第1回仮想通貨ダービー(真のビットコインは誰だ!?編)
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今やたくさんの仮想通貨がある時代。役割がかぶる仮想通貨は出てきて当然です。
そのような仮想通貨のうちどのような仮想通貨が生き残るのでしょうか!?
今回はビットコイン、ライトコイン、ビットコインキャッシュの3つを比べていきましょう!!
ついにダービー開催!!
本日のレース紹介
- レース開始:2009年
- 第1コーナー:2011年
- 第2コーナー:2014年
- 第3コーナー:2017年
- 最終コーナー:2018年
- 下馬評
レース開始:2009年
記者の目
ビットコインは2009年産声をあげました。
そもそも、「仮想通貨」が開発された理由は、非中央集権的な(銀行などの第三者を媒介としない)送金(決済)ツールを作ることでした。
そして、初めて通貨としての価値を持ったのが2010年。10,000BTCで2枚のピザを購入しました。
https://twitter.com/bitcoin_pizza
こちらのTwitterで毎日、もし今日10,000BTCで2枚のピザを購入したとしたら何ドルかというのを見ることができます。
ちなみに、7月18日の場合、約7,300万ドル(約73億円)で2枚のピザを購入したことになるそうです。
今となってはとてつもなく高い買い物ですね。
ちなみにPoW(Proof of Work)とは、取引承認方法の一つで、マイニングを必要とする方法です。
黎明期の2011年に初めてのアルトコインtonal bitcoinなどが誕生しましたが、シェアのほとんどがビットコインでした。
そして2014年に爆発的にアルトコインの種類が増えました。
つまり、このスタートから第1コーナーまではビットコインが唯一の仮想通貨であったということになります。
第1コーナー:2011年
第1コーナーを回ったところで以前ビットコインが独走しております。と言いますか、単独走になっています。これはもはやレースなのかもわかりませんね。
どちらの仮想通貨もレース開始直後のビットコインと比べると驚くほどスピードが速くなってはいるのですが… 。
記者の目
ライトコインが誕生したのは2011年。
ビットコインからハードフォーク(分岐)して誕生したアルトコインの第1号となりました。
ビットコインの誕生から2年後のことでした。
とはいっても、競合するというよりは開発者のチャーリー・リー氏は「ビットコインがデジタルゴールドならば、ライトコインはデジタルシルバーだ」というふうに述べています。
一体どういうことなのでしょうか?
ビットコインは手数料などが高く、大口決済に向いているのに対し、ライトコインは日常的に使えるような仮想通貨を目指しています。
ライトコインとビットコインの違いは主に2つ。ライトコインは最大発行枚数がビットコインの4倍である一方、ブロック生成時間は約4分の一となっている点です。
発行枚数を多くすることで、価格の乱高下を抑え、ブロック生成時間を減らすことで、
少しセキュリティを甘くする反面、決済スピードを早め、より身近な買い物にも気軽に使える仮想通貨にしようと誕生しました。
また、segwitやライトニングネットワークといった技術をいち早く実装し、仮想通貨市場に適応してきた歴史があります。
しかしながら、ビットコインの占有率は常時90パーセントを超えており、ビットコインは圧倒的地位を保っていました。
この時期、仮想通貨市場の時価総額はどんどんと大きくなっていました。
第2コーナー:2014年
記者の目
第1コーナー(2011年)から次の第3コーナー(2017年)までに起こった出来事を軽く見ていきましょう。
2010年から2012年ごろに発生したギリシャ危機、2013年に発生したキプロス危機では自国の通貨が暴落した際の資産避難先として、ビットコインをはじめとした仮想通貨に注目が集まりした。
仮想通貨市場が急拡大した様を、レース展開が速くなったことを通じて第1コーナーでは表現しています。
また、仮想通貨の黒歴史と名高いマウントゴックス事件は2014年に発生しました。
これは取引所の脆弱性をつかれたもので、仮想通貨のセキュリティとは関係なかったにもかかわらず、当時大きく報道され、「ビットコインが破綻」などと勘違いされ、また、仮想通貨の信頼性が大きく落ちた事件です。
この影響で仮想通貨市場の時価総額は大きく落ちました。
また、2015年1月にはマウントゴックス閉鎖後、世界最大のビットコイン取引所だったイギリスのBitStampでもハッキング騒動が発覚し、仮想通貨市場の時価総額が大きく下がりました。
取引所のハッキング被害が顕著だったのがこの期間であると言えるのかもしれませんね。
第3コーナー:2017年
記者の目
2017年8月ビットコインキャッシュがビットコインからハードフォークしました。
その原因はビットコインの送金詰まり、手数料高騰化です。
それらを解決する策を巡る対立(ブロックサイズ問題と言います。)からビットコインキャッシュは誕生しました。
ようやく、今回比較する仮想通貨3つともが揃った瞬間でした。ここではビットコインとビットコインキャッシュの違いを見ていきましょう。
(少し難しいので読み飛ばしてもOKです!!)
ビットコインとビットコインキャッシュの大きな違いはただ一つ、ブロックサイズ問題に対するアプローチの違いです。
ビットコイン、ビットコインキャッシュ(、ライトコインもですが、)はともにマイニングを行い、ブロックを承認しています。
そして、このブロックの中にはある一定数の取引データが記録されています。
去年夏頃に顕著化した、送金詰まりや手数料の高騰化の原因は(かなりすっ飛ばしていうと)1ブロックあたりに記録される取引データの量が少なすぎたことが原因です。
このことに対し、ビットコインはsegwitという技術により、1取引データあたりのデータ容量を小さくすることで、ブロックに記録できる取引のデータを増やすことで対処しようとしました。
一方、ビットコインキャッシュは様々な利権が原因でこの方法に反対し、単純にブロックの容量を大きくすることでこの問題に対処しました。
ライトコインやビットコインキャッシュとビットコインとの違い、わかりましたか?
また、ビットコインキャッシュは公式サイトでビットコインキャッシュが真のビットコインである12の理由が述べられているほど、ビットコインとの競合を強く意識しています。
最終コーナー2018年
最後にこのレースに関する今日のダービーの下馬評を見てお別れしましょう。
記者の目
仮想通貨市場は2018年に入ってから下降気味です。
現状、ビットコイン、ライトコイン、そして、ビットコインキャッシュの3つの「真のビットコイン」を目指した戦いは時価総額、ブランド力ともにビットコインが一足リードしているでしょう。
技術的優位にあるライトコイン、ビットコインキャッシュはどうなのでしょうか?
ライトコインは目玉政策であったライトペイの財務の透明性が欠如していたことがきっかけで、終了し、少し勢いがありません。
一方、ビットコインキャッシュは前述の通り、ビットコインの地位を強く意識しています。
しかしながら、著名な予想家のマイケルノボグラッツ氏は
「もう沢山だ。ビットコインコア(ビットコインのこと)こそが、(真の)ビットコインだ。
ビットコインキャッシュはビットコインに遠く時価総額がおよばないじゃないか」
と述べているなど現状では、まだまだビットコインがリードしていると言えます。
それを証明するように、まだまだ、世間一般では仮想通貨=ビットコインという認識もあり、さらに占有率は下がったとはいえ、未だに40%を超えています。
現在のところは王者といっても差し支えがないであろうビットコイン。
このビットコインも生き残りに向けて技術的劣位を改善すべくsegwitをアップデートで採用するなど着実に進化を続けています。
この3つの仮想通貨のうち5年後に生き残っている仮想通貨はどれなのでしょうか?
【仮想通貨ダービー下馬評】
※Finder、EFA、 WIなどは海外の予測サイトです。それらの予測結果をもとに3仮想通貨の格付けを行ってみました。