ビットコインを日本円に現金化する方法とは‐注意点と共に分かりやすく解説
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最近はビットコインが使用できる場所が少しずつ増えてきましたが、まだまだその機会は限られています。そこで、今回はビットコインをより活用するため「現金化」する方法をいくつかご紹介します。
直接交渉・取引する‐ミートアップイベントに参加
ビットコインは売りたい人と買いたい人が直接交渉して取引をすることができます。ビットコインをスマホで送り、代金は手渡しで受け取る、というのがメジャーな手法なようです。
対面して取引するためリスクが少ない上、煩雑な手続きがないことが利点といえます。
「東京ビットコイン会議」などでイベントは随時開催されています。ただ、地方では開催機会が少なく、思うように取引相手が見つからないという可能性があります。
即時換金サービスを利用する
ビットコインを換金する際の一番の懸念点としてあげられるのは、おそらくその価格変動でしょう。価格相場が下落でせっかく受け取った報酬が目減りしてしまった、、、というのは誰もが避けたい状況です。このような価格変動リスクを回避するために有効なのが即時換金サービスです。世界的には「BitPay」が最も有名ですが、「Bitbank PAY」や「coincheck」などの国内サービスもあります。しかし、このサービスはビットコインで購入・決済を行った際に日本円に自動的に換金してくれるサービスであり、まだ導入している店舗が少ないのが現状です。
取引所を利用する
仮想通貨を換金する最も一般的な手法はやはり取引所を利用することでしょう。手数料は多少かかってしまいますが、安心して取引が行えます。
Bitbank、GMOコイン、BIT Pointでの換金時の手数料は以下のようになっています。
出金手数料 | |
Bitbank | 540円、3万円~の出金は756円 |
GMOコイン | 無料 |
BIT Point | 無料(振込手数料は消費者負担) |
換金することを考えると、手数料が無料のGMOコインは魅力的ですね。ただし、取引所での換金が完了するまでには2~3日かかることが多く、またレートも取引所ごとに異なります。利用前に確認するようにしましょう。現在国内には10社以上の取引所があります。是非おすすめ取引所ランキングを参考にしてみてください。
ビットコインATMを利用する
ビットコインを現金化する方法として、最近増えているのがATMです。
都内では設置数も増えてきており目にしたことがある人も少なくないのではないでしょうか。手数料が高めに設定されていることが多いですが、簡単に手続きができ、また即座に現金に換金できるという利点があります。
ビットコインATMについては別ページで詳しく紹介していますので是非参照してみてください。
仮想通貨両替商サービスを利用する
仮想通貨はユーロやドルといった外貨と同じように両替所で日本円に換金することもできます。両替商のアカウントにビットコインを送金し、手数料を引いた相当額が現金で手渡しでもらえるというサービスです。
サムライエクスチェンジ
国内初の店舗型のビットコイン両替所です。ビットコインが日本円に換金できるだけでなく、日本円でビットコインを買うこともできます。東京では新宿ゴールデン街、築地駅前、原宿、渋谷センター街、浅草に店舗を構えており、東京オリンピックに向けて更なる店舗展開を目指しているようです。
(*仮想通貨取引業者登録の申請作業中のため現在は取引を行っておらず、登録完了次第サービスを再開するとのことです。)
オークションで換金
あまり一般的な方法ではありませんが、オークションでビットコインを販売し日本円を受け取るという換金方法もあります。世界最大のオークションサイト「ebay」では様々なものがオークションにかけられ、ビットコインなどの仮想通貨が取引されることも珍しくありません。ただし、海外のサイトであり取引の際の最低限の英語が必要とされます。
各方法の比較-手数料やかかる日数の違いは?
これまで6つの換金方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。換金には意外と色々な方法があるのです。では、ビットコインをお得かつ安全に現金に換えるにはどの方法が一番有効なのでしょうか。手数料と換金にかかる時間をまとめてみました。
手数料 | 換金にかかる時間 | |
直接取引 | 0 | 即時 |
即時換金サービス | 0 | 即時 |
取引所 | -0.05-0.15% | 2~3日 |
ATM | 5-10% | 即時 |
両替商 | 0(サムライエクスチェンジ) | 即時 |
オークション | 3-5%(代行業者による) | 売れ次第 |
手数料や時間を考慮すると直接取引や両替商の利用が最もお得に換金できそうですが、ネットで完結できない点で手軽さには欠けます。即時換金サービスはビットコインから日本円に直接換金できるわけではなく、サービスを導入している店舗数もまだ多くないため現時点ではあまり有効とは言えません。取引所やATMを利用するのがベストでしょう。手数料を抑えたい場合は取引所を、すぐに現金に変えたい場合はATMを利用するのが良いでしょう。
現金化する際の注意点:ビットコインには税金がかかる
ビットコインを現金化する際に気を付けるべき大切なことが一つあります。それは、ビットコインが課税対象だということです。ビットコインを売却する際に得た利益は「雑所得」に区分され、基本的に課税対象となるので確定申告を必ずしなくてはいけません。
税金や確定申告については以下のリンクで詳しく説明してあります。
確定申告サービスを利用しよう
仮想通貨取引でいくら利益が出たか、税金がいくらかかるのか、難しくて自分では計算できないという人のために便利な税金計算サービスがあります。
tax@cryptact(クリプタクト)
国内7ヶ所、海外9ヶ所の取引所に対応しており、また1700種もの通貨にも対応しています。ビットフライヤーとも業務提供しており、非常に信頼性の高いサイトです。
G-tax(ジータックス)
主に国内の取引所に対応しています。取引量の比較的少ないライトユーザー向けの設計となっています。仮想通貨に精通した税理士を有料で紹介するサービス『Guardian』もあります。
Keiry(ケイリ―)
自分の取引所・ウォレット履歴から損益を計算できるサービスを提供しています。
現時点(2017年12月)ではすべての機能を無料で使えますが、対応している取引所はPoloniex、Zaif、ウォレットはTOREZR、Copayとなっており、国内大手取引所であるコインチェックやビットフライヤーは対応していません。
まとめ
ビットコインを日本円に換金するには様々な方法があります。今後はビットコインに限らずアルトコインの換金サービスが増えてくることも期待されます。それぞれの換金方法の特徴をしっかり理解し、自分に合った方法で行うことが大切です。いずれの場合も、確定申告だけは忘れないようにしましょう。