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ベネズエラ大統領 首都に仮想通貨カジノを立ち上げ

2020.01.21
ベネズエラ政府 首都に仮想通貨カジノを立ち上げ

<この記事(ページ)は 4分で読めます>

ベネズエラ大統領のニコラス・マドゥロ氏は、首都にある高級ホテルで新しく仮想通貨のカジノをオープンすることを明らかにしました。

仮想通貨ペトロを利用した国際カジノ施設

首都カラカスにある高級ホテル「Hotel・Humboldt」で仮想通貨ペトロを使った国際カジノを展開する計画とのことです。
カジノではすべてのギャンブルを、同国の石油価格に連動するペトロで行うとしています。
またカジノの収益は教育やヘルスケアなどの公共福祉に充てるとしています。
新しいカジノでは複数の仮想通貨や法定通貨をペトロに交換することが可能とのことです。

ベネズエラでは、前任のウゴ・チャベス元大統領により売春、麻薬、犯罪などの温床になり得るとして、すべての賭博施設の閉鎖が命じられていました。
最近では、ギャンブル人口は減少していました。
今回のマドゥロ大統領の方針転換により再び賭博施設が再開することになります。

ベネズエラでは、景気後退やハイパーインフレによる苦しい経済状態が続いており、このような状況の改善を目的とした追加資金の調達が目的とみられています。

ベネズエラ政府は、新たなカジノで利用可能な仮想通貨の種類については明らかにしていません。
政府公式ウォレットアプリPetroappでは、ビットコイン、ライトコイン、ダッシュの交換に対応していますが、Petroappと連動したサービスになるかは未定とのことです。

仮想通貨カジノは、数か月以内のオープンを予定しているとのことです。

危ぶまれる仮想通貨ペトロの将来性

ペトロは、ベネズエラの経済混乱による大幅なインフレで法定通貨の著しい価値の低下の打開策として2018年2月に発行された石油価格を裏付けとする仮想通貨です。

ペトロ価格は、ベネズエラ産の原油1バレル当たりの石油価格とほぼ同等に設定されています。
新法定通貨であるボリバル・ソベラノでの購入も可能です。
ボリバル通貨は石油に裏付けられた仮想通貨ペトロに支えられることで価格の安定を図っているとされています。

ベネズエラ政府はペトロが多額の外貨をもたらしていると強調しており、ペトロの利用を強く推奨しています。
しかしロイター通信などによると、実際にペトロを受け付けている重要な商業施設は確認できていないとのことで、懐疑的な見方をしているアナリストは少なくありません。

また、ベネズエラ国有石油会社に対する米国の経済制裁を理由に、ペトロに裏付ける原油抽出量を削減するといった報道などからペトロの価値についても不安視する見方があります。

このような状況の中、マドゥロ大統領は先週、税金や光熱費などもペトロで支払うことを提案したとのことです。

マドゥロ大統領は先週、税金や光熱費などもペトロで支払うことを提案したとのことです。

今回の仮想通貨カジノ計画がペトロの活性化につながるのか注目が集まります。
2019年のベネズエラのインフレ率は、7374.4%だったとのことです。

参考サイト:
“https://coinpost.jp/?p=127960”
“https://jp.cointelegraph.com/news/maduro-announces-crypto-casino-in-support-of-petro-and-public”
“https://www.casino.org/news/maduro-sees-casino-as-support-for-venezuela-petro-currency/“

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