G20の監視機関、仮想通貨資産を監視する枠組みを発表
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G20各国に向けて、仮想通貨資産を監視する枠組みが整えられつつあります。
国際的機関でG20の世界金融システムに対して助言も行うThe Financial Stability Board(以下FSB)は、Committee on Payment and Market Infrastructures(以下CPMI)と協同で枠組みを整備しています。FSBは、「現段階では、仮想通貨資産は世界の金融安定性に重大なリスクは与えないが、市場の発達スピードと照らし合わせて、`警戒`が必要である」とコメント。
資産市場を監視することで送金リスクを管理
この枠組みには、FSBが仮想通貨市場を監視する際に利用するとされる多くの測定基準が設けられています。また、仮想通貨市場からの送金チャネルに焦点を当てており、「仮想通貨資産市場の規模と成長などを監視することは、評価が低下した場合、資産の影響の潜在的な規模を理解するために重要である」としており、レバレッジや各金融機関との接触は、仮想通貨資産の送金リスクの重要な測定基準となると捉えています。枠組みには、取引高や価格などに関する基準が含まれています。
今回の枠組みレポートは、今月21,22日にブエノスアイレスで開催される会合に向けて、G20各国金融大臣と中央金融機関幹部に提出されています。
世界的な規制の必要性は、各方面で言及されていました。そこまでリスクがあると考えてはいないようですが、「`警戒`が必要である」と捉えているようです。今後こういった世界的な枠組みや、それに対する各国の反応など含め、ニュースを追っていきたいところです。また、今回のレポートを踏まえて、21,22日の会合でどのような議論がなされるのか、注目です。
参考サイト
“http://www.fsb.org/2018/07/crypto-assets-report-to-the-g20-on-the-work-of-the-fsb-and-standard-setting-bodies/”
“https://news.bitcoin.com/g20-watchdog-framework-monitor-crypto/”