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プールマイニングのやり方とおすすめサイト・通貨について解説

2018.02.26
マイナーゲートでプールマイニング

<この記事(ページ)は 11分で読めます>

今回は、自宅のパソコンを使ってプールマイニングに参加し、仮想通貨マイニング(採掘)を行う方法をご紹介します。

「プールマイニングって何?」「マイニングの仕組みがわからない……」という方は、仮想通貨のマイニングの意味や仕組み、種類をまとめて解説した記事がありますので、こちらを先にご覧ください。

誰でもできる仮想通貨のマイニング方法?採掘できるコインの種類も紹介

プールマイニングのおさらい

プールマイニングとは、自分のパソコンのマシンパワーをネット経由で提供することで、そのマシンパワーの大きさに応じて報酬を受け取るマイニング方法です。

大人数で力を合わせてマイニング報酬を勝ち取り、その貢献度に応じて報酬を分配するという仕組みになっています。

プールマイニングに必要なもの

プールマイニングに参加するためには、次の3つのものが必要です。

  1. 演算装置(パソコン)
  2. マイニングしたい通貨のウォレット
  3. マイニングソフト

演算装置

まず1つ目の演算装置ですが、プルーフ・オブ・ワークの計算に使われる演算装置は、CPU、GPU、ASICの3種類があります。

しかし、プールマイニング事業者が提供するマイニングソフトはASICには対応していません。
そのため、プールマイニングではGPUとCPUの2種類を使うことになります。

 

CPUとは、演算処理をつかさどるパソコンの心臓にあたる部品です。
Intel Core i5や、CeleronなどがCPUの名称です。

CPUはパソコンには必ず搭載されている部品であるため、一般的な家庭用パソコンさえあればマイニングを行うことは可能になります。

しかし、後述するGPU、ASICと比べて最も演算処理能力が劣るため、家庭用パソコンのCPUでソロマイニングを黒字化するのは非常に難しくなります。

 

GPUとは、グラフィックボード(グラフィックカード)とも呼ばれるパソコンの部品で、画像や映像の処理を専門とする演算装置です。

CPUよりも演算の並列処理に長けており、膨大な演算を短時間で済ませることができるため、CPUよりもマイニングに向いています。

CPUと同じくパソコンに内蔵されている部品ですが、一般に内蔵されているGPUではほとんどマイニングの演算能力は期待できないため、GPUマイニングを行うためには適したGPUを用意する必要があります。

GPUマイニングに適したGPUとしては、「NVIDIA GeForce」と「AMD Radeon」の2つが挙げられます。

これらのGPUは非常に演算能力が高く、かつ価格もそれほど高くない(ミドルクラスのGeForce GTX1070が2018年1月現在5~6万円)ため、個人のマイニングに使う演算装置としては最も向いていると言えます。

 

ASICはマイニングに高度に最適化された演算装置で、演算能力が高い反面価格が非常に高いなどデメリットが多く、個人が自宅でマイニングを行うにはあまり適さない演算装置です。

マイニングしたい通貨のウォレット

プールマイニングで得られたマイニング報酬は、一度事業者が提供するウォレットに保管され、一定量貯まると出金が可能になるという仕組みになっています。

そのため、マイニング報酬を受け取るためのウォレットは必ずしも専用ウォレットである必要はなく、マイニングできた通貨をすぐに売却したいときなどは、取引所のウォレットを使っても構いません。

マイニングソフト

最後にマイニングソフトですが、ソロマイニングのためのものとは異なり、プールマイニングの事業者が提供する専用ソフトを使うことになります。

ここでは、数あるプールマイニングサービスのうち、マイナーゲートを紹介します。

プールマイニングのオススメサイト ~ マイナーゲート(MinerGate)

マイナーゲート(MinerGate)は、メールアドレスとパスワードを登録するだけで利用することができます。

利用の際に必要な費用はマイニングにかかる手数料のみですが、これはマイニングによって得られた報酬から自動的に引かれるため、こちらからお金を払う必要はありません。

マイナーゲートの対応通貨

マイナーゲートの対応通貨は以下の15種類です。

対応通貨
ビットコイン(BTC) イーオン(AEON)
イーサリアム(ETH) デジタルノート(XDN)
ライトコイン(LTC) ダッシュコイン(DSH)
モネロ(XMR) クアザールコイン(QCN)
イーサリアム・クラシック(ETC) ファントムコイン(FCN)
ジーキャッシュ(ZEC) モネタヴェルデ(MCN)
ビットコインゴールド(BTG) インフィニウム8(INF8)
バイトコイン(BCN)

ただし、注意点が2つあります。

  1. ダッシュコイン(DSH)は、匿名通貨として有名な時価総額の高い通貨であるダッシュ(DASH)とは別物です。
  2. モネタヴェルデ(MCN)とインフィニウム8(INF8)は、上場している取引所がないため換金できません。

十分ご注意ください。

マイナーゲートの使い方

マイナーゲートの登録

トップページ右上の「Sign up」(赤枠)からメールアドレスとパスワードの登録をします。

登録ができたら、「Downloads」(青枠)からマイナーゲートの専用マイニングソフトをダウンロードしましょう。

マイナーゲート1

ダウンロードしたソフトを起動すると、このような画面が開きます。

左端に通貨名が書いてあり、その右にCPUマイニングとGPUマイニングの動作状況が表示されています。

マイニングをしていないときはこの欄は暗いままですが、マイニングしたい通貨を選んでその通貨の右にある「Start Mining」をクリックするとすぐにマイニングがスタートします。

CPUマイニングとGPUマイニングは別々になっており、片方のみ使ってマイニングをすることも可能であれば、それぞれ別の通貨を同時にマイニングすることも可能です。

CPU CORES」「INTENSITY」(黄枠)の欄は、それぞれマイニングに使用するCPU・GPUのコア数を表しています。

例えばコアが4つあるCPUを使ってマイニングする場合、コアを4つともマイニングに充ててしまうと他の作業はほとんどできなくなります。

要は、演算装置が持つ能力の何割をマイニングに使うか?という話です。

プールマイニングは長時間パソコンをつけっぱなしにする必要があり、演算能力を限界まで使った状態で長時間つけっぱなしにすると演算装置の寿命を縮めます。

そのため、マイニング専用ではなく他の用途にも使いたいという場合は、最大よりも少ないコアでマイニングを行ったほうがよいです。

マイナーゲート3

実際にマイニングを稼動させるとこのような画面になります。

画像では、モネロ(XMR)のマイニングを、CPUを8コア、GPUを4コア使って行っています。

稼働中の通貨は緑色で表され、ハッシュレートが表示されますが、ハッシュレートはパソコンの稼働状況などによってリアルタイムで変動するので参考程度に見ておくのがよいでしょう。

また、画面上部右端に「MERGED MINING」(赤枠)という欄があり、モネロの右端に「FCN」と書かれたボックス(赤枠)があります。

MERGED MINING、つまりマージマイニングとは、マイニングアルゴリズムが共通している複数の通貨を、効率を落とすことなく同時にマイニングすることができる機能です。

FCNとはファントムコインという仮想通貨を表しています。ファントムコインはモネロと同じく、マイニングアルゴリズムにCryptoNightを採用しています。

そのため、モネロのマイニング効率を落とすことなくファントムコインを同時にマイニングすることができるのです。

同様に、デジタルノート(XDN)もCryptoNightを採用しているのでモネロとマージマイニングが可能です。

効率のいい通貨を自動で選択してくれるスマートマイナー

マイナーゲート2

「マイニングを収益源にしたいけど、どの通貨をマイニングしたらいいかわからない」という人は、画面上部の稲妻のマーク(赤○)をクリックすると、スマートマイナーという機能が使えます。

これは、相場や採掘難易度(ディフィカルティ)、使っている演算装置の性能などを考慮して一番効率よくマイニングできるおすすめ通貨をマイナーゲートが自動で選択してくれる機能です。

画像ではモネロが選択されていますが、環境やタイミングによって他の通貨も選ばれる可能性があります。

マイナーゲートは対応通貨以外にもマイニング可能!

マイナーゲート4

また、実はマイナーゲートが対応している通貨以外でも、マイニングアルゴリズム次第ではマイニングできるものがあります。

バイトコインと同じCryptoNightアルゴリズムを採用している通貨であれば、マイナーゲート上でマイニングが可能です。

例えば、同じアルゴリズムを採用する通貨に、エレクトロニウム(Electroneum)があります。

この機能を利用するためには、画面上部のツルハシが描かれたコインのようなアイコン(赤○)をクリックします。

そして、採掘したい通貨のマイニングプールに登録し、そのURLをマイナーゲートのソフトウェアで入力すれば、マイナーゲート上でプールマイニングに参加することが可能となります。

画面では、エレクトロニウムのマイニングプールである「ETN-pool」というマイニングプールに登録して参加しています。

時価総額が比較的低くマイニング環境が整っていない通貨をマイニングしたいときにおすすめの方法です。

マイナーゲートの残高確認・出金方法

マイナーゲートでマイニングできた通貨を確認することは、マイニングソフト上ではできません。マイナーゲートのマイページにログインする必要があります。

マイナーゲート5

最初に登録したメールアドレスを使ってログインし、画面上部の「Dashboard」(赤枠)をクリックすると、このような画面が開きます。

ここでは、現在までに自分がマイニングした通貨の残高や、マイナーゲートのプールが持つハッシュレートを確認することができるほか、マイニングした通貨を出金したり、マイニング報酬の受け取り方法を変更することができます。

マイニング報酬の受け取り方法は、PPLNSとPPSの2つがあります。

PPLNSは、どれだけマイニングに成功したかによって報酬が決定される仕組みで、PPSは、どれだけマイニングに参加したかによって報酬が決定される仕組みです。

PPLNSの方が手数料が0.5%安く抑えられますが、マイニングに成功する前にマイニングを中断してしまうとそれまで参加した分の報酬は受け取れません。

つまり、常にマイニングソフトを稼動させ続ける必要があります。

パソコンをつけっぱなしにしておくのが難しい人は、手数料はやや高くなりますがPPSを選択したほうが収益は多くなるかもしれません。デフォルトではPPSに設定されています。

結局、マイニングするのにおすすめの通貨って?

現状(2018年5月17日現在)、プールマイニングで収益を上げるための最もおすすめの通貨はモネロ(Monero, XMR)でしょう。

理由としては、ASIC耐性を持つことからGPUでのマイニングで収益を上げやすく、時価総額がそれなりに高く、かつ今回ご紹介したマイナーゲートで簡単にマイニングできるためです。

仮想通貨のモネロ(Monero/XMR)とは?特徴・取引所・将来性

以前はcoincheck(コインチェック)でモネロを購入することができましたが、2018年1月末のネムのハッキング事件以降は取り扱いが中止されています。

他の国内取引所でもモネロの取り扱いはありませんので、モネロを購入したい場合は海外取引所を使うことになります。

海外の取引所にはBinance(バイナンス)、Bittrex(ビットトレックス)、Poloniex(ポロニエックス)などがありますが、その中でも、Binance(バイナンス)がおすすめです。

Bittrexでは手数料が一律0.25%、Poloniexでは0.05~0.25%なのに対して、Binanceなら手数料は0.1%(BNBコインを使えば0.05%)と非常に安価です。

取引を何度もすると取引手数料もなかなかかかりますから、手数料の安さは取引所を使う上でかなり重要なポイントになりますよね。

またBinanceは取り扱い銘柄が150種類以上と非常に多く、新規上場銘柄も取り扱いが始まるのが早いため、ポテンャルの高いコインを買うチャンスを掴みやすいとも言えます。

登録は無料ですので、将来性のあるコインを今後も取引したいと考えている人はぜひ口座開設しておくことをおすすめします。

まとめ

今回は、マイナーゲートを使ったプールマイニングのやり方を紹介しました。

プールマイニングは、コストが低い反面収益も少なく、大きな利益を上げるためには長い時間がかかるマイニング方法です。

そのため長時間パソコンを稼動させ続ける必要がありますが、マイニングを始めるにはメールアドレスを登録してソフトをダウンロードするだけで済みます。

短期トレードや長期保有による値上がり益だけでは物足りないという方は、自宅のパソコンで簡単に参加できるのでマイナーゲートでプールマイニングに参加してみてはいかがでしょうか。

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