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ビットコインの商用利用が下落、相場の影響か

2018.08.06
ビットコイン商用利用下落

<この記事(ページ)は 3分で読めます>

ビットコインの商用利用が昨年比、大幅下落

市場分析企業のChainanalysisのデータによると、仮想通貨の決済代行サービス大手17社が処理するビットコイン額は、今年3月に6000万ドルでした。
昨年のピークであった9月には4億1100万ドルでしたので、大幅な商用利用の下落が見受けられます。

ビットペイやゴーコインなどの決済代行業者が2018年6月に処理した量はわずかではありますが上昇し、6900万ドルでした。
しかし、前年の同時期は2億7000万ドルだったため、比較すると大幅に下落しています。

ビットコインでの決済利用は、相場と連動して下落した模様です。
昨年12月にビットコインが史上最高値を記録してから、その価値は50%ほど下がっており、それに連動して決済量も下落しているようです。

ビットコインが決済手段としての利用に向かない理由は幾つか考えられます。

1つ目に、国際計算機科学研究所の上級リサーチャーNicholas Weaver氏は、ビットコインでの取引の正味費用が、クレジットカードよりかなり高いことを挙げています。

2つ目に、Chainanalysisの上級エコノミストKim Grauer氏は、ボラティリティの側面から、仮想通貨での少額決済は、処理費用を考慮すると実用的ではないと述べています。

さらに、昨年、ビットコインの手数料の増減も懸念材料の一つとなっています。
昨年ビットコインの手数料が37ドルにまで跳ね上がりました。
今年に入って1ドルほどに下がったものの、一時的に5ドルほどまで跳ね上がるなど、安定していないのが現状のようです。

以上のような理由から、相場との相関関係からビットコインの商用利用が、昨年と比較すると下落傾向にあります。
皆さんも、ビットコインを決済手段として使用する際は、メリットとデメリットを考慮した上で行っていくのが賢明な判断であると言えそうです。

参考サイト:
https://jp.cointelegraph.com/news/bitcoin-should-touch-213-000-to-become-mainstream-currency-ubs-report

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