したステーブルコインの先駆けと言えます。
しかし、仮装通貨が実際にUSドルと1:1の割合で連動し続けることが可能かどうかについては長い間、疑問の声も上がっています。
一方で、Tetherは監査役を雇い保管資産を明らかにすることを約束してきましたが、いまだ保管資産額を明らかにはしていません。