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仮想通貨の浸透に迫る新会社“Bakkt”(バックト)とは?

2018.11.29
仮想通貨の浸透に迫る新会社“Bakkt”(バックト)とは?

<この記事(ページ)は 6分で読めます>

仮想通貨業界では新しいプロジェクトや提携のニュースが頻繁に出ていますが、今回ご紹介するものは特に注目度が高い話題です。

2018年8月3日に、ICE(インターコンチネンタル取引所)“Bakkt”(バックト)という仮想通貨関連の新会社を設立したことを発表しました。

“Bakkt”(バックト)について基本的なところからご紹介していきます。

ICEとは

まず、新会社設立と同時にいくつもの大企業との提携を結ぶことができたICEとは、どのような会社なのでしょうか。

ICEはIntercontinental Exchange(インターコンチネンタル取引所)の略で、米ジョージア州に本部を持つ、デリバティブ中心の電子取引所、取引所の運営会社です。

高速売買に特化した電子取引プラットフォームを提供していることで知られています。

2000年に設立されてから、次々と世界の取引所を買収していき、2013年にはNYSE(ニューヨーク証券取引所)も傘下に入れたことで世界有数の取引所グループとなりました。

“Bakkt”(バックト)とは?

2018年8月3日にICE(インターコンチネンタル取引所)が仮想通貨関連の新会社を設立したことを発表しました。
それが、“Bakkt”(バックト)です。

“Bakkt”(バックト)は、立ち上げの段階からスターバックスマイクロソフトボストンコンサルティンググループなどとの提携が決まっており注目度が高いです。

【Bakktの最新ニュース】

“Bakkt”(バックト)のプラットフォーム

“Bakkt”(バックト)のプラットフォームでは以下の2点が重要視されています。

1.効率的かつスムーズ

1.効率的かつスムーズ

デジタル資産の売買、保管、決済手段としての利用を1つの世界規模のエコシステムの中で全て行うことができます

2.高い安全性

高い安全性

ICEが既に構築してきた市場インフラを活用して、プラットフォームの適切な規制を定め、取引から保管までの高い安全性を保持します。

オープンで統制されたプラットフォーム

以上の2点を踏まえて、「デジタル資産のための、オープンでありながら統制されたグローバルなエコシステム」の構築を目指しています。

現段階では不安定な仮想通貨の制度を整えて安全性を高め、小売業者および消費者が参入しやすく、使いやすいプラットフォームを提供するということです。

日常生活の身近なところにある街中の店で仮想通貨が手軽に利用できるようになれば、法定通貨から仮想通貨へのシフトもスムーズに起こるかもしれません。

 “Bakkt”(バックト)幹部のコメント

ICE CEO:Jeffrey C. Sprecher氏

「従来の無秩序な仮想通貨マーケットに適切な規制がかけられるようにし、一貫したインフラを、デジタル資産のための消費者向けアプリケーションとともに提供します。さらに、仮想通貨マーケットに透明性と信頼性をもたらすことを目指しています。」

Bakkt CEO:Kelly Loeffler氏

「“Bakkt”は、より優れた効率性、安全性、有用性を実現させることで、デジタル資産への小売業者および消費者の参入を促進する存在になるために構築されました。」

「私たちは世界規模のデジタル資産マーケットに潜む多様な可能性を解き放つ、オープンなプラットフォームを構築するために提携を結んでいます。」

スターバックス 提携・ペイメント戦略部長:Maria Smith氏

「主力の小売業者として、スターバックスは消費者向け、実用的、高い信頼度のデジタル資産を米ドルに変換するアプリケーション開発において、中枢となる役割を担うことになるでしょう。」

「1,500万人以上のスターバックス・リワード・メンバーに向けたモバイル支払いの制度を整えるリーダーとして、スターバックスは、お客様の支払いオプションを拡大するための革新に取り組んでいます。」

スターバックスでどう活用される?

このニュースが発表された際に、「スターバックスでビットコイン支払いが可能になるのでは」「ビットコインでフラペチーノが買えるのでは」と広く報道されました。

しかし、後のMOTHERBOARDの取材の中でスターバックスは直接的なビットコイン決済を否定し、「スターバックスでデジタル資産をお支払いに使うことはできません。しかし、ビットコインのようなデジタル資産を米ドルに変換すればスターバックスで使うことができます

「現段階で私たちはビットコインの取引や変換プラットフォームのローンチを発表していますが、プラットフォームの進展に伴ってお客様や規制当局と話し合いを続ける予定です。」と述べました。

仮想通貨を使って直接決済をすることは難しいようですが、この取り組みは仮想通貨決済の普及への大きな一歩となることでしょう。

まとめ

電子取引にも力を入れている世界有数の取引所グループ、ICEが立ち上げる新会社なだけに将来性は高いと考えられます。

さらに、スターバックスという投資やIT関連ではない世界的な小売業者との提携は、仮想通貨の更なる普及と浸透に一役買うかもしれません。

今後に期待しましょう。

参考サイト:
“https://www.ifinance.ne.jp/glossary/market/mar168.html
“https://motherboard.vice.com/en_us/article/43pq8p/starbucks-will-not-be-accepting-bitcoin”
“https://www.bakkt.com/index
“https://www.businesswire.com/news/home/20180803005236/en/Intercontinental-Exchange-Announces-Bakkt-Global-Platform-Ecosystem”

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