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仮想通貨のネクストとは?ビットコインの欠点を補う

2017.10.11

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仮想通貨の発端であるビットコインの技術基盤には、いくつかの欠点が存在すると指摘されていました。その欠点を補ったシステムを利用したプラットフォーム、そしてそのコインの紹介をします。

ビットコインの承認システムの欠点を補うPoS

ビットコインのブロックの承認機能はPoW(Proof Of Work、プルーフオブワーク)というものでした。PoWとはマイニングというハッシュ関数の計算を行うことでその仕事量が最も多い人(計算が速い人)に対して報酬が支払われ、それがブロック生成の承認となります。改ざんすることが比較的難しいため、セキュリティ性が高い仕組みであるとしてもてはやされてきました。

ところがこのPowには問題点がいくつかあります。そのうちの1つはマイニングに非常に電力がかかることです。マイニングは計算量を競うため、いくつものコンピュータを24時間フル稼働させなくてはなりません。そのため、非常に多くの電力と金銭を消費することになるのです。もう1つは51%攻撃に耐えられないことです。ブロックの承認の条件として過半数(51%以上)の承認を得るという条件があります。つまり51%以上の計算速度でマイニングをした場合、ブロックチェーンの改ざんを行うことができるということです。この2つの理由からPowはコストの面やリスクの面で実用性が低いと考えられています。

そこで新しく考え出された仕組みがPoS(Proof Of Stake、プルーフオブステーク)です。PoSは資産量によって承認が変化するというものです。PoWは単純に計算量(計算パワー)の優劣でマイニングの成功率が変化しましたが、PoSは保有コイン数とコインの保有期間の掛け算で表される「CoinAge(コイン年数)」が多いほど採掘の成功率が高くなります。つまりコインを長く、多く持っている人ほどマイニングに成功するようになっているのです。

このことによって、

1、保有コイン量で成功率が変化するため計算量に訴える必要がなくなり、電気代がPoWほど必要なくなった。

2、保有コインが多いほど成功するため51%攻撃がされづらくなった(ハッキングする前にコインを大量に購入しなくてはならなかったため。コインを保有してハッキングしてもハッキングによってコインの価値が下がった場合、犯人は大損することになる)。

という形でPoWの問題が解決されたのです。

ネクストの特徴

ネクストは”Bit Panda”というオーストラリアのスタートアップが生み出したブロックチェーンのオープンソースプラットフォームです。ネクストはその名の通り、ビットコインの後継として作られており、ビットコインのブロックチェーンを基盤としています。

ビットコインとの違いで大きなものはコンセンサスアルゴリズム(ブロックの承認の仕組み)がPoS(プルーフオブステーク)であるということです。ネクストではビットコインでいう「マイニング」を「フォージング(鋳造)」と呼び、発行時にすでに生成されている10億枚のコインの保有数に従ってフォージングの成功率を決定しています。

機能としては独自トークン発行、分散型取引所、メッセージ送信、クラウドストレージ、投票システム、マーケットプレイス、匿名送金を行うことが可能です。ビットコインのブロックチェーンの欠点を補い、機能を多岐に広げたものがネクストであるといえるでしょう。

ネクストの値動き

ネクストの独自通貨がネクストコイン(NXT)です。ネクストコインは上場してすぐ(2014年ごろ)は上昇していましたがその後急激に転落し、一時期低迷します。2016年6月に一時上昇しますが、これは「Ardor」というネクストのプラットフォームやその機能を子チェーン(Ardor Child Chain)で使用できるプラットフォームが発表されたためだと考えられます。子チェーンとはサイドチェーンとは異なり親チェーン(Ardorチェーン)のトランザクションの連なりのことです。

3月くらいからビットコインの価格上昇に伴ってネクストコインの価格も上昇し始め、現在は1NXT=7.5円ほどになっています。

ネクストコインは保有することにメリットがあるため、保有者が保有する傾向にあり、流動性はあまり高くないという傾向にあります。

今後の展望

ネクストはビットコインのブロックチェーンの仕組みを基盤にもちながらもその欠陥を補う形で開発されたプラットフォームでした。従来の承認システムの欠陥を補うPoSを使用した仕組みやコインはこれからも現れると考えられます。ビットコインを発端としたブロックチェーンの仕組みはまだまだ改良され、発達していくと考えられます。これからの発展に期待しましょう。

 

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