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仮想通貨(暗号通貨)の詐欺を見抜く9つのポイント

2017.07.10
欺コインを見抜く9つのポイント

<この記事(ページ)は 6分で読めます>

ここ数ヶ月〜1年で、「ビットコイン」や「仮想(暗号)通貨」の話題を毎日のように耳にするようになりました。
「ビットコイン長者」や「仮想通貨(暗号通貨)で何百倍もの利益を出した」などの話をする人も多くいます。

確かに、仮想通貨(暗号通貨)は現在、最も熱い投資商品ですが、それに便乗して「仮想通貨(暗号通貨)投資」の話を持ちかける詐欺が横行しています。

そんな「仮想通貨(暗号通貨)詐欺」に引っかからないために、「詐欺コインの見分け方」を紹介しましょう。

仮想通貨(暗号通貨)詐欺にみられる9つの特徴

詐欺の仮想通貨(暗号通貨)の販売で使われる手法や宣伝文句には以下のようなものがあります。

  1. セミナーで「絶対に値上がりする」などと購入を勧められる
  2. 電話で聞いたことのない名前の業者から購入を勧められる
  3. 金融庁や財務局の職員など、公的機関を名乗る人から勧められる
  4. 代理店を名乗り「このコインは当社でしか扱っていない」などと言って勧誘する
  5. 最低購入価格がある
  6. 有名人の名前を出す
  7. 買取保証を謳っている
  8. 「ここでしか買えない、限定の先行販売」を謳っている
  9. インターネット上に悪い評判がある、もしくは情報がない

1つずつ解説していきます。

1. セミナーで「絶対に値上がりする」などと購入を勧められる

投資の世界では当たり前のことですが、絶対に値上がりする商品など存在しません。
確かに、仮想通貨の中には価格が200倍になったイーサリアムをはじめ、10倍以上に値上がりしたコインはたくさんあります。
しかし、価格が上がったのはあくまでも結果であって、誰かが保証していたわけではありません。
また、イーサリアムなどの「詐欺ではない仮想通貨」は、セミナーなどで販売されていたのではなく、大手の仮想通貨取引所で誰でも買えるものでしたから、利益を出した人たちは皆自分の責任で購入していました。

2. 電話で聞いたことのない名前の業者から購入を勧められる

仮想通貨の販売に関して、登録業者以外の売買は禁止されています。
許可を受けた登録業者の名前は、金融庁のホームページ(http://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyo.html)で確認できます。

基本的に大手の仮想通貨(暗号通貨)販売社が電話で購入を勧めることはありませんので、電話での勧誘には乗らない方が良いでしょう。

3. 金融庁や財務局の職員など、公的機関を名乗る人から勧められる

金融庁・財務局が特定の仮想通貨(暗号通貨)を推奨することはありません。
また、金融庁・財務局が仮想通貨の勧誘を行うことは一切ありません。

4. 代理店を名乗り「このコインは当社でしか扱っていない」などと言って勧誘する

仮想通貨は代理店を通さなくても、世界中の誰でもインターネットを通じて取引所で買うことができます。
また、「ここでしか取り扱い・販売していない」という仮想通貨はありません。

5. 最低購入価格がある

仮想通貨は本来、数千円単位から購入できるものです。
一口10万円などの単位で販売している場合は、怪しいと思ったほうがいいでしょう。

6. 有名人の名前を出す

有名起業家の名前を出したり、「フィリピン政府公認」などと謳ったりして、あたかも信頼できるコインのように宣伝します。
普通の人が真偽のほどを確かめる手段はありませんので、まず信じないほうが賢明でしょう。

7. 買取保証を謳っている

「購入した後に高額で買取します」と言って安心感を与え、購入を促します。
買取に応じてくれる場合もありますが、50%程度しか買い取ってくれなかったりします。
もともと原価0円のコインなので、50%買取をしても業者側に利益は出るということです。

8.「ここでしか買えない、限定の先行販売」を謳っている

上場前のコインを紹介やセミナー参加者たちに限定で販売するというものです。
上場前のコインについては、基本的にICO(クラウドセール)といった形で誰でも買えるようになっています。
もちろん、コインの開発者や関係者と何らかのコネクションがあって、特別に事前販売している場合もあります。
しかし、関係者のことをよく知っていて、信頼できるコネクションでない限り、怪しいと思って近づかないほうがいいでしょう。

9. インターネット上に悪い評判がある、もしくは情報がない

勧められた仮想通貨(暗号通貨)の名前や取り扱っている会社の名前などを検索してみてください。
同じような文句や手口で詐欺仮想通貨の購入を勧められた人の口コミがあるかもしれません。
消費者センターなどにその詐欺コインの被害相談が寄せられている可能性もあります。
逆に、情報があまりに少なすぎる場合も注意が必要です。
勧められたコインが本当に信頼性のあるものならば、海外のサイトも含めて多くの情報が出てくるはずです。

仮想通貨(暗号通貨)に投資する時の確認ポイント

仮想通貨(暗号通貨)詐欺を見抜く9つのポイントを紹介しましたが、自分がこれから投資しようとしている仮想通貨(暗号通貨)が信頼できるものかどうか知るための確認ポイントをまとめます。

  1. 公式サイトがきちんとしているか(作りが雑だったり、会社情報のボタンをクリックしても情報がなかったりしないか)。また、発行元や販売元の会社の所在地は架空のものではないか。
  2. インターネット上で悪い評判がないか。または、情報が少なすぎることはないか。
  3. 大手取引所で取引されているか。もしできたばかりのコインで、上場はこれからという場合なら、きちんとした技術仕様書(ホワイトペーパー)があるかどうかを確認する。

詐欺コインを広めない

仮想通貨の詐欺において、自分がだまされないことももちろん大切ですが、他人に詐欺のコインを勧めないということも大切です。

詐欺コイン被害には「知人から『儲かる良い話だから』と勧められて購入してしまった」というケースが多いようです。
マルチ商法のように紹介すればするほど報酬がもらえる仮想通貨(暗号通貨)があることから、知人に勧めてしまう人も多いのでしょう。

しかし、自分の紹介したコインによって、結果的に相手に何百万円もの被害を出してしまったとなると、人間関係を壊してしまったり、自分の社会的信用を落としてしまったりすることになります。

購入した仮想通貨が詐欺だと気づいたら?

クーリングオフの期間中ならば、業者に連絡をして返金してもらえるかもしれません。
また、「買取保証」を謳っているコインならば、購入額の一部は買取をしてくれる可能性もあります。
ただし、全額を取り戻すことはあまり期待しないほうがいいでしょう。

まとめ

他の詐欺にもいえますが、100%詐欺の仮想通貨(暗号通貨)というのはあまり多くありません。

例えば、「買取保証を謳っていて、実際に50%は買い取ってもらえた」「ファンディングの配当金が0円だったわけではなく、一部実際に支払われた」など、「黒に近いグレーのケース」が多くあります。
そのせいか、だまされているのに「少額でも配当が出ているのだから、だまされてはいない」と、最後まで詐欺だと気がつかないケースもあるようです。

大手の取引所で取引されていて、流通量や信頼性がある仮想通貨は、海外のサイトも含めてインターネット上に情報がたくさんあります。
もし、インターネット上の情報があまりにも少なかったり、情報ソースが知人だけだったりする場合はかなりの注意が必要でしょう。

 

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