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SegWit対応・マルチシグのモバイルウォレットGreen Addressの使い方

2017.10.02
greenaddress

<この記事(ページ)は 6分で読めます>

2017年9月からSegWitがアクティベートされ、ブロック容量が最大4MBまで拡張されました。これによって、送金が早くなり、手数料も低くなるというメリットがあります。しかしSegWitはソフトフォークであったため、アクティベート後もレガシーチェーン(従来のブロックチェーン)とSegWitを実装したチェーンが並存しています。

そのため、今まで使っていたウォレットや取引所からの送金が自動的にSegWitを利用した送金になるわけではありません。SegWitに対応しているウォレット・取引所を使う必要があります。

ここに紹介するのは、SegWitにいち早く対応したビットコインウォレットGreen Address(グリーンアドレス)です。機能と特徴についてまとめました。

Green Addressには3種類ある

Green Addressには次の2種類のタイプがあります。

・クロームの拡張機能(https://greenaddress.it/en/)

・モバイルアプリ

iOS版はこちらhttps://itunes.apple.com/app/id1206035886

Android版はこちらhttps://play.google.com/store/apps/details?id=com.greenaddress.greenbits_android_wallet

モバイルウォレットの機能について説明します。

当サイトではモバイルウォレットとしてCopayをおすすめしていましたが、Copayは2017年9月現在SegWitに対応していません。

Green Address(モバイル版)の特徴

特徴① SegWit対応&送金手数料を自分で選択できる

Green Addressの最大の特徴は、SegWitに対応しているため低い送金手数料でも送金が可能である点、そして送金手数料をカスタマイズできる点です。
下記の送金方法でも説明していますが、Green Addressから別のウォレットへはたったの2.4円で送金することができました。

特徴② マルチシグ対応でウォレットにアクセスできなくなるリスクが低い

Green Addressはマルチシグを利用したウォレットです。

マルチシグとは、簡単にいうと、ビットコインの操作に必要な秘密鍵の数を通常の1つではなく3つにして分散して持つことでより高度なセキュリティを実現する仕組みです。例えば、よく使われる2 of 3では自分が2つの秘密鍵を持っていて、取引所が1つ秘密鍵を所有しています。

マルチシグの利点の1つ目は、秘密鍵を1つ忘れてしまった場合でもビットコインへのアクセスが可能だということです。通常のシングルシグ(秘密鍵が1つ)の場合、その秘密鍵を忘れてしまうとビットコインにアクセスできなくなってしまいます。マルチシグの場合、ビットコインの操作には自分の持つ2つの秘密鍵があればOKですが、もし自分の秘密鍵の1つを忘れてしまった場合には取引所のもう1つの秘密鍵を参照することでビットコインにアクセスすることができます。

マルチシグの利点の2つ目は、ビットコインへのアクセスに2つ以上の秘密鍵が必要なため、ハッキングなどで秘密鍵を1つ盗まれてしまってもすぐにビットコインを盗まれる心配がないという点です。

通常のシングルシグのビットコインアドレスは「1」から始まりますが、マルチシグのビットコインアドレスは「3」から始まります。使っているウォレットのアドレスが「3」から始まっていれば、そのウォレットはマルチシグを使っていることがわかります。

現在はシングルシグを使っている取引所やウォレットが多いですが、マルチシグを使うところも増えてきています。例えば、国内の取引所ではビットフライヤーでマルチシグが使われています。今後より多くのサービスがマルチシグを採用していくと考えられます。

特徴③ 秘密鍵の管理が自分でできるため安全

Green Addressはウェブウォレットや取引所とは異なり、完全に自分で秘密鍵をコントロールできるタイプのウォレットです。秘密鍵の自己管理が多少大変ではありますが、第三者機関に秘密鍵を預けるウェブウォレットではセキュリティが心配だという人は、自分の責任で秘密鍵の管理ができるのでおすすめです。また、24単語の復元フレーズを使えば、スマホをなくした場合や機種変更をした場合でもウォレットの復活が可能です。

その他の機能

・残高確認のための閲覧者モードがある

残高を確認するだけならいちいち面倒なパスワードなどを入力しなくてもオッケーな閲覧者モードがあります。

・PINやタッチIDによるクイックログインが設定可能

通常、ログインには24単語のニーモニックを入力する必要がありますが、それが面倒だという人はPINやタッチIDの設定をすることでログインを簡略化することができます

・二段階認証なしでも送金できる金額の上限が設定できる

Green Addressでは通常、送金するたびに二段階認証をする必要がありますが、二段階認証なしで送金できる上限を設定することで、リスクの少ない少額ならば手間を省いて送金することができます。

Green Addressの送金方法・使い方

1. Green Addressの左側のメニューからSendを選択し、送金する額を入力します。Fee(手数料)の設定のためにShow Advanced optionsをタップします。

Green Address1

2. 今回は手数料を0.05mBTC(1000mBTC=1BTC、日本円で2.4円)に設定しました。

Green Address2

3. 送金手数料が少なかったため、12承認(約2時間)かかりましたが、無事に送金できました。

Green Address

BlockExplorerで何時にマイニングされたかも確認できます。

ちなみに、今回0.005mBTCの手数料で送金するのに約2時間(11:33に送金、13:37に承認)かかりましたが、このように手数料が低すぎて送金に時間がかかる場合にGreen Addressではbump feeというオプションが現れます。

Green Addressこれは何かというと、確実に送金できるように手数料を上げるオプションのことです。

2承認〜24承認まで選ぶことができ、承認数が少ない(承認が速い)ほど手数料も高くなります。2〜12承認だと0.4mBTC(約200円)となり、自分で手数料を設定する場合より割高になります。確実に何番目のブロックで承認されるのかわかるため、急いで送金しなくてはいけない場合にはbump feeを使うと安心です。ですが、特に急いでいない場合は、割安な手数料でカスタマイズして送金するほうがかなりお得です。

まとめ

SegWitがアクティベートされる以前は、ビットコインの送金手数料が500円程度にまで上昇していて、「送金手数料が安い」というビットコイン本来のメリットがなくなっている状態でした。SegWitのアクティベートによって、10円未満で送金できることが今回のGreen Addressの実験で確認できました。

実は、Green Addressでは送金スピードの速さ4段階で手数料を設定することもできますが、この場合一番安くても200円程度とかなり高額になってしまいます。手動で入力すれば今回の場合だと2.4円だったので、約100分の1の手数料ですむことになります。送金する際はぜひウォレット任せにするのではなく、手数料を手動で設定して、できるだけお得に送金してみてください。

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