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仮想通貨Zencash(ゼンキャッシュ・ZEN)とは?仕組み・特徴・価格・将来性について解説

2018.06.05
Zencash解説

<この記事(ページ)は 7分で読めます>

ゼンキャッシュ(ZenCash)は2017年5月にローンチした比較的新しい仮想通貨で、トークン名はZENになります。

国内取引所Zaifで取り扱われている「Zen(ブロックチェーン推進協会BCCCが発行している仮想通貨)」ではないためご注意ください。

今回は、そんなゼンキャッシュ(ZenCash,ZEN)の仕組み、特徴、将来性、買い方など、たくさんの魅力を解説していきたいと思います。

ゼンキャッシュ(ZenCash,ZEN)とは?

ゼンキャッシュは、匿名系仮想通貨の代表例であるZcashからハードフォークしたZ Classicから、更にハードフォークしたことによって誕生しました。

匿名系仮想通貨について、詳しくは「匿名性の高い4つの仮想通貨(Dash・Monero・Zcash・Komodo)を比較してみました」をご覧ください。

Zcash、Z Classicと同様に匿名性を非常に重視しており、ブロックチェーン技術を用いた真のプライバシー保護と非中央集権化の実現を目指しています。

ゼンキャッシュが提供している匿名性ブロックチェーンプラットフォームは、仮想通貨以外にメディアやメッセージング機能への応用も可能にしています。

また、ゼンキャッシュは仮想通貨業界をリードしているブロックチェーン研究開発組織IOHKと提携していることで有名です。

ゼンキャッシュ(ZenCash,ZEN)の仕組み・特徴

ゼンキャッシュの主な特徴は以下の3つになります。

①仮想通貨以外に3つのメインシステムを提供

②業界最先端の様々な技術を使用

③ブロックチェーン研究開発組織IOHKと提携

①4つのメインシステムを提供

ゼンキャッシュは、仮想通貨を含め4つのシステムを提供しています。

・ZenCash(通貨)
上記でも述べたように、1トークンの単位がZENで表示される仮想通貨です。発行上限は2100万枚と決められています。

取引の際には、通常のアドレス(Tアドレス)とプライベートアドレス(Zアドレス)の2つを選べ、簡単に使い分けることができます。

・Zenchat(メッセージ機能)
ユーザーが匿名でやり取りできるメッセージングアプリです。

利用方法としては、アプリ単体で使う、もしくはウォレット内に組み込んで使うことができます。

Zenchat内でやり取りされたメッセージはブロックチェーン上で暗号化されるため、データの漏洩などが起こらないようになっています。

・Zenpub(メディア) *開発中
匿名でデータ・文書・メディアを公開できるプラットフォームです。

InterPlanetary File System(IPFS)というP2P分散ファイルにより匿名性が保たれ、検閲を恐れることなく自由に情報を発信することが可能になります。

Zenhide(ウェブトラフィック) *開発中
ドメインフロンティングという技術を用いることで匿名性を保ち、ユーザー情報や暗号化されたデータを守る機能です。

②業界最先端の様々な技術を使用

ゼンキャッシュは、仮想通貨業界における最先端技術を組み合わせることで、最良のプライバシー保護の実現化を目指しています。

ゼンキャッシュでは最先端技術を使用

③ブロックチェーン研究開発組織「Input Output HK(IOHK)」と提携

ゼンキャッシュはIOHKと共同研究を行っている

最初にも述べたように、ゼンキャッシュはブロックチェーン研究開発組織Input Output HK(IOHK)と提携しています。

IOHKは、時価総額順位の上位に食い込んでいるカルダノ(Cardano)を生み出すなど、現在仮想通貨業界をリードしている研究開発組織であると言われています。

カルダノ(Cardano)について、詳しくは「仮想通貨のカルダノ(Cardano)とは?特徴・仕組み・将来性」をご覧ください。

研究内容の詳細は明らかになっていませんが、主に2つのプロジェクトに焦点を置いて活動しているようです。

・Zenブロックチェーンシステムのスケーラビリティ対策に関する研究

ゼンキャッシュに限らず、どの仮想通貨もブロックチェーンのスケーラビリティ問題を抱えています。
ゼンキャッシュはIOHKとの提携プロジェクトにより、今後スケーラビリティ問題への新たな解決策を模索しようとしています。

・自立分散型組織DAOの実現化

ゼンキャッシュは完全な非中央集権化コミュニティの実現を目指しており、その一つとして自立分散型組織(DAO)モデルをベースとした経済システムを開発しています。

DAOの実現化

このシステムは、適切な財政管理に基づいた投票システムをプロトコルに組み込むことで、システムに貢献したユーザーに対し報酬が支払われる、という仕組みになっています。

ゼンキャッシュの共同創設者Rob Viglione氏によると、「有権者の無関心」という民主主義社会でありがちな問題の解決策へ繋がる仕組み作りが進められているそうです。

ゼンキャッシュ(ZenCash,ZEN)の価格・相場・チャート

ゼンキャッシュの時価総額順位は現時点で100位以下です。

 

今までのチャートについても見ていきましょう。

ゼンキャッシュのチャート

(A)2018年1月:過去最高額の1 ZEN=約65円まで上昇しました。ゼンキャッシュの元の仮想通貨であるZ Classicのハードフォークが1月中に起こると噂されていたため、連動して価格上昇したようです。実際Z classicは2月末にBitcoinと同時にハードフォークし、2つが組み合わさったBitcoin Private(BTCP)という仮想通貨が誕生しました。

(B)2018年5月22~23日:Binanceにて、ZEN/BNB、ZEN/BTC、ZEN/ETHの取引ペアが開始されたことにより価格が1 ZEN=約47円まで上昇しました。

ゼンキャッシュ(ZenCash,ZEN)が購入できる取引所は?

残念ながら、2018年6月時点で、ZENの国内取引所での取り扱いはなく、購入は海外取引所になります。

また、ZENを取り扱う海外の大手取引所はBittrexのみになります。

BittrexでZENを購入する方法としては、まず国内取引所であるBitFlyerやZaifでビットコインを購入し、そのビットコインをBittrexに送金してZENを買う、といった流れになります。

口座開設自体は無料であるため、今後の仮想通貨市場の盛り上がりを考えて事前に登録のみしておく、というのも良いかもしれませんね。

ゼンキャッシュ(ZenCash,ZEN)のウォレットにはどのようなものがある?

ゼンキャッシュのウォレットは、様々なタイプがリリースされています。現時点(2018年6月)では公式ウォレットとサードパーティーウォレットとして以下のものがあります。

公式ウォレット

SWINGウォレット

MYZENWALLET.IO(Webウォレット)

ZEN WALLET(Androidウォレット)

ZENPAPERWALLET(ペーパーウォレット)

サードパーティーウォレット

COINOMI(Androidウォレット)

XEEDA(モバイルハードウェアウォレット)

PAYTOMAT(モバイルウォレット)

ゼンキャッシュ(ZenCash,ZEN)の今後と将来性は?

ゼンキャッシュは2018年から2019年にかけてロードマップ(https://trello.com/b/C0L7hGCV/development-roadmap)を公開しています。

中でも2018年はIOHKとの提携プロジェクトが主要となり、技術的な面の方針を決定していくようです。

また、2018年4月1日には日本のゼンキャッシュコミュニティが誕生しています。

ゼンキャッシュの日本コミュニティー

現段階では国内取引所で購入できないため知名度は低いですが、日本のコミュニティやIOHKとの共同研究が活発になることで、今後上場してくる可能性は十分考えられます。

まとめ

ゼンキャッシュの強みはやはり、IOHKとの共同開発です。

IOHKが開発した仮想通貨カルダノ(Cardano)はローンチ後すぐに時価総額ランキング上位に食い込むなど結果を残しており、実績のある研究機関です。

そのため、共同開発には大きな期待が寄せられています。

また、ゼンキャッシュは上記で述べたような独自のプロジェクトも多くあり、今後どのように成長していくのか、非常に楽しみな仮想通貨です。

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