ボウヘッド・ヘルス:ブロックチェーンに支えられた医療デバイス
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成長が見込まれるヘルスケア市場
2017年のデロイトのレポートによると、2020年までに国際ヘルスケア市場は8.7兆ドルに達すると予測されています。
体外診断用医薬品(IVD)の分野は医療技術の中でも最も大きな分野であり、2014年から2020年の間に年5.1%ずつ成長し、670億3000万ドルを生み出すと見込まれています。
2016年に最も資金を調達した医療スタートアップのカテゴリは以下の通りです。
ゲノム学・シークエンシング | 4億1000万ドル |
ビッグデータ | 3億4100万ドル |
ウェアラブル・バイオセンシング | 3億1200万ドル |
遠隔医療 | 2億8700万ドル |
デジタル医療機器 | 2億6800万ドル |
公衆衛生 | 1億9800万ドル |
デジタルヘルスの市場は拡大しています。例えば、IBMは2016年にヘルス・アナリティクス企業であるTruven Health Analyticsを26億ドルで買収しています。
このように、医療分野におけるデジタルデータの活用やデジタル技術を使った医療サービスの提供はますます存在感を増しています。
すでに稼働しているデジタル・ヘルスサービスの例としては、オンラインでビタミンやミネラルなどのサプリメントの摂取についてアドバイスを与える健康アプリがあります。
しかし、こうしたサービスは個人の生体検査の結果に基づいて医師のアドバイスを受けられるわけではないため、個人の健康状態を計算に入れずにサプリメントを過剰摂取したり、他の栄養素との食べ合わせが危険だったりするという問題点があります。
自宅で唾液を摂取して研究室に送ることで自分の健康状態の把握に役立てるホームキットもありますが、検査結果が出るまでに時間がかかる、検査結果が専門的な内容で難しいなどの問題点があります。
Bowhead Healthの概要
こうした問題点をブロックチェーン技術に支えられた医療用デバイスによって解決するのがBowhead Health(ボウヘッド・ヘルス)です。
Bowheadとは「ホッキョククジラ」の意味です。ホッキョククジラは哺乳類の中で最も長生きで、その寿命は200年以上ということから、世界の多くの人に長寿と健康を広めたい、という思いでBowhead Healthと名付けられました。
Bowhead Healthは、自宅にいながらにして自分の血液や唾液から健康状態を知ることができるようにするサービスを提供します。診断結果はわかりやすい言葉で患者に伝えられ、専門家が生活習慣やサプリメントに関するアドバイスを行います。
また、植物由来のサプリメントの提供も行う予定です。
現在市場に出回っているサプリメントやビタミンの多くは動物由来のものです。例えば、ビタミンD3の多くは羊の皮脂腺から分泌されるテノリンという成分から作られます。
Bowhead Healthの植物由来のサプリでは、製造が日本国内で行われるといい、製造プロセスを透明化させ、顧客が製造ラインや使用されている成分などを知った上でサプリメントの選択ができるようになることを目指しています。
Bowhead Healthのプラットフォーム
Bowhead Healthのプラットフォームとしては、上の写真のようなプロトタイプが用意されています。
左から順に、検査カートリッジ、読み取り・調剤装置、植物由来のサプリ、モバイルアプリです。
Bowhead Healthの読み取り・調剤装置の仕組み
読み取り・調剤装置はインターネットにつながっており、検査カートリッジに採取した血液や唾液から健康状態を判断するだけでなく、ウェアラブル・モバイルアプリ・血圧計・心拍計・万歩計などのデータも受け取ることができます。
使い方は以下の通りです。
- 血液か唾液を検査カートリッジに採取。
- 読み取り装置入れる。
- 自動的に分析される(試薬に反応して起こる色の変化をコンピュータが感知)。
- 専門家が結果に基づいてアドバイスや調剤を行う。
- ブロックチェーンに個人の健康データが記録される。
この装置はデータの読み取りと分析だけでなく、サプリメントを出す機能も付いています。
下の写真のようなカプセルにサプリメントや薬が入っています。
個人の健康データを専門家が分析し、必要だと思われるサプリメントが処方され、このカプセルに入って郵便で届きます。
このカプセルを読み取り・調剤装置にセットすると、その日に飲む分のサプリが出てきたり、量が少なくなったことを知らせてくれたりします。
Bowhead Healthのサプリメント
Bowhead Healthが提供するサプリメントはすべて植物由来。FDA(米国食品医薬品局)の許可とGMP(製造所における製造管理・品質管理の基準を満たしている)の証明書を持つ日本の製薬会社が製造します。
価格は、1種類で月29ドル、または6種類で月129ドルを想定しています。
提供予定のサプリメントは以下の通りです。
ビタミンD・プロバイオティクス・クルクミン・B-コンプレックス・ジインドリルメタン・マグネシウム・ロディオラ
Bowhead Healthのモバイルアプリ
モバイルアプリでは以下のことができます。
・Bowheadのデバイスと連動
・暗号通貨やクレジットカードの登録・管理
・サプリメントや薬の摂取回数の記録
・薬の内服のアラート機能
・医療関係者へのチャット(相談)機能
・ワンクリックでサプリメントの注文や健康診断の予約ができる
他のデジタル・ヘルスサービスとの違いは?
すでに稼働しているデジタル・ヘルスサービスはいくつかありますが、比較してみるとBowhead Healthがいかに多くの機能を備えているかがわかります。
サービス名 | 薬物治療 | 高齢者介護 | リアルタイムの遠隔診療 | 独自のサプリメント | ブロックチェーン | 連動デバイス |
Bowhead Health | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Hero Health | ◯ | ◯ | ||||
Pillo | ◯ | ◯ | ||||
Line Health | ◯ | ◯ | ◯ | |||
Tespo | ◯ | |||||
Doctor on Demand | ||||||
Cue.me | ◯ | ◯ | ||||
Vitameter | ◯ |
Bowhead Healthのトークン、AHT(Anonymized Healthcare Token)
Bowhead Healthで使用されるトークンはAHT(Anonymized Healthcare Token)と呼ばれます。簡単にいうと、患者が自分の健康データを企業や医療機関に提供することでトークンがもらえる仕組みが取られています。
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ある患者が自分の健康データを提供した場合、患者は医療機関の報奨金の70%をトークンで受け取り、30%は4半期ごとに、AHTの保有者に分配されます。
また、AHTを保有することで配当を受け取ることができます。
Bowhead HealthのICO(クラウドセール)について
Bowhead HealthのICOは2017年7月17日から開始し、同年8月31日まで続きます。トークンはWAVESベースで、総発行量は1億、クラウドセールではそのうちの4000万が販売されます。残りの2000万はBowheadの開発チーム・コミュニティ・パートナーに提供され、4000万は匿名患者データの提供の際に使われます(1年間のロックアップあり)。
トークンの購入はビットコインとイーサリアムで行うことができます。どのウォレットや取引所からもビットコインやイーサリアムを送金することができます。
参加の流れは、
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トークン価格は0.65ドルですが、初期は15%〜60%のボーナスが付きます。
トークンの受け取りはクラウドセール終了後2週間以内です。
※仮想通貨(暗号通貨)の投資にかかる最終決定はご自身の判断でなさるようお願いいたします。