SWIFTが、分散型台帳技術R3と提携を発表
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国際送金システムのSWIFTが分散型台帳技術開発のR3と提携することを発表しました。
今回SWIFTが提携を発表したR3は、グローバルな金融機関に向けて、ブロックチェーン技術を活用し、金融商品の取引速度やセキュリティの向上、リアルタイムの情報共有など、様々なソリューションを提供している世界最大規模の”R3コンソーシアム”を率いている企業です。
R3コンソーシアムで用いられるオープンソースの分散型台帳プラットフォームが”Corda”です。
SWIFTは、R3コンソーシアムの”Corda”と自社の開発した国際送金システム”GPI”を結合するとのことです。
これにより、 ”Corda”を使う企業は、SWIFTのGPIのサポートにより決済スピードを上げ、リアルタイムで取引の追跡が可能になるとのことです。
SWIFTと提携への期待感でXRPは高騰
R3のCEOであるDavid E. Rutter氏は次のように語りました。
「先日立ち上げた我々のアプリ”Corda Settler”を使って、Cordaプラットフォーム上の決済を、膨大なGPIネットワークでサポートする。」
これにより、決済アプリ”Corda Settler”の決済通貨として採用されていたXRPがSWIFTにも導入されるのではとの期待が高まり、XRPの高騰へとつながりました。
Ripple社は、このことについて何もコメントを出していないことから、XRPがSWIFTに採用される可能性は、少なそうです。
XRPはこれまでも幾度となく噂によって高騰を巻き起こしてきましたが、今回の高騰はその中でも大きいものでした。
SWIFTに迫る国際送金の市場競争
SWIFTの国際送金プラットフォームは、11000以上の企業に使われて終おり、毎日で2000億ドルが世界中に送金されているといいます。
しかし、SWIFTのプラットフォームはコストが高く、決済に数日かかることが弱みとされ、最近ではアリババのAliPayやRipple、Stella、JPモルガンのIINなどのブロックチェーン企業の参入で、国際送金市場の競争は激化しています。
RippleのCEO、Garlinghouse氏は、次のように述べています。
「SWIFTモデルの弱みは中央集権的であることだ。それに対してブロックチェーンモデルは分散型に重点を置いている。将来的には分散化型台帳システムが勝利するだろう。」
長い間、国際送金市場を独占してきたSWIFTですが、ここに来て新規参入企業による競争の激化で技術革新に迫られているようです。
市場競争の激化で、よりコストが低く、利便性の高い送金システムの提供を期待できるかもしれません。
参考サイト:
”https://www.coindesk.com/swift-chief-announces-integration-with-r3-at-paris-fintech-forum”
”https://www.ccn.com/why-the-r3-swift-partnership-is-cranking-the-gears-of-the-ripple-xrp-rumor-mill/”
”https://www.swift.com/news-events/news/swift-to-bring-benefits-of-gpi-to-dlt-and-trade-ecosystems”
”https://www.cnbc.com/2019/01/30/swift-announces-tie-up-with-blockchain-firm-r3-at-paris-fintech-forum.html”
”https://jp.tradingview.com/symbols/XRPUSD/”