ライトコインのデビットカードLitePayが登場!仮想通貨の実用化に期待【更新版】
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仮想通貨は誕生してからこれまでのところボラティリティの大きさや単に投機的な対象として見られていることから「通貨」としての使用価値には疑問を持たれてきました。
そんな中、そのような仮想通貨の概念に革新をもたらすような動きが見られました。
2018年に入り下落が続く仮想通貨市場の中でひときわ大きな上昇を最近見せているのがライトコイン(LTC)です。
その理由としては仮想通貨の実用化にむけてLite coin財団がライトコインによる決済サービス、「LitePay(ライトペイ)」を26日にリリースすることをTwitteで正式発表したことから期待感が増し、買いが入ったと考えられます。
仮想通貨の実用化といえば既にビットコインでの決済を可能とする「BitPay」が同様のサービスとしてありますが、BitPayではビットコインの取引量の増大によってネットワークの混雑さや手数料の高さが問題となっていました。
そんな中、今回リリースが発表された「LitePay」にはどのような特徴があるのでしょうか。
LitePayとは
Litepayとは仮想通貨「ライトコイン(LTC)」を利用した決済サービスです。
使い方は至ってシンプルで
- 商品の購入
- QRコードをスキャン、または文字と数字の文字列をコピーして貼り付ける
- 受け取ったLitecoinをVisa互換システムによって即時にドル変換される
- 取引先の銀行に直接送金される
といった流れです。
LitePay の特徴
1、低価格な手数料(1%)
Bit Payでは各取引にかかる手数料は5%です。
2、即時の送金システム
従来の仮想通貨決済では、仮想通貨から法定通貨に交換するまでの間に、仮想通貨価格が大きく変動して損失を被るリスクがありましたが、販売会社の銀行や金融機関に購入時のレートで直接支払いを行うことで、仮想通貨から法定通貨に交換するまでの間におきる「価格変動リスク」を緩和することが可能となります。
3、VISAと提携
VISAと提携し「ライトコインデビットカード」を発行することでATMや世界中のVISA加盟店でライトコインが使えるようになります。
4、リスク管理
個人の機密情報の提出がないため、クレジットカードを持つ際に起こりうる情報漏えいやなりすましのリスクをなくすことができます。
まとめ
このように従来の仮想通貨決済で課題となっていた支払い完了までの遅さと価格変動リスク、そして手数料の高さを克服する特長を兼ね備えたのがこの「LitePay」なのです。
ロンバルディ・フィナンシャル社のリサーチアナリストであるパルワシャ・サーイム氏は、Litepayを「ゲームチェンジャー」と呼び、決済における即時性を高く評価しています。
既にVISAとの提携を発表していることから普及の可能性は大いにあり、近い将来ビットコイン決済より主流になるかもしれません。
2月23日に「Litecoin cash」が生まれるなど、価格上昇を生むニュースが流れています。
今後の動向に目が離せません。
*ライトコインについてはこちらで分かりやすく解説しています。
2月28日現在 ライトペイの最新情報【追記】
Merchant Payment Processing Account registration is ongoing. Depending on your location, documentation and type of business – verification times will vary. LitePay Card support is not available at this time.
— LitePay, Inc. (@LitePayInc) 2018年2月27日
ライトペイ公式ツイッターアカウントによると、
「2月27日現在、決済処理企業の口座登録が進行中です。
国・地域によって提出書類などが異なるため、確認までにかかる時間もまちまちです。
この段階ではライトペイ・カードはまだ発行できません」
とのことです。
要するにライトペイを運営する会社とvisaとの間で何か問題があったようです。
カードのローンチの遅延について事前に発表はなく、ローンチ予定日であった当日に登録者リストの人に遅延を知らせるメールが来たということで、ライトコインの“価格を煽った”だけであるという失望の声も上がっています。
カードのローンチがいつになるかはまだ不明です。
今後また不透明な遅延が続くことがあれば、価格にも影響があると思われます。