ビットコイン(Bitcoin,BTC)の価格推移、これまでとこれからを徹底解説!
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昨年、史上最高値を更新したものの、今年は価格の下落や変動が相次いでいるビットコイン。
今回はそのビットコインのこれまでの価格推移と、今後どのように価格が変動していくのかについて、詳しく見ていきましょう。
ビットコイン(Bitcoin,BTC)のいままでの価格推移
ビットコインのこれまでとこれからを見ていく前に、ビットコインの今までの価格推移を自分自身でどのようにしたら読み取ることができるのかについて触れたいと思います。
チャートで今までの価格推移を見てみよう
上のチャートは、ビットコインの平均市場価格をアメリカドルで表したものです。
2009年1月にビットコインの取引が開始されてから、現在まで価格がどのように変化していったかを一目瞭然で理解することができます。
ビットコイン価格推移の歴史①:2009~2017年
では実際にビットコインがどのような価格推移の歴史を経て今に至っているのかについて、見ていきたいと思います。
1BTCの価格変遷
ビットコインの歴史を見ていく前に、1BTCの価格の変遷を見ていきたいと思います。
これは、ビットコインの価値がどのように変化していったのかの大まかなイメージを湧きやすくするためです。
2009年 | 約0.00ドル |
2013年 | 約1100ドル |
2015年 | 約250ドル |
2017年 | 約20000ドル |
2018年 | 約7000ドル |
この表を見ると、ビットコイン取引開始当初はほとんど価値が0に等しかったところから、2017年には非常に価格が高騰したことがわかります。
それでは、実際に1年ごとに分けて、ビットコインの歴史を振り返っていきましょう。
2009年~ビットコインの誕生
ビットコインの誕生の年です。当初は1円にも満たない価格でした。
1月3日、ビットコインのブロックチェーンの最初のブロック公開
ビットコインの仕組みを考案した謎の人物Satoshi Nakamotoの論文を基に、ビットコインの仕組みの核となる理論実現のために開発されたブロックチェーンが公開されました。
1月12日、ビットコインの初取引
Satoshi Nakamotoからソフトウェアを開発したHal Finneyへ、ビットコインが送られました。
これが世界初のビットコインの取引となりました。
2010年~ビットコインの通貨化
ビットコインが通貨として認識され始め、徐々に価格が増加しました。
5月、ピザ2枚をビットコインで決済
初めてビットコインでの決済が行われたのは、あるプログラマーがピザ2枚を10000BTCで注文した取引だと言われています。
今の相場で考えると、考えられないほど高い値段でピザが売買されていたことになります。
7月18日、ビットコイン取引所Mt.Goxがサービス開始
後々日本でも物議をかもすこととなる取引所Mt.Gox(マウント・ゴックス)が取引を開始しました。
8月、1840億BTC偽造事件
ビットコインの脆弱性の面を突かれ、1840億BTCが偽造されるというビットコイン市場最悪のセキュリティ事件が起こりました。
幸い、開発チームの修正対応がスムーズに行われ、ダメージはほとんど残らずに事件は終息したそうです。
9月、マイニングプールが世界初の採掘成功
Slush’s Poolというマイニングプールが、初めてビットコインの採掘に成功しました。
2011年~ビットコインの盗難事件
ビットコインの認知が広まった一方、ハッキング被害によって価格は全体的に下落しています。
3月、Tibanne社がMt.Goxを買収
Mt.Goxが、2014年に破綻事件で世間を賑わせることとなる人物Mark Karpeles(マルク・カルプレス)氏が代表を務めるTibanne(ティバン)社に買収されました。
6月、Mt.Goxがハッキング被害
Mt.Goxから、ユーザー情報やパスワードなどが盗難され、1週間ほど取引が停止するというハッキング事件が起こりました。
これにより、ビットコインの価格が大幅に下落しました。
2012年~ビットコインの半減期
11月、ビットコイン最初の半減期
ビットコインのマイニング報酬が初めて半減され、報酬は50BTCから25BTCになりました。
2013年~ビットコインへの注目
3月、キプロス危機によりビットコインの価格上昇
キプロスの経済状況悪化による金融危機で中央銀行への信用が悪化し、世界中どこでも取引できるビットコインに注目が集まり、過去最高の価格を記録しました。
10月、闇サイト「Silk Road」閉鎖
違法ドラッグを扱う闇サイトのSilk Road(シルクロード)がFBIにより摘発、閉鎖されました。
Silk Roadは薬物売買取引にビットコインを使用していました。
12月、中国政府がビットコイン取引を禁じる
中国政府が金融機関によるビットコインの取引を禁止しました。
この影響により、中国の取引所が一時サービスを停止し、相場が急落しました。
2014年~日本国内での仮想通貨取引所競争開始
1月、bitFlyerがサービスを開始
日本の仮想通貨取引所bitFlyer(ビットフライヤー)がサービスを開始しました。
2月、Mt.Gox事件
世界最大の仮想通貨取引所Mt.Goxがハッカーにビットコイン85万BTCと現金約28億円を盗難されるという事件が起き、事実上経営破綻となりました。
これにより、ビットコインの信頼性が急激に下落しました。
8月、coincheckサービス開始
日本の仮想通貨取引所coincheck(コインチェック)がサービスを開始しました。
2015年~ビットコインの規制
1月、Bitstampがハッキング被害
Mt.Gox閉鎖後最大規模の取引所だったBitstampがハッキング被害を受けました。
その被害額は約500万ドルであったと言われており、市場の不安からビットコイン価格は急落しました。
6月、ニューヨーク州のビットコイン規制「Bit License」が適用
アメリカ・ニューヨーク州が、ビットコイン事業を免許制とする「Bit License(ビットライセンス)」を適用しました。
免許取得費が5000ドルと非常に厳しかったことから、多くのビットコイン関連企業はニューヨーク撤退を余儀なくされました。
8月、Mt.Gox経営者Mark Karpeles氏逮捕
2月のビットコイン巨額消失事件で、元社長のMark Karpeles氏の横領疑惑が浮上し、逮捕されました。
ハッキング流出は一部で、ほとんどがカルプレス氏の不正事件だったと報道されました。
10月、欧州司法裁判所がビットコインは付加価値税課税対象外とみなす
欧州司法裁判所がビットコインをVATという付加価値税の対象外という判決を出しました。
これにより、価格は高騰しました。
2016年~ビットコイン2回目の半減期
3月、DMM.comでビットコイン決済を受け付け開始
通販事業やレンタル事業などを手がける総合サイトDMM.comのPCゲームDL販売サイト「Steam」にて、ビットコイン決済の対応を開始されました。
7月、2回目の半減期
マイニング報酬の2回目の半減が行われ、報酬は25BTCから12.5BTCになりました。
8月、Bitfinexがハッキング被害
香港最大手のビットコイン取引所Bitfinex(ビットフィネックス)が、約12万BTCを盗難されるというハッキング被害を受けました。
この事件により、ビットコインの価格が急落しました。
2017年~ビットコインの高騰
4月、改正資金決済法等が施行
ビットコインなどの仮想通貨を日本で初めて法律内で規定した改正資金決済法等が施行されました。
仮想通貨取引所に対して利用者の保護を目的に規制がなされました。
5月、GMOコインがサービス開始
FXや証券事業を行うGMOグループが仮想通貨取引所を設立し、GMOコインがサービスを開始しました。
8月、ビットコインキャッシュ誕生
ビットコインのブロックチェーンの容量をめぐり開発者とマイナーが対立し、その結果、ビットコインからビットコインキャッシュがビットコインキャッシュに分裂しました。
12月8日、ビットコインが史上最高価格を記録
ビットコイン取引で、史上最高価格である2,350,517円(国内取引所平均価格)を一時記録しました。
ビットコイン価格推移の歴史②:2018年~現在
今までビットコインの価格推移の歴史を振り返ってきましたが、次は今年に入ってからの推移と、今後の価格変動予測について見ていきたいと思います。
2018年前半~日本国内の規制強化
2018年前半はコインチェックのハッキング事件とそれに伴う規制の強化で仮想通貨の価格が全体的に下落しました。
1月、DMM Bitcoinがサービス開始
FXや証券事業を行うDMMグループが仮想通貨取引所を開設し、DMM Bitcoinのサービスを開始しました。
1月16日、ビットコイン暴落
世界各国での仮想通貨規制に関するニュースの影響で、午前中まで170万円台だったビットコインが18時台には120万円台にまで暴落しました。
要因となったニュースは、中国政府が仮想通貨全面禁止を示唆したことなどが挙げられます。
1月、Coincheckがハッキング被害
日本の仮想通貨取引所Coincheckが、ハッキング被害を受け約580億円を盗難されました。
仮想通貨NEMが盗難され、Mt.Gox事件に続き2例目の盗難被害事件となりました。
この事件の市場への影響は大きく、約120万円だった価格は数日後に60万台へと急落しました。
3月、金融庁登録16社が新団体設立へ
金融庁に登録済みの仮想通貨交換業者16社が、仮想通貨ビジネスを自主規制するための団体を設置することを合意しました。
4月、マネックスがCoincheckを子会社化
オンライン証券大手のマネックスがハッキングによる580億円相当のXEMの流出被害に遭ったCoincheckを子会社としました。
マネックスはCoincheckを足掛かりとしてグローバルに仮想通貨事業を展開していくとしています。
6月19日、金融庁が大手仮想通貨取引所に業務改善命令
金融庁がbitFlyerやビットバンクなど大手仮想通貨取引所5社に業務改善命令を出しました。
2018年後半~ビットコイン市場の多様化
2018年後半は依然としてハッキング事件や規制による取引所の分散が多く見られました。
ビットコインは横ばいのち下落の傾向が見られます。
9月、Zaifがハッキング被害に遭う
大手仮想通貨取引所のZaifがハッキング被害に遭い、ビットコイン、モナコインとビットコインキャッシュの3つ通貨、合計67億円相当が盗難に遭いました。
ハッキング被害の情報が流れた直後、価格は一時急落していますが、またもとの水準となっています。
10月、Binanceが仮想通貨取引所をウガンダに設立
世界最大の大手仮想通貨取引所であるBinanceが仮想通貨取引所をウガンダに設立しました。
発展途上国における仮想通貨の需要に対応したものとしています。
11月、テックビューロがフィスコに仮想通貨事業を譲渡
9月にハッキング被害に遭った仮想通貨取引所Zaifを運営していたテックビューロが金融情報配信会社であるフィスコに仮想通貨事業を譲渡しました。
これからの価格推移予想
価格変動の要因①:ビットコインETF上場か
ETFとは、Exchange Traded Fundsの略で、証券取引所に上場している投資信託のことを指します。
一度2017年にビットコインのETFが否認され、一時的に価格が下落しました。
その後、何度か見直されてきましたがいまだ許可は出ていません。
承認された場合は、価格が一気に跳ね上がることは間違いないでしょう。
価格変動の要因②:機関投資家参入
機関投資家が参入するということはビットコインの需要が増加するということになり、価格の大きな変動が予測されます。
大手金融機関のゴールドマンサックスが機関投資家向けのカストディサービスを検討中であったり、ニューヨーク証券取引所の運営会社であるICE(Intercontinental Exchange Inc)が2019年1月に立ち上げ予定の仮想通貨プラットフォームで先物商品を扱う予定です。
このように伝統的大手金融機関が仮想通貨関連サービスに参入すると今まで仮想通貨を取引したことがない機関投資家も新たに仮想通貨関連業に参入し、価格に影響を与えることが考えられます。
価格変動の要因③:Tetherへの規制機関の対応
Tetherの仮想通貨の価格操作の疑いも今後ビットコイン価格に影響を与えると考えられます。
TetherはUSDに裏付けされた仮想通貨である「USDT」を発行してきました。ドルに裏付けされているためUSDTが仮想通貨市場で発行されるということは実質資金が仮想通貨市場に流れていると同じ事になります。
結果USDTの発行のたびにビットコインの価格は上昇してきました。
しかし、このUSDTは本当はドルに裏付けされてはいないのではないかという疑惑があります。11月には米司法省が調査に乗り出しました。
今後、Tetherの疑惑がどのような結果になるかで大きくビットコインの価格は変化すると考えられます。
なぜここまで値動きが大きいのか?
ここまで、ビットコインの価格推移について解説してきました。
皆さんもお気づきの通り、ビットコインはかなり大幅な値動きをしています。
そこで最後に、ビットコインがここまでボラティリティが高い(価格変動が激しい)のはなぜなのかお話しします。
ボラティリティが大きい原因
原因①:仮想通貨市場参加者・取引量の少なさ
ビットコインを始め仮想通貨市場は未だに小さく、参加者が少ないため1つの取引で価格の上下が激しくなってしまうという状況が生まれています。
今後市場が広がれば、価格の乱高下は小さくなっていく可能性があります。
原因②:参加者の知識不足
ビットコインの実態がわからないまま投資目的で始める参加者が非常に多いため、情報や噂に左右されての売買が行われやすいといえます。
ビットコインの評価が定まってくれば、ちゃんとした知識をもとに売買が行われ、安定した市場になっていくかもしれません。
原因③:ストップ高・ストップ安がない
株式市場では、過剰な価格変動を防ぐために、ストップ高・ストップ安という仕組みがあります。
これは、1日に変動する限度を決めることで、株式が上限まで変動すると、それ以上価格を動かせなくするという仕組みです。
しかし、ビットコインにはこの仕組みが導入されていないため、需要と供給によって価格が際限なく変動でき、ボラティリティの高さにもつながってくると考えられます。
値動きが大きい→利益のチャンス!ビットコイン取引をしてみよう
ボラティリティが大きいということはそれだけ利益を得る可能性も高いといえます。価格の上昇や下落の幅が大きいと頻繁にチャンスが訪れるためです。
価格の上昇幅が大きいと少ない元手で買い、高値で売ることもできますし、仮にビットコインの価格が下落したとしても売ることから取引を始める(ショートポジションを取る)ことでより大きな利益を得ることもできます。
皆さんもこの機会に、ビットコインを取引してみてはいかがでしょうか。
ビットコインの価格推移まとめ
ビットコインの価格推移の歴史と、これからの推移について解説しました。
過去の推移を知ることで今後の価格予想にも生かすことができます。ぜひ、ビットコイン投資に役立ててみてください。