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マウントゴックス元代表、マルク・カルプレス氏に対し検察が懲役10年の求刑

2018.12.16
マウントゴックス元代表、マルク・カルプレス氏に対し検察が懲役10年の求刑

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2014年に、巨額ビットコイン消失で世間に衝撃を与えたマウントゴックス事件の東京地裁の論告求刑公判が12日に開かれました。
検察側は、マウントゴックスの元代表、マルク・カルプレス氏に対して懲役10年を求刑しました。

カルプレス氏は横領容疑を否認

カルプレス氏は、業務上横領などの罪に問われている他、現金残高を水増し目的で取引システムのデータを改ざんした疑いにも問われています。

Japan Timesの報道によるとカルプレス氏は、2013 年9月から12月の間に総額3億4100万円が顧客口座からカルプレス氏の口座に送金されたことについて、容疑を否認しているとのことです。

弁護側は、送金された資金はマウントゴックスの収益の範囲内であり、横領にはあたらないと主張しました。
また、カルプレス氏は、75万BTC(現在の価値で約20億円)の消失は外部からのハッキングによるものであると主張しました。

これに対し、検察側は横領した3億4100万円のうち、3億1500万円を3Dプリンター事業の買収に当てたとし、さらに600万円をカルプレス氏自身の天蓋付きベッドの購入に当てたと主張しました。

カルプレス氏は、次のように述べたとのことです。
「マウントゴックスの倒産により迷惑をかけてしまった多くの顧客には、心から謝罪する。」
「マウントゴックスの責任者として、消失したビットコインの行方を追跡し、奪還しなければならない。この裁判は会社の倒産の原因を追求するものではない。」

マウントゴックス事件の与えた影響

マウントゴックス事件は、ビットコインの歴史上の重大事件であり、これによって日本は世界でもいち早く仮想通貨の規制を導入することになりました。
4月には、日本の当局が仮想通貨の国内の法規制を改定し、日本は仮想通貨の規制監督者として認知されています。

カルプレス氏には、有罪判決であれば5年間以下の懲役、もしくは50万円の罰金が課されるだろうとのことです。

参考サイト:
”https://www.ccn.com/mt-gox-trial-mark-karpeles-pleads-not-guilty-bitcoin-embezzlement-charges/”
”https://jp.cointelegraph.com/news/former-president-of-mt-gox-mark-karpeles-punished-for-imprisonment-for-10-years”

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