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7/25開催『Blockchain Unchained Japan#2』@銀座 参加レポート

2018.07.30
7/25開催『Blockchain Unchained Japan#2』@銀座 参加レポート

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先日7月25日、GINZA SIXにて2回目となる『Blockchain Unchained Japan』が開催されました。

仮想通貨資産管理プラットフォームのICOプロジェクトであるスイスボーグ主催の今回のイベントは、5月に開催された『Blockchain Unchained Japanのイベント第2弾となります。

ドイツやイギリス、中国などブロックチェーン業界の主要各国からスピーカーが登壇しました。

スイスボーグは、ブロックチェーンベースで仮想通貨の資産管理プラットフォームを構築するICOプロジェクトとして世界初です。

金融の中心地とも呼ばれるスイス発で、日本人のメンバーがいることでも注目を集めています。

登録者120万人以上 中国最大の仮想マーケットアプリ My Token

登録者120万人以上 中国最大の仮想マーケットアプリ My Token

中国からの登壇者はMy Token(マイ・トークン)よりSara Zhu氏。

設立から1年足らずで中国最大級となった仮想通貨マーケットアプリについてプレゼンテーションが行われました。

My Token-A New Ecosystem of Cryptocurrency Community

情報収集から資産管理まで、ワンストッププラットフォーム

My Tokenは2017年8月に設立されたばかりですが、運営する仮想マーケットアプリは今や100万人以上のアクティブユーザーを誇っており、Zhu氏はその情報量や機能性が人気を呼んだと考えています。

現在の仮想通貨市場は通貨の種類も取引所の数も膨大にあり、投資の際に必要な情報を集めるのが非常に困難な状況です。

Zhu氏は特に背景にあるプロジェクトや使われている技術を正しく理解しておくことが重要だと考えていますが、いちいちGoogleなどで検索していてはキリがありません。

そこで、取引所間の市場情報を統合し、「幅広い」かつ「詳しい」情報のそろったワンストップのプラットフォームを提供することで効率的な意思決定に貢献するというのがMy Tokenのサービスです。

My Tokenは300近くの取引所からトランザクション・データを集計し、3200種類以上の通貨に関する情報を提供しています。

リアルタイムなランキングや評価はもちろんのこと、その通貨に関するプロジェクトやテクノロジーに関する情報も分りやすく記載されています。

また、主要な取引所のツイッターとも連携しており、リアルタイムな動向を知ることができます。

さらに、通貨の情報だけでは無く、ポートフォリオで自分の資産管理までできるところもポイントです。

健全な情報を世界の投資家に提供

拡大し続ける仮想通貨市場ですが、情報収集に頭を悩ます投資家も少なくないでしょう。

一つのアプリで全ての情報が得られるというのはかなり魅力的に思えます。

市場のより健全な発展には投資家側のブロックチェーン業界や仮想通貨への正しい理解が不可欠です。

My Tokenは現在iOS, Android, Telegram/JPで使用可能で、中国語、英語、日本語、韓国語に対応しています。サービスは無料とのことですから、是非一度試してみたいですね。

My Token公式サイト: https://mytoken.io/

ICOのためのICOプロジェクトHelix Orange

次に、ドイツ発、効率的で安全性の高いICOプラットフォームを作るICOプロジェクト、“Helix Orange”(「ヘリックス・オレンジ」)から、創設者のOliver Naegele氏が登壇しました。

Naegele氏は、ICOにスキャム(詐欺)が多く存在するということ、またそれに対する法規制にICOプロジェクト運営側が上手く対応しきれていない現状を指摘しました。

そこで、投資家と運営側間で確かな信頼関係を構築し、双方にメリットのある枠組みを作ることをHelix Orangeを通して目指しているそうです。

Helix Orange Generation ICO.

投資家へのメリット

ICOでトークンセールに参加する際は、KYC(Know Your Customer)、AML(Anti-Money Laundering)といったマネーロンダリング対策の身元確認に応じる必要があります。

パスポートの写真を始めとした個人情報を毎回違ったプロジェクトに送るのは煩雑な作業でリスクもあります。

しかしHelix Orangeでは、審査を通過した信頼できるICOプロジェクトをひとまとめに管理しています。

Helix OrangeにKYC(Know Your Customer)、AML(Anti-Money Laundering)の情報を1度送信することで、様々なICOに参加することができるのです。

送信した個人情報は、セキュリティに特化した暗号や鍵のシステムが備わったブロックチェーン上で管理されるため漏洩の心配がありません。

Naegele氏は、このエコシステムの中で、投資家が(自分の個人情報を搾取されるのではなく)コントロールできると述べました。

さらに、Helix OrangeからICOに参加した投資家は特別ボーナスを受け取ることができます。

ICOプロジェクト運営側へのメリット

ICOを行う上で、大きな課題となるのがコンプライアンスに確実に順守していくということです。

それぞれの国の項目を満たしたKYC(Know Your Customer)、AML(Anti-Money Laundering)の情報を、悪用や漏洩の疑念が向けられることなく管理することが求められています。

個人データの管理に関しては、EUで今年5月から施行されたGDPR(一般データ保護規則)という法律に則って行わなければいけないため、法律に関する知識なしでICOを運営することはできません。

ブロックチェーンとGDPR(EU一般データ保護規則)- 個人データとプライバシーを考える

そこで、Helix Orangeでは投資家の個人情報をGDPRを始めとした法律に順守して収集、管理するプラットフォームを整えました。

さらに、Helix Orangeに参加すると、KYC(Know Your Customer)、AML(Anti-Money Laundering)のチェックを終えた投資家たちのプールに、素早くセール情報を届けることができます。

Naegele氏は、安全で多くの投資家を惹きつけ、マーケティングの効果も高いので円滑にICOプロジェクトを進めることができるプラットフォームであると説明していました。

ICOの危険性や規制など、慎重なニュースが増えていただけに、このような様々な課題を一気に解決できるプラットフォームは有用性が高いですね。

画期的なアイディアがシェアされたプレゼンテーションでした。

Helix Orange公式サイト:https://ico.helix-orange.com/

まとめ

My TokenもHelix Orangeも、仮想通貨の可能性や有用性をさらに高めるようなアイディアが詰まっていました。

まだ未熟な点も多い仮想通貨業界だからこそ、新しいサービスがどんどん生み出され、今後問題解決の手段として浸透していくのではないか、と感じられるイベントでした。

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