サウジアラビアの通貨庁がビットコインを違法とする声明を発表
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サウジアラビアの通貨庁は、ビットコインをはじめとする仮想通貨が違法であるとする声明を発表しました。
理由として、仮想通貨の不確実な将来とそのリスクの高さを挙げています。
サウジアラビアの通貨庁(SAMA) とは
SAMAの正式名称はSaudi Arabian Monetary Authorityであり、サウジアラビアの中央銀行の役割を担っています。
日本では、財務省が行っている外貨準備高の管理、商業銀行の監督、為替相場の管理も請け負っています。
また、SAMAは金融市場でも非常に影響力を持っています。
なぜなら、SAMAは原油を原資とする世界屈指の政府系ファンドのひとつであるからです。
そのため、その巨額の資金がどの金融市場に流れるかは非常に注目されるポイントです。
仮想通貨に対する王室の考え
副首相であり皇太子でもあるMohammad bin Salmanは改革者として知られています。
彼は特にサウジアラビアにおける女性の地位の進展に寄与してきました。
昨年のビットコインの暴落後、彼はアメリカのあるテレビ番組でビットコインは詐欺であると発言しています。
これが仮想通貨に対する王室の直近の発言となっているようです。
民間のビジネスに対する影響力も強い彼の発言は注目されています。
ブロックチェーンを用いた決済システム構築への取り組み
サウジアラビアはアラブ首長国連邦と共同でブロックチェーンを用いた決済、送金システムの構築に取り組んでいます。
また、独自にシステムを構築するのではなくRippleを活用する可能性もあるようです。
仮想通貨取引が持つ危険性
勤労を重視するイスラーム教ですが、合法な手段であれば決して巨大な富を稼ぎ出すことが禁じられているわけではありません。
トルコでは「不正な蓄財につながる」、「資金洗浄に簡単に利用される」という観点から仮想通貨が禁止されています。
また、ギャンブルが違法であるイランでは、仮想通貨への投機はギャンブルであるとみなされています。
テロが頻発している中東地域の国家には資金洗浄に簡単に使われる可能性のある仮想通貨取引を合法と認めたくないという実情があるのでしょうか。
参考サイト
”https://news.bitcoin.com/bitcoin-illegal-saudi-arabia-monetary-authority/“