ハワイでデジタル通貨イノベーションラボ、パイロットプログラムを開始
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コロナで閉じこもりがちの生活で悶悶としている毎日ですが、ちょっと気分を変えて南国の風で開放的なニュースです。
ハワイでは州を挙げてのデジタル通貨企業のためのサンドボックス「デジタル通貨イノベーションラボ」プログラム(Digital Currency Innovation Lab)が5月に開始されようとしています。
このプログラムは2年間の試みで、デジタル通貨企業をハワイにおいて誘致するもので、ハワイ州による送金ライセンスが無くてもビジネスが出来るというものです。
また、段階的にクリプトビジネスにも発展していく可能性もあるという事です。
州知事によれば、ハワイでのデジタル通貨とその法律関連を含む将来的な活動において、ビジネスの先陣を切っていきたい考えです。
ハワイをデジタル通貨の最先端に
このプログラムは、商務省、金融機関部門(DFI)およびテクノロジー部門の開発に焦点をあてたハワイ州の経済開発機構であるHTDC、という州の機関によるパートナーシップで運営するものです。
またDFIのコミッショナーであるアイリス・イケダ氏によると、DFIは「ノー・アクション・メッセージ」を出しているということです。
これは、ハワイにおいて許可のない送金を行っている会社であっても、プログラムの一環であれば免除されるということで、スキーム下の参加者に対してはDFIは行動を起こさない、というものです。
このプログラムにおいて期待されていることは、
・デジタル通貨の早期導入によってハワイの経済的機会を創出していくこと
・デジタル通貨の発行者に対してガイダンスをすることにより消費者保護を提供する
・デジタル通貨に対応した法整備の為にデータを提供する
などが挙げられています。
ハワイ州は、デジタル通貨イノベーションラボによって、ハワイを金融テクノロジー・イノベーションの最前線に位置づけ、技術をベースにした経済開発を駆り立てていく方向です。
申込受付期間は既に開始されており、3月17日より5月1日となっています。詳細は以下をご覧ください。
(出典 http://www.htdc.org/programs/#dcil-section)
プログラムへの参加が正式に認められ次第、DFIが発行するノー・アクション・メッセージが与えられます。その後の2年間はDFIによって、ラボ内で発生するデジタル通貨トランザクションがモニタリングされます。
既に日本の一部のビーチでも、キャッシュレスの体験をする機会が増えていますが、この次ワイキキビーチに行ったらどんな変化が起きて来るのか楽しみになります。