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2年前にハッキングされたBitfinex、米政府の尽力で27.7BTC奪還

2019.03.01
2年前にハッキングされたBitfinex,US政府の尽力で27.7BTC奪還

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2016年119,756BTC(約9500万ドル)がBitfinexのウォレットからハッキングされたニュースは、2014年のマウントゴックス事件以来の大きなハッキング事件でした。

Bitfinexは損失返済のコミットメントを尊重した

その後、情報提供と調査支援のために国際的な法執行機関と協力してきました。
Bitfinexは独自のアプローチでアカウント全体にその損失を埋めるべくBFXトークンを発行しました。

1ドルの損失に対して1BFXの割合での債券トークンにしたのです。
それらはドルに換金、または会社(iFinex Inc.)の株と交換しました。
この過程ですべてのBFXトークンは消滅したことになります。

そして、株を保有することを選択をした人には取引可能なリカバリー権利トークン(RRT)を作成しました。

Bitfinexが盗まれた資産を取り戻した際は、BFXトークン保有者への返済が終わった後で、回収された資産をRRT保有者に1RRT当たり1ドルまで配布される、という旨の記載がステートメントにはありました。

従って今回は全てのBFXトークンは償還され消滅しているので、政府によって回収された今回のビットコイン全額が一旦米ドルに換算され、RRT保有の割合に応じて分配されるようです。

奪還できたのは27.7BTC、盗まれたBTCの0.023%

今月25日に発表された途中経過の内容によると、昨年11月に政府から盗難BTCにたどり着いたと連絡があったようです。
今回、政府がどのような手法で盗まれたBTCを判明して取得したのかは明らかにされていません。しかし、政府が尽力していてもこのくらい、というのは大変な作業だということが伺えます。

しかし、BitfinexのCFOは、
「この2年余りかけてハッカーを追い続け、盗まれたBTCを奪還すべく尽力してくれている米政府に感謝の念を述べると同時に、Bitfinexを信頼してくれていたユーザーに返済が出来ることに喜びを感じています。
今後も有益な情報を求めつつ、損失を取り戻す努力およびセキュリティ侵害を調査するための継続的な努力をしていきます。」と、述べています。

ウォレットから盗まれたということから、取引所および取引所のウォレットに預けっぱなしにしていると危険だという教訓を得たハッキング事件です。

皆さんは、ご自身のコインをどのように管理していますか?
返済されるのには途方もない時間がかかり、全額帰ってくる保証はないということを再認識しなければなりませんね。

参考サイト:
“https://medium.com/bitfinex/bitcoins-returned-to-bitfinex-by-u-s-government-51fe84e8bb12”
“https://www.nasdaq.com/article/clear-and-robust-strategy-nets-0023-recovery-of-bitfinexs-hacked-funds-so-far-cm1105758”
“https://www.itnews.com.au/news/stolen-bitcoin-returned-to-cryptocurrency-exchange-bitfinex-519805”
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