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仮想通貨のリップル(Ripple,XRP)とは?その仕組み・特徴・将来性について

2018.02.27
仮想通貨のリップル(ripple)とは?その特徴・仕組み・将来性について解説

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現在仮想通貨の時価総額で3位につけ、将来性が注目されているリップル(XRP)。

その仕組みは、実はビットコインをはじめとする他の仮想通貨と大きく異なります。

今回はなぜそんなリップルが注目されるのか、リップルの仕組み、特徴、将来性についてなど解説していきたいと思います。

リップル(Ripple,XRP)とは?

リップルとは一言で言えば、「XRP Ledgerと呼ばれるコンセンサス・レジャーと、XRPと呼ばれる仮想通貨を用いるインターネット・プロトコルのこと」です。

もう早速わからないですよね。こんせんさすれじゃーってなんじゃ。いんたーねっとぷろとこるって美味しいの?

まずはコンセンサス・レジャーについて。
コンセンサスは日本語で同意。レジャーは台帳です。
つまりXRP Ledgerという、ある種ネットワーク的な帳簿を使って取引などを記録していますってことです。

インターネット・プロトコルは、通信する上での取り決めのようなものだと思ってください。

簡単にいうと、リップルは決済システムであり、その時に用いるのが仮想通貨「リップル(XRP)」なのです。

リップルのシステムは国際送金の現状を劇的に改善すると言われており、注目されています。

リップル(Ripple,XRP)の特徴

ここでは仮想通貨リップルの特徴を見ていくために、代表的な仮想通貨であるビットコインと比較して見ましょう。

  ビットコイン リップル
取引を記録する台帳 ブロックチェーン 分散型台帳
管理主体 なし(権力分散型) リップル社(中央集権型)
発行上限 2100万BTC 1000億XRP
マイニング あり なし
認証方法 PoW PoC

ビットコインとリップルはともに取引を記録する台帳があり、名前が異なります。

まず、リップルの特徴の一つとして、管理主体が存在することが挙げられます。

ブロックチェーン技術の大きな特徴に、既存の権力集中体制に反発して権力を分散させる、つまり管理者が存在しないことが挙げられます。

ところがリップルは米カリフォルニア州・サンフランシスコにあるリップル社が運営しています。そのため、バグなどに素早く対応できます。(→リップル公式サイト

次にビットコインとリップルの大きな違いとして挙げられるのが、コインの発行方法です。

ビットコインはマイニングの報酬として新たにビットコインが発行され、2140年ごろに2100万枚の上限に達します。つまり今でも枚数が増えていっているのです。

一方リップルは、もう既に1000億枚発行されており、さらに取引をする際には手数料として使われて消滅する、つまり枚数が減っていきます

さらにビットコインはマイニングの勝者にビットコインを配布するという技術により、ブロックチェーンの承認を行いますが、リップルではそのような承認の仕方をしないため、マイニングはできません。

詳しくは後ほど解説します。

リップル(Ripple,XRP)の仕組み

それでは、送金システムであるリップルの仕組みについて簡単に説明していきます。

今まで、国際送金するには、手数料も、時間もかかり、最悪の場合は送金に失敗するなんてこともありました。
それは円→銀行A→銀行B→銀行C→ドルというようにいくつもの銀行を中継しなければならなかったからです。

しかしXRPを使うと、例えば日本からアメリカに送金するとき、円→XRP→ドルで終わります。

リップルが目指しているのは、以下のような国際送金の仕組みです。

このようにXRPが橋渡し的な役割をして、送金をスムーズにしようと言うのです(ブリッジ通貨と言われれます)。

そしてリップルが本当に目指しているもの、それは価値のインターネット化です。国際送金はその一部に過ぎないのです。

下の図を見てください。これが実現すればすごいことです。

国際送金もこの中に組み込まれていますね(銀行Aと銀行Bの国が違う時など)。
ILP(インター・ロジャー・プロトコル)という仕組みを利用して様々な規格の異なる台帳を結びつけています。

そしてその台帳を管理するのが、XRP Ledgerです。

このようにILPが異なる規格の台帳の間に立ち、インターネットが情報に流動性をもたせたように、価値に流動性をもたせようとするのが、リップルの本当の狙いです。

ILPの詳しい説明はこちらをご覧下さい。

リップル社が提供するRippleNet, xCurrent, xRapid, xViaの違いとは?

リップル(Ripple, XRP)はマイニングできるのか?

結論から言うとリップルはマイニングできません。

そもそもマイニングという行為について、ビットコインを例にして考えてみましょう。

マイニングとは、マイナーが取引を承認して(この時膨大な計算が必要となります)、ブロックチェーンを連結させる作業し、この作業を一番早くにできたマイナーに報酬として仮想通貨を払う仕組みでしたよね。

こうして、例えばビットコインではビットコインの新規発行=マイニング報酬となり、発行上限枚数の2100万BTCに近づいていくということでしたよね。

マイナーがマイニングに参加するモチベーションは、報酬としてビットコインがもらえるからです。このような取引承認方法を PoW(Proof of Work)と言います。

それではリップルの場合を考えてみましょう。

もうすでに発行上限枚数の1000億XRPは発行されきっています。そのため、報酬がありません。

となると、マイナーにモチベーションはありません。つまり、マイニングという行為が成り立つ状況ではないのです。

それではリップルではマイニングの代わりにどのような取引承認方法が採用されているのでしょうか?

それはPoC(Proof of Consensus)です。

これは、リップル社が認めた承認者(validator,バリデーターと言い、UNL,ノードと呼ばれることもあります)だけが承認作業を行い、全承認者の80%が承認した取引を認めLedger(全取引記録を記した台帳)に記載する、というものです。

それではこの承認者にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

結論から言うと、メリットはゼロです。

では、このバリデーターのモチベーションはどこにあるのでしょうか?

バリベーターのモチベーションはずばり、リップルのシステムが正常に作動し続けて欲しいと言うところにあります。

リップルの先に書いたようなシステムが普及すると、この仕組みが維持されないと困る国、銀行などが出てきます。

そんな国や銀行に「無くなるのが嫌なら取引承認作業ちょっとぐらいやってよ」と言ってバリデーターになってもらうのが理想です。

現在はまだこのような状況になっているとは言い難いので、ほとんどリップル社がバリデーターとなっています。なので、リップルは中央集権的と言われるのですね。

リップル(Ripple,XRP)の価格・相場・チャート

リアルタイムのXRPとUSD、XRPとBTCの相場チャートは、CoinGeckoというサイトで見ることができます。

→XRP/USDのチャートはこちら

→XRP/BTCのチャートはこちら

ぜひご確認ください。

ここ一年のチャートは下のようになっています。

去年まではあまり値動きが激しくなかったのですが、年末から激しくなってきています。

その理由を含めて詳しくはこちらの記事をご覧ください▼

リップル(Ripple,XRP)どこまで上がる?2018年の価格予想と今後の展望【8/29更新】

リップル(Ripple,XRP)のメリット

まず送金システムとしてのリップルに注目すると、メリットとしては劇的に送金時間が短くなり、手数料が安くなるということが挙げられます。

また、銀行の営業時間に当たるようなものがないため、24時間365日送金可能であり、どのような通貨にも対応しています。このようなシステムとしてのメリットのため、仮想通貨としてのリップルにも将来性が期待されています。

またマイニング時に大量の電力を消費するビットコインに比べて環境に優しいと言う点も挙げられます。

リップル(Ripple,XRP)のデメリット

XRPの価値の上昇よりも、リップルのシステムの普及に注力していると言うことが挙げられます。しかしリップルのシステムが普及すると、XRPの価値も当然上昇していきます。

またかつてゲートウェイに大きく依存していることがデメリットとして挙げられていましたが、 ILPへと変更がなされてからはゲートウェイも不要となりました。

また、1000億XRPのうち6割ほどをリップル社が保有しているため、リップル社による価格操作が可能だという点が心配されてきました。

しかし、リップル社は2017年12月に550億XRPをロックアップを完了したことを公式発表しました。

ロックアップというのは、リップル社が保有するXRPを一定の期間売却しないということです。
このロックアップによって、XRPが高値の時にリップル社が大量に売り抜けてしまい、その結果価格が下落するという心配がなくなります。

ロックアップした550億XRPは、2018年1月より毎月10億XRPを上限に放出していくとのことです。上限に達しなかった場合は55ヶ月後にまた同様のルールで放出していくとのことです。

このようにユーザーの不安もどんどんと取り除かれています。

リップル(Ripple,XRP)が購入できる取引所・販売所は?

リップルが購入できる日本国内の取引所、販売所は以下があります。
取引所によって、リップルの取引が現物取引のみのところとレバレッジ取引のみのところがあるので、口座開設する前に確認するようにしてください。

名称 取引所/販売所 特徴 現物/FX
GMOコイン 販売所  取引手数料が無料 現物
BitTrade 取引所  bitbankと同じ取引所ツールを採用している 現物
bitbank 取引所  売買手数料無料(2018年6月末までのキャンペーン) 現物
DMM Bitcoin 取引所  取引手数料・入出金手数料が無料。14ペアのアルトコインのレバレッジ取引が可能。 レバレッジ取引

基本的には販売所ではスプレッドが大きいため、頻繁に取引を行いたい人には取引所の方がオススメです。

日本円でリップルが買える取引所には、BitTradeとbitbankがありますが、bitbankでは6月末まで売買手数料が無料のキャンペーンを行なっていますので、今からリップルを購入する人にはbitbankを使うと良いでしょう。
また、bitbankはスプレッドが狭いため少しでも安く買って高く売りたいと思っている人にはうってつけです。

リップル(Ripple,XRP)のウォレットにはどのようなものがある?

それでは、リップルを保管するウォレットにはどのようなものがあるのでしょうか。

リップルのウォレットとしてオススメなのがハードウォレットのLedger NanoSです。リップル以外も、多くの仮想通貨を保存することができます。

リップルをハードウォレット『レッジャーナノS』に保管する方法

安全のためAmazonなどではなく、公式ホームページからのご購入をお勧めします。

Toast walletもおすすめです。こちらはデスクトップウォレットで、またモバイル版も Appleの承認を受け、リリースされており、便利です。

ただやはりハードウォレットに比べると安全性が落ちるため、少額の保存をオススメします。

こちらの記事も併せてご覧ください▼

【選び方から作り方まで】リップルウォレットのおすすめ4選

リップル(Ripple,XRP)の今後は?期待される将来性

以上見てきたようにリップルには近い未来革命的に送金システムを変えるポテンシャルを秘めています。

そして、ポテンシャルだけでなく、リップル社はすでに動き始めており、大手銀行なども導入を公表しています。

デメリットもどんどんと解消に向かっており、リップル社の真摯な姿勢は好感が持てますね。

そのため、XRPの相場の予想も軒並みポジティブなものとなっています。みなさんもXRPのご購入を検討して見てはいかがでしょうか。価値のインターネット、実現すると良いですね。

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