リップルの暗号研究者、銀行が国際送金でブロックチェーン技術を利用する可能性は低い
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リップルのチーフ・クリプトグラファー(暗号研究者)であるDavid Schwartz氏は、銀行が国際送金においてブロックチェーン技術を利用する可能性は当面の間低いだろうと述べました。
全世界をブロックチェーンに置くわけにはいかない、と示唆
銀行はブロックチェーン技術の高さを認めコスト削減への期待はあっても、世界規模で利用するにはスケーラビリティ問題や安全性が不十分であることを指摘しています。
リップル開発チームメンバーであるMarcus Treacher氏は、典型的なブロックチェーン技術をベースにしたプロジェクトから着手したものの、銀行からのフィードバックはいまひとつであったことを明らかにしました。
送金取引の非公開性、秒速処理、価値の形態を問わない流動性対応は不可欠
これまで実験してきたブロックチェーンのスケーラビリティや匿名性は銀行が求めるレベルに達していない、ということを認めざるをえない現状のようです。
リップルが提供するサービスのひとつであるXCurrentに利用されているInterledgerプロトコル(ILP)はその速さが特徴であるものの、ネットワークの参加者は台帳へのアクセス権はなく、イーサリアムやハイパーレッジャーのような主要なブロックチェーン・ネットワークのベースとなる『分散型台帳』技術とは違います。
XCurrentは、既存の決済システムを改善して即時決済を可能にするための改ざんの不可能なInterledgerプロトコル(ILP)です。
また、双方向のリアルタイムでのメッセージング機能により、最終的には分散型台帳にプラグイン可能と言えます。
金融機関での送金システム採用に向けた期待で昨年は価格上昇したリップル(XRP)
5月には、リップルのxRapidの実証実験を行った金融機関がおよそ40〜79%の取引コスト削減の結果が得られ、取引時間に関しても大きな改良があったと報告しています。*
xRapidやXRPは銀行には採用されていませんが、Rippleによると、最近、ViamericasやMercuryFXなど送金会社によって試験されているということです。
試験のフィードバックを受け止めた今後の開発に期待が集まります。
参考サイト:
“https://cointelegraph.com/news/ripple-cross-border-payments-pilot-financial-institutions-report-significant-time-cost-savings” *
“https://cointelegraph.com/news/ripple-banks-unlikely-to-apply-blockchain-for-cross-border-payments-in-near-future”
“https://www.reuters.com/article/us-blockchain-ripple/banks-unlikely-to-process-payments-with-distributed-ledgers-for-now-says-ripple-idUSKBN1J92JG”
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