ビットコイン、どこまで下がる?! 2018年と今後の展開を考える

2018.07.13
ビットコイン(BTC)、どこまで下がる?

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現在たくさんの仮想通貨が誕生していますが、仮想通貨と言えばビットコイン!という方もまだまだ多いのではないでしょうか。
仮想通貨の代名詞とも言えるビットコイン。

今回はそのビットコインがどこまで下がるのか?という少し変わったテーマについて、各方面でされている予想を集めて比較してみました。

ビットコイン、どこまで下がる? 2018年と今後展開を比較

それでは、一体ビットコインがどこまで下がるのか、各方面でされている予想を参考に考えてみましょう。

2018年下半期に5500ドル〜5700ドル

仮想通貨アナリストWilly Woo氏は、ビットコインは2018年下半期に5500ドル〜5700ドルになり、6000ドル以下への下落は避けられないとの予想をしています。
Woo氏はこのような予想をした背景として、NVT Signalの高さやボラティリティの高さを挙げています。

「NVT Signal」とは、Woo氏が昨年から紹介しているトレード指標:NVT Rationから派生したものです。
Network Value to Transactionsの頭文字を取ったもので、これによって、より反応性の高いチャートを作成できます。

Willy Woo

(https://woobull.com/nvt-signal-a-new-trading-indicator-to-pick-tops-and-bottoms/ より)

Woo氏はこのNVT Signalが、現時点では高い値になりすぎていると指摘しています。
現在の価格には実際のトランザクション活動が正当に評価されていないので、「価格を正当化するだけの取引を行う」もしくは「このギャップを埋めるために価格を下げること」が必要であると述べています。

チャートや過去の動きなど、かなり技術的な分析を踏まえ、「ゆっくりと6800ドル台に落ちた後、5700ドルまで下落するだろう」とWoo氏は予想をまとめました。
時期としては2018のQ3.4を予想しており、今後半年間に注目をしているようです。

来年には1000ドル〜3000ドル、将来的には100ドル?!

Bleakley Advisory GroupのCIO(Chief investment Officer)であるPeter Boockvar氏は、「来年には価格が1000ドル〜3000ドルになっていたとしても驚かない」と述べ、仮想通貨に否定的な姿勢を明らかにしています。

また、ハーバード大教授でありマクロ経済・金融経済学を専門とするKenneth Rogoff氏は、CNBCのインタビューに対し、少しショッキングな回答をしました。

「私はビットコインの価格について、10年後には今の価格のほんの一部くらいの価値にしかならないだろうと思っている。10万ドルというよりは100ドルくらいでは。」

マクロ経済学の第一人者とも言われる彼の意見はインパクトが大きいですが、このような予想の理由として政府・中央機関の介入を挙げています。
政府による規制が下落を引き起こすことになると考えるRogoff氏ですが、彼自身は世界的な枠組みを構築することは必要であると考えています。

2018年末にはビットコイン市場は今の価値よりも40%ダウン

スイスの調査機関の分析は、ビットコイン市場全体に絡んでいます。
金融や銀行の中心都市としても知られるチューリッヒを拠点としたこの調査機関によれば、2018年末までにビットコイン市場は現在の40%ダウンの770億ドルに縮小するとのことです。この予測は「メトカーフの法則」、中国の中央銀行や韓国の規制などをもとに出されました。
このレポートの提唱者は、鍵となるのはユーザー数であると言います。

メトカーフ の法則…ネットワークの価値は、ノードの数の2乗に比例する、というもの。アメリカの電気工学者Robert Metcalfe氏によって1993年に提唱された。

ビットコインの底値は4500ドル?!それ以下もあり得る…?

London Fintech Network 創設者のLuis Carranza氏は、「仮想通貨は予想ができない」と言います。
ビットコインの底値は4500ドルかもしれないが、2500ドルまで落ちる可能性もある、という見解です。

アナリストのBrian Kellyは、ビットコインの底値について独自の分析をしています。
彼はビットコイン価格が今年1年で最も低いおよそ5779ドルに到達した後で急速な戻りを見せたことを例に、ビットコインは底値を観測したと述べています。

bitcoin_bottom

また、底値とマイニングコストとの関連についても言及しています。
マイニングコストの平均が1BTC当たり5900ドルで横ばいであることも、ビットコインが底値を記録していることの証拠であると言います。

この底値とマイニングコストとの関連については、以前Tom Lee氏も言及しました。
彼いわく、マイニングコストは多くの有力な通貨の絶対的標準となると言えます。
ビットコイン価格はこれまでマイニングコストよりも高値を保っており、特に2014年の下げ市場でもその傾向が見られます。

ビットコイン、どこまで落ちる? 市場状況に注目して考える

少々驚くような価格予想もありましたが、実際の市場状況と併せてもう少し踏み込んで考えてみましょう。
本当にビットコインの価格はそこまで落ちるのでしょうか?
実は年が明けてから、市場には少しずつ変化が起きています。

大口投資家の存在

ロスチャイルド家やロックフェラー財団と言った名前を聞いたことはないでしょうか。
実はこうした有名資本家、組織が仮想通貨市場に次々と参入しています。

ソロス、ロックフェラー、ロスチャイルド、金融界の巨人達が続々と仮想通貨投資に参入

ロスチャイルド家はヨーロッパ最大のユダヤ系金融資本家一族として知られ、スエズ運河株の買収資金を調達したことなどでも有名です。
ロックフェラー財団は、アメリカ合衆国ニューヨークに拠点を置く慈善団体です。
推定資産は1兆ドルとも言われています。
ここで、仮想通貨アプリAbraのCEOの発言に注目してみましょう。

「機関投資家は、仮想通貨のパフォーマンスが良くなる好機を待ち構えている。… ヘッジファンドや資産家と話すと、彼らは仮想通貨市場のボラティリティに着目し、大きなチャンスと見ている。」

機関投資家たちは、仮想通貨市場におけるボラティリティの高さやリターンの大きさにも注目しているようです。

このような機関投資家・大口投資家の参入が及ぼす影響はとても大きいです。
なぜなら、彼らは他の投資家とは桁違いの金額とそれに伴う大きな影響力を持つからです。

加えて、長期的な利益を追求するため、市場全体が少し下落したところで簡単には売却しないでしょう

ナスダックの前向きな姿勢

アメリカのベンチャー起業向けの株式市場ナスダック(Nasdaq)のCEOであるAdena Friedman氏は、仮想通貨に前向きな姿勢です。以前インタビューにて彼女は、仮想通貨の取引は今後も継続されるだろうと発言し、問題は市場の成熟にどれほどの時間を要するかであるとの見解を示しました。

ナスダック としても仮想通貨の支援には積極的であり、今年4月には取引所Geminiとの提携を発表しています。
市場が成熟すれば、ビットコインのような仮想通貨の取引プラットフォームにもなり得るとCEOはコメントしています。
ナスダック のような規模の大きな株式取引所が取引に参入すれば、そう簡単にビットコイン市場は廃れないのではないでしょうか。

ビットコインETFとの関連

ビットコインETFの登場も大きな鍵となりそうです。

ビットコインETFの上場承認はいつ?米SECの承認への動きが活発化か

1つ前で、機関投資家たちが仮想通貨投資に大きな期待を寄せており、機会を参入の機会を窺っていることが見受けられました。
このビットコインETFは、そんな機関投資家が参入するきっかけとなり得そうです。

bitcoin_ETF

現在、ビットコインETFに取り組んでいる有名ところでは、取引所GeminiCoinbaseが挙げられます。機関投資家を呼び込むための、仕組み・枠組み作りと言ったところでしょうか。
Geminiといえばビットコイン長者のウィンクルボス兄弟が創設したことでも知られていますが、最近ビットコインETPの承認を受けたことで大きなニュースとなりました。

ウィンクルボス兄弟、仮想通貨投資に関する特許を新たに取得

ウィンクルボス兄弟とは?ビットコインビリオネアの野望

Geminiは「ブロック取引」という大口取引のサービスも4月に開始しています。
ブロック取引は株式取引で利用されてきた手法で、大口取引による市場への影響を抑える目的で使われてきました。

gemini_block trading

少し規模の大きい取引をしても市場にそこまで影響が出ない為、急激な価格の乱高下を抑える役割がありそうです。
したがってブロック取引がこのまま普及すれば、仮想通貨市場で度々懸念されるような価格の大きな上下が抑えられるかもしれませんね。

ビットコイン、これからどうなる?

ここまで、「ビットコインがどこまで下がるのか」に関する具体的な数字の出ている予測を比較し、ビットコインを取り巻く環境の変化について見てきました。
ビットコインはどこまで下がるのか、長期的な予想をするために、これまでのデータと併せて以下の分析が参考になるかもしれません。

Twitter創業者、「ビットコインは単一通貨になる」

SNSツールTwitterの創業者として知られるJack Dorsey氏は、ビットコインを高く評価しています。
彼はビットコインが将来、世界の単一通貨になると予想をしています。
今年の3月には自身のこんな見解を明らかにしました。

「インターネットは、本来の通貨に値する。そしてそれは、それ自身の通貨を持つようになるだろう。(it will have a native currency.)個人的には、それがビットコインだと思う。… ビットコインは10年以内に、インターネットの単一通貨としてドルに取って変わるだろう。」

Dorsey氏は、現在指摘されているトランザクション処理にかかる時間などの懸念点について、ビットコインはこういった問題を改良することによって、将来的にはコーヒーのような日用品の購入にも使えるようになるだろうとコメントしています。
Dorsey氏は別のインタビューでも、
「この技術は抜本的な変化と言える。SECのような規制局にこの技術の重要さを伝えるべきだ。」とも述べています。

研究者、「ビットコインは10年以内に主流になる」

ロンドンに本部を置く公立研究大学:Imperial College Londonの研究者たちは、
「ビットコインは10年以内に、決済の形として広く利用させる可能性を持っている」との見解を示しています。

研究者たちは、貨幣の歴史を例に挙げながら、
仮想通貨に利用される分散型技術が金融システムや資産の本質をひっくり返す可能性があると分析します。但し、
①大量の取引を処理できる能力
②ユーザーの使いやすさ
などについて改良する必要があると条件をつけています。

より多くの人が利用できるために、取引処理能力の改善と、仮想通貨にそこまで詳しくない人も使いやすいように‘ユーザーフレンドリー’な仕様にすべき、ということですね。
前述のDorsey氏との共通点は、10年という期間、スケーラビリティに関する改善点です。

ビットコイン、どこまで下がる? 2018年と今後の展開を考える、まとめ

いかがでしょうか。事件や規制で市場は冷え込み、ビットコインは一体どこまで落ちるの?と不安な方も多いかもしれません。
各方面の予想を確認したところ予想価格は様々でした。

市場を取り巻く環境も、日々変化していましたね。
大手金融機関もビットコインと接点を持ち始め、人々の中で「ビットコイン」が身近になっている様子が分かりました。

否定的な意見の理由としてよく見られるのは、ビットコイン価格が適正な評価に基づいた者ではないというものでした。

しかしDorsey氏や研究者らの分析から考えると、今後広く利用され徐々に貨幣としての地位を確立すれば、価格は適正なものに落ち着くかもしれません。
ビットコインは仮想通貨を代表しています
「仮想通貨」と言ってまず頭に浮かぶのはビットコインでしょうし、投資をしていなくとも「ビットコイン」と言う名前は耳にすることが多いと思います。
それほどまでに、ビットコインは人々の生活に浸透しつつあるのかもしれません。
したがって、下落はあるでしょうが、市場の成熟と共に一定のラインで落ち着き、「通貨」となる可能性も、あるのかもしれません。

【参照サイト】

“https://forbesjapan.com/articles/detail/20838”
“http://bitcoinist.com/poloniex-breaks-promises-forces-kyc-legacy-account-holders/”
“https://www.cnbc.com/2018/03/05/bitcoin-more-likely-to-be-100-than-100000-in-10-years-kenneth-rogoff.html”
“http://fortune.com/2018/03/06/bitcoin-price-10-years-harvard-kenneth-rogoff/”
“https://www.cnbc.com/2018/01/19/bitcoin-could-lose-90-percent-of-its-value-wall-st-veteran-boockvar-warns.html”
“https://bitcoinist.com/bitcoin-bottom-2500-analyst/”
“https://woobull.com/nvt-signal-a-new-trading-indicator-to-pick-tops-and-bottoms/”
“https://www.newsbtc.com/2018/06/27/brian-kelly-believes-bitcoin-could-be-nearing-a-price-bottom/”
“https://www.technologyreview.com/s/610614/how-network-theory-predicts-the-value-of-bitcoin/”
“https://www.ccn.com/swiss-researchers-forecast-a-slash-in-value-for-bitcoin/”
“http://www.businessinsider.com/abra-ceo-bill-barhydt-institutional-investors-crypto-price-2018-3”
“https://www.ccn.com/bitcoin-could-go-mainstream-within-10-years-imperial-college-research/”

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