【週刊】やさしい仮想通貨チャート分析:イーサリアム(ETH) 2018.07.24
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チャートから今後の値動きを予測し、仮想通貨投資で”勝てる”ようになるために、実際のチャートを見ながらテクニカル分析の手法をご紹介していきます。
ローソク足チャートの見方がわからない方は、こちらの記事をご覧ください。
7月24日14時現在、イーサリアムの価格は453ドル(約50,300円)前後を下降気味に推移しています。
しかし、今後数日の間に下降トレンドから横ばいに変化すると予想されます。
上昇トレンドへ転換できるかは、500ドル(約55,700円)を上抜けられるかどうかが焦点になりそうです。
底値は420ドル(約46,700円)前後と予想されますが、ここを下回った場合は大きな下落に警戒が必要です。
TradingViewより、BitfinexのETH/USDのチャートを見てみましょう。
7月24日14時 ETH/USD 日足
7月24日現在のETH/USDのチャートです。
5月に高値をつけた後、上下動を繰り返しながら下落を続けていることがわかります。
この動きをわかりやすくするため、まずはトレンドラインを引いてみます。
①トレンドラインを引いてみる
7月24日14時 ETH/USD 日足
トレンドラインを緑色の線で引いてみました。
支持点は少ないですが、確かに下降トレンドとなっていることがわかります。
しかし、単調な下降トレンドではなく、7月に入ってからは下降トレンドも踊り場に入っているように見えます。
これをより掴みやすくするために、移動平均線を引いてみましょう。
②移動平均線を引いてみる
7月24日14時 ETH/USD 日足
移動平均線を3本引いてみました。
- 5日移動平均線(黄色)
- 25日移動平均線(水色)
- 75日移動平均線(紫色)
それぞれ、短期、中期、長期を表す移動平均線です。
こうしてみると、水色の25日移動平均線の傾きがほぼ水平になっていることがわかります。
下落の勢いが弱まり、レンジ相場へと移行しようとしているようです。
また、水色の25日移動平均線と、黄色の5日移動平均線の関係を見てみると、5日移動平均線が25日移動平均線に跳ね返される形で下落を繰り返しており、価格が抑えつけられていたのが、赤い印をつけたところでは5日移動平均線が25日移動平均線を一旦上抜けており、この点からも下降トレンドから変化した兆候を見ることができます。
7月24日16時 ETH/USD 4時間足
より詳しく、4時間足でも見てみます。
するとやはり、下降トレンドではなくレンジ相場へと移行していることが見て取れます。
紫色の75日移動平均線が横ばいになっていること、水色の25日移動平均線が等間隔で上下していることからも、レンジ相場にあることがわかります。
サポートライン(青色の水平線)の位置から、底値は420~426ドル(約46,700~47,400円)あたりになると考えられ、このサポートラインを割った場合は大きな下落が予想されるため注意が必要です。
反対に、レジスタンスライン(橙色の水平線)の位置から、上値抵抗は500~510ドル(約55,700円~56,700円)になると考えられ、ここを上抜けることができれば上昇トレンドへの転換もあり得るため注目すべきと言えます。
まとめ
7月24日時点では、イーサリアムの価格は下降トレンドの途中にあるものの、レンジ相場へと移行しようとしている最中であることがわかりました。
そして、レンジ相場からトレンド形成への目安となる価格は、安値が420ドル台、高値が500ドル台であることもわかりました。
イーサリアムのトレードを行う際は、この2つの価格の間の上下動をうまくとらえることができれば、レンジ相場を利用して利益を上げることができるかもしれません。
皆さんも、今回ご紹介したような手法を使って、実際にチャートを見てトレードをしてみてください。
※当レポートは、仮想通貨の価格チャートの一般的な見方やテクニカル手法を提供することを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。
※仮想通貨(暗号通貨)の投資は価格変動のリスクを伴いますので、損失を被る場合があります。
※仮想通貨(暗号通貨)の投資にかかる最終決定はご自身の判断でなさるようお願いいたします。