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ビットコインが成熟中でブル景気に転じる兆し?!5つの素晴らしい理由

2019.10.07
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ここ1週間で急落したビットコインのチャートの見方について、毎回のことですが、楽観的な見方と悲観的な見方がネットに溢れています。

昨年2018年の状況と似ていて、市場のセンチメントが「恐れ」と「落胆」および「パニック状態」になっている現状でこのまま53万円のラインを下回れば、32万円、22万円代まで下落するだろうという予想もあります。(その先はまた上昇に向かうサイクルとなっていることも表していますが。)

しかし、去年と異なるのは、80万1000円辺りのサポートラインから大きな購入圧力がかかっている、と指摘されている点です。

過去のビットコインのチャートが示すように、上下するのは常のこと。今回はビットコインの現状に明るい展望を持てる5つの理由をみていきましょう。

理由その1:機関投資家のビットコインに対する関心が増大

グレースケール・ビットコイン・トラストで見られるように、名だたるベンチャーキャピタルや投資ファンドの取り込み、つまり、ビットコインに潜在投資しようという機関投資家の件数は過去最高となっています。

また、近年でビットコインの預託サービスを展開する金融機関、カストディアンも増えており、投資家の信頼を勝ち得てきていることも重要です。

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理由その2:大幅に上昇するハッシュレートは強気の兆候

ビットコインの基本的な強さを示す主要な指標としてたびたび用いられるハッシュレートは、Blockchain.comで示されている様に、100,000TH/Sをわずかに超えて順調に上昇し、ビットコインのネットワークがこれまでになく強力であることを示しています。

ビットコインが成熟中でブル景気に転じる兆し?!5つの素晴らしい理由
(出典 https://www.blockchain.com/charts/hash-rate?timespan=1year)

一般的に、ハッシュレートの増価は中長期的に見て価格上昇につながることが分かっています。

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理由その3:暗号通貨業界以外でも待望の立ち位置を得たビットコイン

ビットコインは今や、時価総額でコロンビアペソとニュージーランドドルを上回り、29番目に大きい通貨となりました。(もちろんビットコインは法定通貨ではありませんが)

さらに、ビットコインは世界で各国の中央銀行に徐々に浸透して行っています。
数日前も、ベネズエラの中央銀行が間もなくビットコインとイーサリアムを貯蔵する可能性があることが報じられました。

ベネズエラの国営石油会社、ペトロロス・デ・ベネズエラはビットコインとイーサリアムの「へそくり」があり、現在それを国の中央銀行に移して保管できるかどうか検討していることがわかりました。国家の準備金にしようとしているのです。

中央銀行によってビットコインが間も無く国の準備金にカウントされるかもしれないというニュースは、広く価格上昇の兆候として捉えられます。他の国がすぐにその流れに乗り出す可能性もあるでしょう。

理由その4:ビットコイン先物市場のボリュームが継続的に成長

こちらもビットコインが成熟していることを示すもうひとつの兆候です。
シカゴ商品取引所(CME)が提供するビットコイン先物は増加しており、8月だけでも1日の平均取引量は約396億円に急増しました。
平均すると毎日の契約件数は7,237件、前年の同時期から132%増加しています。

待望のBakktのビットコイン先物についても、出鼻をくじかれた感がありますが、現物引き渡し決済される先物市場を持つことはビットコインの将来にとっては大きな一歩といえます。

実際、新しいデリバティブサービスを準備している企業は4社もあり、いずれも現物引き渡し決済に重点を置いています。

理由その5:ビットコインは世界が驚愕するバブルを乗り越えた

暗号通貨に懐疑的な人々は、これまでのドットコムの流行やオランダのチューリップバブルさながら、ビットコインが歴史上最も悪名高いバブルの一つとして下落することを度々予測しています。

しかし、ビットコインがそれと違うのは、これまでも何度か下落した底からある程度の回復を遂げてきた点です。
2017年12月から2018年1月までの期間をビットコインの最大バブルのピークとするならば、それはドットコムバブルの景気サイクルとは比べものになりません。

この10年の間にドットコムバブルで生まれたものは無くなっていっていますが、逆に、その間にビットコインは徐々に成長しており、時価総額は現在約15兆5150億円に達しています。

まだアップトレンドにあると信じる

ビットコインは、20%近い暴落をして、約96万円のサポートレベルを下回ったばかりです。

しかし、人気のトレーダーでアナリストのJosh Ragerは、下落しても強気トレンドの継続を期待するように述べています。

彼は、過去2013年のビットコインが89日間で75%後退し、その後同じ年に1600%まで上昇したことを鑑みています。

今週のビットコイン転落は確かにショックではありますが、上記の理由を考慮して長期的に見れば、確かに素晴らしい成長の兆候を見せていると言えます。
チャートの上下に一喜一憂せずに、今後のビットコインの成熟を楽しみにする余裕を持ちたいものです。

(※価格は全て掲載時のレートによる)

参考サイト:
“https://zycrypto.com/five-killer-reasons-why-bitcoin-is-maturing-and-may-boost-the-bulls/”
“https://beincrypto.com/everybody-is-waiting-to-buy-bitcoin-at-7500-are-you/”
“https://bitcoinist.com/bitcoin-btc-price-to-drop-to-usd-3000/”

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