中国の不正ワクチン問題解決にブロックチェーンを応用
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中国で多発している”不正ワクチン”問題
中国国内では未だに解決できていない不正ワクチン問題(ラベル偽装)への対応策としてブロックチェーン技術が利用できるのではないかという意見が浮上しています。
香港にある著名な新聞会社、South Morning Postは、吉林省にある製薬会社が約11万件もの狂犬病ワクチンのデータを偽装し、さらにその2倍近くの数の他の偽造予防ワクチンを販売していたと報道しました。
中国国内ではこのような偽装薬品に関する事件が起こることはそう珍しくなく、表沙汰になってはいませんが過去にも大量の偽装薬品が出回っていたとみられています。これにより、消費者と製薬会社の間でいざこざが起こっていますが、最も重要な問題は中国国民が自分や自分の子供の命をしっかりと守りきれていないということです。
ワクチンに関するデータをより効率的に拡散する為にブロックチェーンが利用できるのではないかとささやかれ始めたのは、この狂犬病ワクチンが起こってからでした。
数学的なアルゴリズムで本当にこのような薬品偽装問題を解決できるのか?という問いに対し、中国の技術ニュースウェブサイトDoNewsはこのような見解を示しました。
『ブロックチェーンの技術を持ってしても、偽装薬品生産に歯止めをかけるのは難しいだろう。なぜならこの業界は既に中国国内に根深く存在していて、一種のブラックボックスと化してしまっているからである。』
こういった中国社会に深く根ざした問題の解決手段としてブロックチェーンを使うことは非現実的だということで結論づけられました。そもそもチェーンに乗る前に偽装されていたら手の打ちようがないからです。
もし、仮想通貨以外の分野でブロックチェーンの有用性が証明されれば、それが仮想通貨の信頼性が増すことに直結することでしょう。
参考サイト
“https://www.coindesk.com/a-solution-to-chinas-pharma-woes-might-be-a-blockchain-away/”