アメリカがベネズエラの「ペトロ」購入・使用を禁止に
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アメリカ、トランプ大統領が、1月19日以降に発行したベネズエラ仮想通貨「ペトロ」の使用・購入共に違法とする、と大統領命令を発しました。
加えて、4人の政府関係者をブラックリストに載せることを発表しました。
ベネズエラはここ数年ハイパーインフレに苦しみ、ベネズエラ内の法定通貨の価値を大きく失いました。
そこで昨年の12月に発表された、1petro=原油1バレルの価値に相当することを約束した仮想通貨「ペトロ」を今年2月20日に発行しました。
ところが米国大統領トランプ氏は、
「マドゥロ政権が米国の制裁を回避するためにとった行動だ」
とコメントし、ペトロの発行を自国(米国)からの制裁逃れの一環とみなして規制を実行しました。
ペトロに関する議論は以前から多く、ベネズエラ国内でも依然として意見が分かれている現状があります。
ベネズエラ政府は仮想通貨「ペトロ」と石油の取引を保証していないため、取引できるのは、国の通貨「ボリバル」だけとなります。
しかし、このボリバルの価値は下がる一方です。
こうした背景から、ペトロを詐欺通貨と位置付ける投資家も多いようです。
米国からの長引く制裁の末、ベネズエラは膨れ上がる借金の借り換えはほぼ不可能になっていました。
それだけでなく、今後、国家が保証する仮想通貨を生み出しにくい状況をトランプ氏が見事つくりあげてしまいました。
おそらく米国からしても、仮想通貨を恐怖に感じているところが大きいのでしょう。
参考サイト:
http://www.bbc.com/news/world-us-canada-43466465
https://www.aninews.in/news/world/us/white-house-bans-venezuelas-digital-currency201803200658140002/
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