マイクロソフト、ブロックチェーンのセキュリティ強化を視野に
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マイクロソフトが新たに発表した二つのアプリケーションのブロックチェーンにTEEというセキュリティ技術が加えられることが、示唆されています。
TEEとは
TEEは、Global Platform社によって提唱された技術で、IoTの分野でも注目されている技術の一つです。
TEEとは、Trusted Execution Environmentsの略で、アプリケーションの安全な実行環境のことです。
TEEは、メインシステム等がマルウェアや、ウィルスに感染することを前提として作られています。
システムがウィルスに感染していても、金銭取引等の重要な取引は他のシステムから隔離された安全なTEEを経由して行い、情報の改ざんを防ぐという仕組みになっています。
アプリケーションへの導入
マイクロソフトは、このTEEのシステムを二つのアプリケーションに導入すると示唆しています。
この技術の導入による利点として、以下の二つのことが考えられます。
ブロックチェーン複合ネットワークの形成
一つ目はブロックチェーン複合ネットワークの形成です。
例えば、ブロックチェーンの最初のノードに、あらかじめ認可されたメンバーのリストを形成しておきます。
その後、TEE認証により、リストと照合した際に、安全にネットワークに接続できるようになります。
ブロックチェーンのトランザクションの認証
TEEの技術は、トランザクションの形成における認証においても役に立つと考えられます。
TEEを経由した情報は、安全であると考えられるため、暗号化されたトランザクションを復元なしに直接取引を認めることが可能になります。
マイクロソフト製品のセキュリティ向上
前述の通り、TEEの導入には、多くの利点が考えられます。
今後、TEEが導入されると、マイクロソフト社のブロックチェーン製品のセキュリティは大きく向上するでしょう。
参考サイト
“https://www.coindesk.com/microsoft-looks-to-trusted-computing-for-boosting-blockchain-security/”
“https://www.imes.boj.or.jp/citecs/symp/17/ref3_seito.pdf”
“https://www.intec.co.jp/company/itj/itj17/contents/itj17_54-61.pdf”